ウィーン発 『コンフィデンシャル』

 ウィーンに居住する筆者が国連記者室から、ウィーンの街角から、国際政治にはじまって宗教、民族、日常の出来事までを思いつくままに書き送ります。

セルビア

セルビアで大規模な銃犯罪防止集会

 バルカンの盟主セルビアの首都ベオグラードで27日、数万人の国民が銃犯罪、暴力犯罪の防止を要求して抗議集会を開いた。同集会は今回が4回目で、親欧州派の5野党が主催した。スロボダン・ミロシェヴィッチ大統領(当時)の辞任を要求した2000年の大規模デモ以来、最大規模の抗議活動に発展してきた。

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▲雨降りの中、傘を差して抗議運動に参加するセルビア国民(ベオグラードの日刊タブロイド紙クリルから、2023年5月27日)

 ベオグラードの日刊タブロイド紙クリルはデモ集会を詳細に報じている。集会は大規模だったが、平和的に行われた。

 「反政府勢力の『暴力に対するセルビア』抗議活動は今回4度目だ。抗議活動は午後6時ごろ始まり、国会前で集会が開かれ、ベオグラード中心部の交通が遮断された。7時半少し前、集まった人々は公共放送ラジオ・テレビジヤ・スルビイェ(RTS)の建物に向かって歩き始め、そこからタシュマイダンスキ公園に移動し、そこで集会の主催者の代表が演説。抗議活動は午後8時頃に終了した」

 デモ集会の直接のきっかけは、5月初めに2件の銃乱射事件が発生し、18人が死亡、多数が重軽傷を負ったことだ。事件にショックを受けた国民が政府に銃規制の強化などを要求する一方、治安担当のガシッチ内相とセルビア保安・情報局(BIA)のブーリン長官の辞任を要求してきた。

 反政府支持者はベオグラードのダウンタウンにあるRTSの建物前で、ヴチッチ大統領がRTSに対する厳しい規制を緩め、非政府の声をもっと反映するように強調し、同局の経営陣と編集長の辞任を求めた。そして若い世代に暴力と憎悪を助長しているピンクとハッピーの2つのテレビ局の周波数ライセンスの取り消しを要求、同時に、権威主義的なヴチッチ大統領の退陣を要求するなど、政治運動に発展してきた。

 セルビア国民をショックに陥れた2件の銃撃事件を少しふり返る。

 .戰グラードの初等学校(小学校=8年制)で3日、13歳の7年生生徒が校内で銃を乱射し、8人の生徒、1人の学校警備員を殺害するという事件が発生し、セルビア国民に衝撃を与えた。

 犯人の少年は自宅から父親の所有している銃を持って犯行に及んだ。少年は犯行後、自分から警察に電話をかけ、現場に駆け付けた警察に逮捕された。セルビア政府は5日から3日間、喪に服した。

 F瓜件の翌日(4日)、今度は21歳の男性がベオグラードの南約50〜60キロにあるムラデノヴァツ市近郊で車から銃を乱射するなどをして8人を射殺し14人が重軽傷を負った。警察は5日、逃走中の男性を逮捕した。犯行の動機は不明だ。セルビアで2日間(3日と4日の両日)、銃による大量殺人事件が発生したことになる(「セルビア国民、3日間の喪に服す」2023年5月6日参考)。

 セルビア政府は4日、今後2年間、新しい銃の免許の発行を停止すると共に、今後3カ月間、内務省が銃器と弾薬が適切に保管されていることを確認するために、銃所有者の検査を強化することを決定した。また、内務省は国民に違法な武器を提出するよう求めた。公式情報によると、これまでに5万丁以上の武器が引き渡されたという。野党は、政権が管理する個々のメディアも社会での暴力の助長に大きく影響を与えていると主張している。

 一方、ヴチッチ大統領は26日、野党側の抗議活動に対抗するために与党支持者を動員し、20万人以上の大集会を開催した。「希望のセルビア」をモットーに開催された同集会には、ハンガリーのペーター・シジャルト外相とスルプスカ・ボスニア共和国のミロラド・ドディク大統領らが演説に招かれた。

