ローマ法王べネディクト16世は来月4日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する2人のイタリア人宇宙飛行士に激励などのメッセージを送るという。バチカン日刊紙オッセルパトーレ・ロマーノが23日、報じた。同紙によると、2人の宇宙飛行士は今月29日、米スペースシャトル「エンデバー」に乗り込み、ISSに滞在する。そこで法王と衛星放送を通じて言葉を交わすわけだ。
それにしても、ドイツ人のべネディクト16世は今月16日に84歳を迎えたが、高齢法王とは思えないほど、その活動範囲を広げてきた。聖金曜日の22日、国営イタリア放送協会(RAI)の番組に出演し、視聴者の質問や疑問に答えたばかりだ。ローマ法王が視聴者から寄せられた7つの質問に直接答えるということで、大きな話題となった。もちろん、初めての試みだった。
それだけではない。故ヨハネ・パウロ2世(在位1978年〜2005年)の列福式(福者)の翌日(2日)、今度はバチカン内で国際ブロガー(Blogger)会議が開催されるのだ。150人のキリスト教系ブロガーが招待されて、神のメッセンジャーとしてブログの役割などを話し合う予定だ(バチカンがブロガー会議の開催を通達すると、世界から700人以上のブロガーが会議参加を申し込んできた。その反響の大きさにバチカン関係者もビックリしたという)。
一連のバチカンと法王の動きをみていると、「バチカンは話題作りに腐心しているな」といった印象を払拭できない。肯定的にいえば、「バチカンは情報発信に積極的となってきた」といえるが、それだけであろうか。
バチカンは2007年頃からIT通信技術を駆使して積極的な宣教活動を進めてきたことは良く知られている。他の宗派でも「バチカンに倣え」という声が出てきている。ベネディクト16世は「インターネットは教会の世界的活動を紹介するために新しい可能性を開く」と指摘、ニュー・メディアへの期待を表明している。
しかし、法王が期待するニュー・メデイアは教会を崩壊に導く破壊力をも有している。そのことをバチカンの法王も昨年、痛感したはずだ。欧州各地のカトリック教会で昨年、聖職者の未成年者への性的虐待が発覚し、カトリック教会は信頼を喪失し、大量の信者たちは教会から脱会していった。その教会の犯罪に対して批判の先頭を走ったのがニュー・メデイアだったのだ。その結果、聖職者の性犯罪の犠牲者への賠償金支払いのため、破産に追い込まれる教会も出てきた有様だ。
バチカンがここにきて話題作りに腐心し、情報発信に積極的となってきた背景には、聖職者の性犯罪問題で失われた教会のイメージの回復が目的ではないだろうか。
宇宙飛行士と会話し、7歳の女の子の質問に答え、ブロガーを集めてリベラルな世界にエールを送る――。この一連の情報発信はバチカンの新しい情報政策とみて間違いないだろう。
それにしても、ドイツ人のべネディクト16世は今月16日に84歳を迎えたが、高齢法王とは思えないほど、その活動範囲を広げてきた。聖金曜日の22日、国営イタリア放送協会(RAI)の番組に出演し、視聴者の質問や疑問に答えたばかりだ。ローマ法王が視聴者から寄せられた7つの質問に直接答えるということで、大きな話題となった。もちろん、初めての試みだった。
それだけではない。故ヨハネ・パウロ2世(在位1978年〜2005年)の列福式(福者)の翌日(2日)、今度はバチカン内で国際ブロガー(Blogger)会議が開催されるのだ。150人のキリスト教系ブロガーが招待されて、神のメッセンジャーとしてブログの役割などを話し合う予定だ(バチカンがブロガー会議の開催を通達すると、世界から700人以上のブロガーが会議参加を申し込んできた。その反響の大きさにバチカン関係者もビックリしたという)。
一連のバチカンと法王の動きをみていると、「バチカンは話題作りに腐心しているな」といった印象を払拭できない。肯定的にいえば、「バチカンは情報発信に積極的となってきた」といえるが、それだけであろうか。
バチカンは2007年頃からIT通信技術を駆使して積極的な宣教活動を進めてきたことは良く知られている。他の宗派でも「バチカンに倣え」という声が出てきている。ベネディクト16世は「インターネットは教会の世界的活動を紹介するために新しい可能性を開く」と指摘、ニュー・メディアへの期待を表明している。
しかし、法王が期待するニュー・メデイアは教会を崩壊に導く破壊力をも有している。そのことをバチカンの法王も昨年、痛感したはずだ。欧州各地のカトリック教会で昨年、聖職者の未成年者への性的虐待が発覚し、カトリック教会は信頼を喪失し、大量の信者たちは教会から脱会していった。その教会の犯罪に対して批判の先頭を走ったのがニュー・メデイアだったのだ。その結果、聖職者の性犯罪の犠牲者への賠償金支払いのため、破産に追い込まれる教会も出てきた有様だ。
バチカンがここにきて話題作りに腐心し、情報発信に積極的となってきた背景には、聖職者の性犯罪問題で失われた教会のイメージの回復が目的ではないだろうか。
宇宙飛行士と会話し、7歳の女の子の質問に答え、ブロガーを集めてリベラルな世界にエールを送る――。この一連の情報発信はバチカンの新しい情報政策とみて間違いないだろう。
