「韓国大統領府は28日、文在寅大統領が29日から8月2日まで予定していた夏季休暇を取りやめたと発表した。
具体的理由は明らかにしていないが、日本政府が8月2日にも、優遇措置を適用する『ホワイト国』から韓国を除外する政令改正を閣議決定する見通しとなる中、対応を準備するなど懸案に取り組むためとみられている」
▲対日関係などを協議する会合で演説する文在寅大統領(2019年7月15日、韓国大統領府公式サイトから)
上記の時事通信の記事を読んだとき、「文大統領は予定通り、夏季休暇を取るべきだ」と感じた。欧州に長く住んでいると、夏季休暇ばかりか休暇そのものは基本的人権だと考えるようになったこともあるが、特に文大統領には今、休暇を勧めたいと思うからだ。
7月29日から8月2日までの夏季休日は正味5日間、週末の2日間を含めると1週間となるが、その貴重な夏季休暇を大統領としての職務を継続するために放棄したという。誰がそのように決めたのか。文大統領自身が自主的に休暇をキャンセルしたのだろうか。側近が「大統領、国民の手前、夏季休暇している時ではないでしょう。大統領が率先して働く姿を国民に見せるべきです」と助言したのだろうか。本音は、日本政府が韓国をホワイトリストから排除する日(8月2日)が差し迫っているのに、休暇どころではない、というわけだ。
文大統領を含む韓国大統領府は発想の転換が必要だ。いい知恵を得るために、これまでのパリパリ(早く早く)ではなく、頭を休めて次の一手を考えるために休暇は絶好のチャンス、と考える発想が大切だ。
これまでの政策が全てうまくいき、文大統領自身も燃え上がっているというのなら、“押せ押せ”でいくのもいいが、文大統領を含む韓国を取り巻く情勢はそうではない。息切れ寸前にもかかわらず、“押せ押せ”と前だけをみていると、心配になってくる。燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)だ。文大統領の政治の師匠(盧武鉉元大統領)を思い出してほしい。限界まで自身をストレス下に置くと溜まってきたものがいつか暴発する危険性が出てくる。
大統領就任以来、「革命の時来たる」として大統領府の刷新、歴史の書き直し、外交では徹底した反日路線を突っ走り、国内では積弊清算を実行。一方、北朝鮮に対しては近い将来の南北統一を視野に置きながら南北融和政策を促進させてきた。3回の米朝首脳会談、4回の南北首脳会談を実現させたが、ここにきて行き詰まってきた。
南北融和政策を実行してきたものの、35歳の独裁者金正恩朝鮮労働党委員長の文大統領への評価は余り良くない。北はここにきて2発の短距離弾頭ミサイルを発射させて文大統領を困惑に陥れたばかりだ。一方、トランプ米政権とは基本的な信頼関係がない。北に傾斜する文政権に対するワシントンの基本的な懐疑があるからだ。
そして大統領就任以来、反日政策を積極的に進めてきたが、そのツケが回ってきた。忍耐強い日本政府も輸出管理の見直しに乗り出し、国際法に差し障らない範囲でソウルを攻撃してきた。慌てたのは韓国側だ。叩いても大丈夫だと勝手に思い込んできたが、日本が本気に怒り出してきたのだ。そうなれば勝敗は明らかだ。韓国経済は発展し、先進国の仲間入りをしたが、それも日本側の陰日向の支援があったからだ。日本は過去の韓国植民統治時代を謝罪するという意味合いもあって韓国を支援してきたが、文大統領政権が1965年の日韓基本条約・請求権協定を破棄する一方、慰安婦問題でも日韓合意を一方的に放棄する無法国家のような振る舞いを実行するのに及んで、さすがの安倍晋三首相も切れてしまった。
文政権発足後の日韓関係の詳細な経緯は省略するが、いずれにしても日韓関係は戦後最悪の状況といわれる。その多くの責任はやはり文政権にある。韓国側の現在の窮地は自業自得といわれても仕方がない。
そこで当方はカトリック教徒の文大統領に「今こそ休暇を取って聖書をじっくりと読みなおし、朝鮮半島の将来を考えてみたらどうだろうか」とアドバイスを考えていた矢先だった。その時、韓国大統領府は大統領は国難に対処するために国家が認定した有給休暇を断念して、青瓦台に閉じこもって対日政策について考えると発表したのだ。致命的な間違いだ。韓国が国難に直面しているからこそ文大統領は休みを取り,内省の時間を取るべきであり、国民や経済界は文大統領が休んでいるときこそ政府からの干渉を心配せず、これまで通り積極的に活動すべきではないか。