 ヴチッチ大統領は、「2件の大量殺人事件の後、人々が怒り、恐怖を感じているのは当然だ。そして抗議活動で何かを変えたいと思っている人は子供たちがより安全になることを願っている。しかし、旧政権または野党の政治家は、直接関係のない議題まで拡大し、今回の出来事を自身の活動に利用している」と指摘し、2件の暴力事件を政治利用していると批判した(クリル電子版)。

 それに対し、野党側は、「国民は子供たちや愛する人のことが心配でデモ集会に参加しているが、政府関係者は攻撃的なレトリックで火に油を注ぎ、抗議活動をますます大規模化させている。政府は市民の抗議活動を嘲笑しているため、政府代表者に対する怒りを更に増大させる結果となっている」と述べている。

 なお、ヴチッチ大統領は27日、野党側の要請を拒否する一方、与党「セルビア進歩党」(SNS)の党首を辞任した。後任には、ヴチッチ氏の腹心、ヴチェヴィッチ国防相を選出している。同大統領は、「今後は大統領職に専念し、全国民のために努力していく」と表明している。なお、テレビ局ピンクは、残忍な暴力シーンで知られるリアリティ番組を中止するという。

セルビア国民、3日間の喪に服す

 セルビアの首都ベオグラードの初等学校で3日、13歳の生徒が自分が通っている学校で銃を乱射し、8人の生徒、1人の学校警備員を殺害するという事件が発生し、セルビア国民に衝撃を与えている。セルビア政府は5日から3日間、喪に服している。

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▲3日間の喪に服するセルビア国民(2023年5月5日、セルビア国営放送RTS公式サイトから)

 事件発生当初は銃乱射犯は14歳と報じられていたが、13歳の生徒だった。セルビアの刑法では14歳未満は刑事責任を問われず、法廷での裁判はできない。少年は現在、刑務所ではなく、児童収容所で神経精神科の鑑定を受けているという。

 事件は3日朝、ベオグラードの小学校(8年制)で7年生の少年が自宅から父親の所有している銃を持って教室に入り、先ず、歴史教師を銃撃した後、他の生徒に向かって乱射した。それに先駆け、少年は1人の学校警備員を射殺した。少年は犯行後、自分から警察に電話をかけ、現場に駆け付けた警察に逮捕された。テレビ局N1とセルビアの通信社は、「少年は8人の生徒と警備員の計9人を射殺し、複数の生徒が負傷し、病院に運ばれた」と速報した。

 少年が使用した銃と弾薬は、銃所持の免許を持つ父親のものだった。警察は父親が武器を適切に保管していなかったとして、銃砲所持関連法に基づいて父親を逮捕した。医師である父親は息子を射撃場に連れて行って射撃の練習をさせたことがあったという。

 少年の犯行動機についてはまだ不明だ。少年は1カ月前から今回の犯行を計画していたというから、突発的な暴発ではない。少年の部屋には校舎のスケッチや潜在的な犠牲者のリストがあった。警察による最初の尋問で、少年は「自身はサイコパスで、“行動を起こさなければならない”という思いがあった」と述べたという(サイコパスは人格障害を持った精神病質者)。ベオグラード警察のヴェセリン・ミリチ署長がセルビア国営放送(RTS)に語った。

 セルビアのメディアによると、少年は学校では静かなタイプで、成績は優秀だった。ただ、歴史だけが成績が良くなかったことから、少年は歴史の教師を最初に撃ったのではないかという。

 セルビア政府は4日、今後2年間、新しい銃の免許の発行を停止すると共に、今後3カ月間、内務省が銃器と弾薬が適切に保管されていることを確認するために、銃所有者の検査を強化することを決定した。

 セルビアでは銃規制は厳しく、今回のような銃乱射事件は過去、ほとんど起きていないが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(1992年〜99年)やコソボ紛争(1998年2月〜99年6月)などの影響もあって自宅で銃を不法に保管している国民は少なくない。

