ロシアのプーチン大統領が軍をウクライナに侵攻させて以来、13日で140日目を迎えた。ウクライナから発信されるロイター通信、フランス通信などの戦場での写真は、戦争が如何に非人道的な蛮行であり、尊い命が犠牲となっているかを教えてくれる。廃墟となったマリウポリ市風景やブチャの虐殺現場の報道写真は見る者の心を暗くする。

▲ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が配信した最初の画像(2022年7月12日、NASA提供)
ウクライナ戦争の報道写真をみていた時、米航空宇宙局(NASA)が配信した天体画像が流れてきた。NASAから送られてきた画像を見た時、神秘的な宇宙空間の画像に感動を覚えた。ハップル(Hubble)の後継者、ジェームズ・ウェップ(James・Webb)宇宙望遠鏡から配信された最初の写真だ。「宇宙を見る方法は永遠に変わるだろう」といわれているジェームズ・ウェップ宇宙望遠鏡の最初の収穫だ。NASA関係者によると、「これまでに記録された宇宙の最深部での鋭い赤外線ビュー」という。
30年間、約2万人のエンジニア、プランナー、研究者が参加した100億ドルをかけて建築されたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡から送られた画像を始めてみたボルチモアの宇宙望遠鏡科学研究所のクラウス・ポントピダン氏は、「天文学の新しい時代が始まろうとしていることに誰もが気づくだろう。人生でこれほど特別なことに取り組むことはないと思う」とその感動を吐露している(独週刊紙「ツァイト・オンライン」)。
ウェッブの使命は、宇宙の果てまで見ることを目的として作られた。若い宇宙の真っ暗闇の中で最初の星が発火した瞬間を撮影する、という目的だ。独週刊誌シュピーゲル電子版は、「聖書の創世記第1章『神は光あれと言われた、すると光があった』という瞬間をキャッチすることだ」と説明している。
宇宙空間には銀河が至るところにあり、それぞれが数十億の星、惑星、衛星を持つ独自の世界を広げている。人間という“種”や冥王星までの太陽系全体も大宇宙の中では砂漠の砂粒にもならない、という思いが自然に沸いてくる。それは人間や地球を卑下するものではなく、圧倒的な宇宙の広がりへの畏敬、といったほうが当たっているだろう。
NASAからジェームズ・ウェップ宇宙望遠鏡からの最初の画像を見たバイデン大統領は11日夜(現地時間)、ホワイトハウスでその画像に関連した記者会見を開いた。NASA、ESA(欧州宇宙機関)、CSA(カナダ宇宙庁)関係者は本来、12日に記者会見を開き、ジェームズ・ウェッブの成果を公表する予定だったが、バイデン大統領が1日早く、画像を発表したのだ。バイデン大統領には米国の国力高揚といった思いのほか、宇宙から届いた驚くべき画像の感動を一刻も早く世界に伝えたいという願いがあったからだろう。同大統領は「歴史的な日だ」と述べている。
昨年12月、宇宙望遠鏡を入れたロケットが打ちあげられたが、望遠鏡の鏡は6・5メートルで、幅が広すぎるため、折りたたんでから、軌道上で再び組み合わせる必要があった。ジェームズ・ウェッブ望遠鏡は月の上でくすぶっているマッチ棒の火程度の光の物体をも追跡できるというから、ハップル望遠鏡より解像度が大きく上回っているわけだ。
現在公開されている画像は約46億年前の銀河団SMAC0723だ。画像には無数の黄色、白、青の点、楕円、弧が散らばっている。NASAの説明によると、それらの多くは遠方の銀河であり、想像を絶するほど遠い距離にある銀河から放射された光は40億年もの間移動しながら、今年6月に太陽系に到達したものだという。ウェッブの最初の科学画像は搭載された4つの機器が集めた、人間の目には見えない赤外線データから写真を撮るという。
恒星や銀河などが発する光が、途中にある天体などの重力によって時空に大きなへこみができる。その結果、銀河団の背後にある物体からの光が虫眼鏡のように束ねられ、実際には数十億光年遅れている銀河が見えるようになる。通称「重力レンズ」と呼ばれ、銀河や銀河団の総質量を測る際の方法だ。
ウェッブの画像を見ていると、ウクライナ戦争で展開される戦場シーンが脳裏から消えていくのを感じる。前者はまだ見たことがない天体だ。後者は今も続く戦争の報道写真だ。ウェッブ望遠鏡が宇宙の果てまで行き、「初めに光があった」現場を撮影できれば、地球という惑星で領土争いを繰り返すことに人類は果たして意味を見出すことができるだろうか。

