スイスの「民族排斥主義犠牲者相談ネット」によれば、同国で外国人襲撃件数が増加しているという。昨年度、178件の事件が報告されている。実数はその数倍になると考えられている。
襲撃される外国人としては、有色人種とイスラム教徒が多い。外国人排斥傾向は公共機関、例えば、警察署内でも生じているという。バチカン放送(独語電子版)が21日報じた。
スイスの昨年度、犯罪総件数は65万6858件で、前年度比で2%減少したが、外国人関連法違反件数は2万8443件で、前年度比で7%急増した。
スイス国民が外国人の犯罪増加を苦々しく感じていることは容易に推測できる。ちなみに、スイスの犯罪者の63%はスイス国民だが、37%は外国人だ(同国州の平均外国人率は20%を超えている)。
外国人関連犯罪の増加は当然、国内の外国人排斥運動を助長させるだろう。例えば、同国で昨年11月28日、外国人犯罪者を国外退去できる連邦憲法の改正を問う国民投票が実施され、賛成52・9%、反対47・1%で可決されたばかりだ。
同改正案は右派政党国民党(SVP)が提出したもので、殺人、暴行、麻薬関連法違反など重罪を犯した外国人は即、国外に追放できる。
また、同国では2009年11月29日、イスラム寺院のミナレット(塔)建設を禁止すべきかどうかを問う国民投票が実施され、禁止賛成約57%、反対約43%で可決された。スイス国民がイスラム教徒の増加に不安を抱いていることが分る。外国人襲撃事件の犠牲者の中にイスラム教徒が多いのも決して偶然ではないわけだ。
ちなみに、スイスでは1990年、イスラム教徒数は約15万人に過ぎなかったが、今日、その数は約40万人だ。過去20年間でその数が2倍半に急増している。同国では現在、約130のイスラム寺院がある。
襲撃される外国人としては、有色人種とイスラム教徒が多い。外国人排斥傾向は公共機関、例えば、警察署内でも生じているという。バチカン放送(独語電子版)が21日報じた。
スイスの昨年度、犯罪総件数は65万6858件で、前年度比で2%減少したが、外国人関連法違反件数は2万8443件で、前年度比で7%急増した。
スイス国民が外国人の犯罪増加を苦々しく感じていることは容易に推測できる。ちなみに、スイスの犯罪者の63%はスイス国民だが、37%は外国人だ(同国州の平均外国人率は20%を超えている)。
外国人関連犯罪の増加は当然、国内の外国人排斥運動を助長させるだろう。例えば、同国で昨年11月28日、外国人犯罪者を国外退去できる連邦憲法の改正を問う国民投票が実施され、賛成52・9%、反対47・1%で可決されたばかりだ。
同改正案は右派政党国民党(SVP)が提出したもので、殺人、暴行、麻薬関連法違反など重罪を犯した外国人は即、国外に追放できる。
また、同国では2009年11月29日、イスラム寺院のミナレット(塔)建設を禁止すべきかどうかを問う国民投票が実施され、禁止賛成約57%、反対約43%で可決された。スイス国民がイスラム教徒の増加に不安を抱いていることが分る。外国人襲撃事件の犠牲者の中にイスラム教徒が多いのも決して偶然ではないわけだ。
ちなみに、スイスでは1990年、イスラム教徒数は約15万人に過ぎなかったが、今日、その数は約40万人だ。過去20年間でその数が2倍半に急増している。同国では現在、約130のイスラム寺院がある。