 セルビアの13歳少年の銃乱射事件をフォローしていると、ドイツの「ルイーゼ殺人事件」を思い出す。独ノルトライン=ヴェストファーレン州の人口1万8000人の町フロイデンベルクで3月11日、12歳と13歳の少女が同級生の12歳のルイーゼをナイフで殺害した事件だ。ドイツの警察やメディアは殺人が12歳と13歳の少女によって行われたことにショックを受けた。ルイーゼは友人宅から帰途に向かうはずだったが、家には戻らず、同級生の2人と自宅とは反対の離れた場所で会い、そこで殺された。

 2人の少女は現在、青少年保護所で収容されている。セルビアと同様、ドイツでは14歳未満の児童は刑事責任がない。コブレンツのユルゲン・ズース警察副長官は14日の記者会見で、「40年以上、犯罪取り締まりの仕事をしてきたが、今回の事件(少女による殺人事件)には言葉を失う」と述べている(「独国民が衝撃受けた2件の犯罪」2023年3月16日参考)。

 メディアは未成年者による殺人事件として大きく報道した。検察官、警察副長官、捜査官などが記者たちの質問に答えたが、犯行の動機や2人のプロフィールなどについては、「児童の保護」という理由で答えることができなかった。独メディアによると、ルイーゼが2人を何らかの理由でからかったことを、2人は根に持ち、呼びだして殺したのではないかと推測している。最近の学校では同級生間でモビング(いじめ)が原因で様々な被害や不祥事が生じている。

 ドイツでは事件後、刑事責任を問う年齢を現行の14歳から下げるべきだという意見が出ている。英国では10歳、オランダは12歳、ポルトガルでは16歳といった具合で、刑事責任が問われる年齢は欧州でも違いがある。

 なお、セルビアで少年の銃乱射事件の翌日(4日)、今度は21歳の男性がベオグラードの南約50〜60キロにあるムラデノヴァツ市近郊で車から銃を乱射するなどをして、8人を射殺し、14人が重軽傷を負った。警察は5日、逃走中の男性を逮捕した。犯行の動機はまだ不明だ。セルビアで2日間(3日と4日の両日)で17人が銃で射殺されたことになる。セルビアにとって“悪夢の2日間”となった。

バルカン盟主セルビアの「中国の夢」

 西バルカン諸国が現在、欧州統合を加速させてきていることはこのコラム欄で紹介したばかりだ。ブリュッセルで開催された欧州連合(EU)首脳会談は15日、ボスニア・ヘルツェゴビナの加盟候補国入りを正式に決定したことで、西バルカン諸国5カ国が加盟候補国のステイタスを得た。

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▲習近平国家主席はセルビアのブチッチ大統領と会談(2022年2月5日、北京、人民大会堂で、中国国際放送局日本語版オンラインから)

 その結果、西バルカン諸国は完全にEUの勢力圏入りかというと、そうとは言えない。バルカン諸国は旧ユーゴスラビア連邦の崩壊後、6共和国(2自治州)から構成された共和国がいずれも独立国家となったが、冷戦時代にソ連共産圏の影響下にあったこともあって、ロシアとはその後も伝統的な友好関係を維持してきた国が多い。特に、バルカンの盟主セルビアはロシアと関係が深く、セルビア正教会はロシア正教会と依然深い関係を持っている数少ない正教会だ。

 ただ、ロシアのプーチン大統領がウクライナに軍を侵攻させて以来、バルカンでもロシアに対する批判の声が高まってきている。一方、バルカンでロシアの政治的影響が揺れ出したのとは対照的に、中国の影響が広がってきている。ここでもセルビアはバルカン諸国の中でも目立っている。