▲ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が配信した最初の画像(2022年7月12日、NASA提供)
ウクライナ戦争の報道写真をみていた時、米航空宇宙局(NASA)が配信した天体画像が流れてきた。NASAから送られてきた画像を見た時、神秘的な宇宙空間の画像に感動を覚えた。ハップル(Hubble)の後継者、ジェームズ・ウェップ(James・Webb)宇宙望遠鏡から配信された最初の写真だ。「宇宙を見る方法は永遠に変わるだろう」といわれているジェームズ・ウェップ宇宙望遠鏡の最初の収穫だ。NASA関係者によると、「これまでに記録された宇宙の最深部での鋭い赤外線ビュー」という。
30年間、約2万人のエンジニア、プランナー、研究者が参加した100億ドルをかけて建築されたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡から送られた画像を始めてみたボルチモアの宇宙望遠鏡科学研究所のクラウス・ポントピダン氏は、「天文学の新しい時代が始まろうとしていることに誰もが気づくだろう。人生でこれほど特別なことに取り組むことはないと思う」とその感動を吐露している(独週刊紙「ツァイト・オンライン」)。
ウェッブの使命は、宇宙の果てまで見ることを目的として作られた。若い宇宙の真っ暗闇の中で最初の星が発火した瞬間を撮影する、という目的だ。独週刊誌シュピーゲル電子版は、「聖書の創世記第1章『神は光あれと言われた、すると光があった』という瞬間をキャッチすることだ」と説明している。
宇宙空間には銀河が至るところにあり、それぞれが数十億の星、惑星、衛星を持つ独自の世界を広げている。人間という“種”や冥王星までの太陽系全体も大宇宙の中では砂漠の砂粒にもならない、という思いが自然に沸いてくる。それは人間や地球を卑下するものではなく、圧倒的な宇宙の広がりへの畏敬、といったほうが当たっているだろう。
NASAからジェームズ・ウェップ宇宙望遠鏡からの最初の画像を見たバイデン大統領は11日夜(現地時間)、ホワイトハウスでその画像に関連した記者会見を開いた。NASA、ESA(欧州宇宙機関)、CSA(カナダ宇宙庁)関係者は本来、12日に記者会見を開き、ジェームズ・ウェッブの成果を公表する予定だったが、バイデン大統領が1日早く、画像を発表したのだ。バイデン大統領には米国の国力高揚といった思いのほか、宇宙から届いた驚くべき画像の感動を一刻も早く世界に伝えたいという願いがあったからだろう。同大統領は「歴史的な日だ」と述べている。
昨年12月、宇宙望遠鏡を入れたロケットが打ちあげられたが、望遠鏡の鏡は6・5メートルで、幅が広すぎるため、折りたたんでから、軌道上で再び組み合わせる必要があった。ジェームズ・ウェッブ望遠鏡は月の上でくすぶっているマッチ棒の火程度の光の物体をも追跡できるというから、ハップル望遠鏡より解像度が大きく上回っているわけだ。
現在公開されている画像は約46億年前の銀河団SMAC0723だ。画像には無数の黄色、白、青の点、楕円、弧が散らばっている。NASAの説明によると、それらの多くは遠方の銀河であり、想像を絶するほど遠い距離にある銀河から放射された光は40億年もの間移動しながら、今年6月に太陽系に到達したものだという。ウェッブの最初の科学画像は搭載された4つの機器が集めた、人間の目には見えない赤外線データから写真を撮るという。
恒星や銀河などが発する光が、途中にある天体などの重力によって時空に大きなへこみができる。その結果、銀河団の背後にある物体からの光が虫眼鏡のように束ねられ、実際には数十億光年遅れている銀河が見えるようになる。通称「重力レンズ」と呼ばれ、銀河や銀河団の総質量を測る際の方法だ。
ウェッブの画像を見ていると、ウクライナ戦争で展開される戦場シーンが脳裏から消えていくのを感じる。前者はまだ見たことがない天体だ。後者は今も続く戦争の報道写真だ。ウェッブ望遠鏡が宇宙の果てまで行き、「初めに光があった」現場を撮影できれば、地球という惑星で領土争いを繰り返すことに人類は果たして意味を見出すことができるだろうか。