 中国企業がセルビアに進出、ハンガリー・セルビア鉄道、ノビサド・ルマ高速道路の建設をはじめ、2016年には中国鉄鋼大手の河北鉄鋼集団が、セルビア・スメデレボの鉄鋼プラントを買収した。2018年8月末にはベオグラード南東部にある欧州最大の銅生産地ボルの「RTBボル」銅鉱山会社の株63%を12億6000万ドルで中国資源大手の紫金鉱業が落札した。中国人が直接経営するセルビア会社としては2社目だ。

 独仏共同出資のテレビ局「アルテ」は先日、セルビアで活動する中国企業やそのコミュニティの様子を報道していた。それによると、4年前に中国側に吸収されたボル銅鉱山の町に住む市民は「工場からアパート、輸送道路などがあっという間に建設されていった。もちろん住民との話し合いはなかったから、われわれは全く知らない。ただ、工場からの排気煙などで市の空気が汚染されてきた」という。

 「アルテ」によると、毎朝、労働者が工場にくるが、「彼らは輸入された労働者」で全て中国人だ。彼らは朝から夕方まで働き、近くの簡易なアパートに戻っていく。「アルテ」の記者が英語で声をかけても誰一人として英語を話す労働者はいなかった。人懐こい笑顔を見せながら、アパートに戻っていく労働者の姿だけが印象的だ。給料は高くないが、故郷で稼ぐよりいいというので中国本土からバルカンのセルビアまで出稼ぎに来ている労働者だ。また、中国鉄道から派遣されたビジネスマンはセルビア企業を回りながら商談交渉し、新たなビジネスの道を模索する姿が報じられていた。

 セルビアには多くの中国企業が進出。それに伴い中国コミュニティが至る所に生まれてきた。首都ベオグラード市内を歩けば多くの若い中国人を見かけるが、彼らの多くはセルビアに最初に移住した中国人の2世だ。セルビア語もでき、セルビア社会に溶け込んでいるケースが多い。

 「アルテ」では、若い中国人女性が市内で喫茶店を開店するために、中国人ビジネスマンへの通訳業の仕事をやめて起業するという話を紹介していた。不動産会社と交渉し、仕事のパートナーと店舗を探す様子が映っていた。彼女は「ここで中国人が喫茶店をオープンしたと開けば、多くの中国人が来ることは間違いない」と笑顔で語る。すなわち、ベオグラードには十分な中国人の潜在的ゲストがいるというわけだ。

 中国側にとってバルカンの盟主セルビアはギリシャのビレウス湾岸から欧州市場を結ぶ中継地として重要な位置にある。習近平国家主席が提唱した新シルクロード構想「一帯一路」計画でセルビアは重要な拠点だ。

 中国企業の進出は歓迎されるが、「債務の罠」(debt trap)に陥るケースも出てくる。セルビアの隣国モンテネグロ政府は、アドリア海沿岸部の港湾都市バールと隣国セルビアの首都ベオグラードを高速道路で結ぶ計画を推進するために多額の融資を中国政府から受けたために借款返済に苦しんでいる。セルビアでも対中借款が増え、国の全借款4分の1は対中借款だという。

 習近平国家主席は今年2月5日、北京冬季五輪開会式に出席するため訪中したセルビアのブチッチ大統領と会談し、「中国とセルビアは互いに頼りになる友人であり、両国は高度の政治的相互信頼で結ばれており、両国関係は近年、飛躍的に発展してきた」と述べている。

 セルビアは2014年以来、EUの加盟候補国だが、同時に、ロシアや中国と深い経済関係を構築してきた。ただ、EUがウクライナ戦争でロシアに、そして人権問題で中国に厳しい制裁を実施してきただけに、セルビアは国家の行方でいつまでも二股をかけているわけにはいかなくなることが予想される。

セルビア大統領「全方位外交」の行方

 看過できないニュースが流れてきた。“バルカンの盟主”セルビアに中国製の最新防空システムFK−3が装備されたという。セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は先月末、ベオグラード近郊にあるバタイニツァ軍用基地での軍事ショーで、「セルビアは中国から近代的な軍事装備を入手することができた」と述べ、中国製の防空システムFK−3を公表した。

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▲セルビアが購入を希望するフランスの戦闘機ラファール(ウィキぺディアから)

 セルビアは2019年に中国からの防空システム購入を決め、今年4月に中国から最初のコンポーネントが納品された。バルカン半島の中心国で中国製防空システムが装備されることに米国は警戒し、これまで購入しないように要請してきた経緯がある。

 中国製のシステムは航空機、ミサイル、ドローンから防御できる。ロシアのS−300システムを基本に製造されたものだ。セルビア軍は2020年、ロシアの防空システム、パーンツィリ−S1を既に装備済みだ。

 「民族の火薬庫」と呼ばれるバルカン半島の盟主セルビアでロシア製に次いで今度は中国製の防空システムが装備されるというわけで、バルカンや欧州周辺国に大きな波紋を投じることになった。それもロシア軍がウクライナに侵攻中の時だ。ウクライナからそう遠く離れていないセルビアがロシアと中国の2大国と緊密な軍事取引をしているからだ。

 セルビアで先月3日、大統領選と議会選、地方自治体選が同時に行われ、ヴチッチ大統領が1回目投票で再選を決める一方、同大統領が率いる与党「進歩党」(SNS)は第1党を堅持した。ロシアのプーチン大統領は早速ヴチッチ大統領に祝意を伝えるなど、セルビアとの伝統的な友好関係を改めて確認させたばかりだ。

 同時に、セルビアは中国との経済関係を深め、習近平国家主席が提唱した新シルクロード計画「一帯一路」に積極的に関与し、セルビアの首都ベオグラードからハンガリーのブタペストまでの高速道路を中国から21億ドル(約2300億円)の支援を受けて建設中である。中国側が建設資金の85%を融資することになっている。

 ヴチッチ大統領はまた、ロシアからは経済的、軍事的支援の他、天然ガスや原油の供給を受けている。セルビアから離脱したコソボ自治州に対してロシアは国家承認を拒否し、セルビアを支援してきた。セルビアは伝統的に親ロシアで同じスラブ系だ。そのうえ、主要宗派のセルビア正教会はロシア正教会とは密接な繋がりがある。

 セルビアは親ロシア・中国路線を継続する一方、欧州連合(EU)加盟を模索している、といえば、直ぐにEU・北大西洋条約機構(NATO)加盟国のハンガリーのオルバン政権を思い出す。オルバン政権はロシア、中国との経済関係強化を推進中だ。ただし、EUのブリュッセルは「言論の自由」「司法の独立」といった法の支配を無視するオルバン政権を批判し、欧州司法裁判所(CJEU)は2月16日、「加盟国に対するEU予算の執行の一時停止を可能とする条約設定規則を適法」と判断し、EUが法の支配原則を無視する加盟国に制裁ができることになった。

 ヴチッチ大統領は欧米の対ロシア制裁には参加していないが、3月2日の国連総会緊急特別会合では、セルビアはロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議案に賛成を投じている。中国は国際社会の批判を避けるために棄権に回ったように、セルビアも棄権する道があったが、賛成票を投じた。アクロバットのような外交を展開させているわけだ。

 セルビアは最大の貿易相手のEUの加盟を目指しているが、NATO加盟は望んでいない。NATO軍が1999年、コソボ戦争の時、ベオグラードなどを空爆した際に多くの被害を受けたトラウマが払しょくできないこともあって、セルビアはNATOに強い反発を有している。ただし、NATOの「平和のためのパートナーシップ」(PfP)プログラムには参加している。

 ヴチッチ大統領は先月末の軍事ショーの中で、セルビアが12機のラファール戦闘機の購入についてフランスと交渉中であることを明らかにした。EUの主要国フランスと巨額の軍事取引を実施することで、EU加盟を促進させる一方、セルビアの親ロ・親中路線へのEU内の批判をかわす狙いがあるはずだ。ヴチッチ大統領の全方位外交というべきかもしれない。
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