文大統領を含む韓国大統領府を牛耳る革命世代は押せ押せ、革命だと無理強いをしてきたが、その歩みは限界に達したのだ。遅いということはない。文大統領には残された後半の任期を有終の美で飾るために、どうか夏季休暇を取って頂きたい。これまで見えなかったものが見え、これまで忘れていた思考やアイデアが生まれてくるかもしれない。パリパリ文化から脱皮する絶好の時だ、文大統領はその見本を国民に見せるべきだ。国民が走り、その大統領もバリバリと奔走する文化から韓国は脱皮し、先進国に相応しい余裕のある思考世界を構築していくべきだろう。
安倍首相との日韓首脳会談はここ当分は期待できない。そこで文大統領は安倍首相をゴルフに誘ったらどうだろうか。堅苦しい話はせず、もっぱらゴルフに集中する。ゴルフ外交だ。もちろん、安倍首相はトランプ米大統領とのゴルフには喜んで応じても、文大統領とゴルフとなれば考えるかもしれないが、一度トライしても悪くない。安倍さんがあまり乗り気でない場合、文大統領は「わが国には世界最強の女性ゴルファーがいます。ユン・チェヨン選手の教えを受けながら、安倍さん、プレイしましょうよ」と一押ししてもいいだろう。案外、効果があるかもしれない。
具体的理由は明らかにしていないが、日本政府が8月2日にも、優遇措置を適用する『ホワイト国』から韓国を除外する政令改正を閣議決定する見通しとなる中、対応を準備するなど懸案に取り組むためとみられている」
▲対日関係などを協議する会合で演説する文在寅大統領(2019年7月15日、韓国大統領府公式サイトから)
上記の時事通信の記事を読んだとき、「文大統領は予定通り、夏季休暇を取るべきだ」と感じた。欧州に長く住んでいると、夏季休暇ばかりか休暇そのものは基本的人権だと考えるようになったこともあるが、特に文大統領には今、休暇を勧めたいと思うからだ。
7月29日から8月2日までの夏季休日は正味5日間、週末の2日間を含めると1週間となるが、その貴重な夏季休暇を大統領としての職務を継続するために放棄したという。誰がそのように決めたのか。文大統領自身が自主的に休暇をキャンセルしたのだろうか。側近が「大統領、国民の手前、夏季休暇している時ではないでしょう。大統領が率先して働く姿を国民に見せるべきです」と助言したのだろうか。本音は、日本政府が韓国をホワイトリストから排除する日(8月2日)が差し迫っているのに、休暇どころではない、というわけだ。
文大統領を含む韓国大統領府は発想の転換が必要だ。いい知恵を得るために、これまでのパリパリ(早く早く)ではなく、頭を休めて次の一手を考えるために休暇は絶好のチャンス、と考える発想が大切だ。
これまでの政策が全てうまくいき、文大統領自身も燃え上がっているというのなら、“押せ押せ”でいくのもいいが、文大統領を含む韓国を取り巻く情勢はそうではない。息切れ寸前にもかかわらず、“押せ押せ”と前だけをみていると、心配になってくる。燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)だ。文大統領の政治の師匠(盧武鉉元大統領)を思い出してほしい。限界まで自身をストレス下に置くと溜まってきたものがいつか暴発する危険性が出てくる。
大統領就任以来、「革命の時来たる」として大統領府の刷新、歴史の書き直し、外交では徹底した反日路線を突っ走り、国内では積弊清算を実行。一方、北朝鮮に対しては近い将来の南北統一を視野に置きながら南北融和政策を促進させてきた。3回の米朝首脳会談、4回の南北首脳会談を実現させたが、ここにきて行き詰まってきた。
南北融和政策を実行してきたものの、35歳の独裁者金正恩朝鮮労働党委員長の文大統領への評価は余り良くない。北はここにきて2発の短距離弾頭ミサイルを発射させて文大統領を困惑に陥れたばかりだ。一方、トランプ米政権とは基本的な信頼関係がない。北に傾斜する文政権に対するワシントンの基本的な懐疑があるからだ。
そして大統領就任以来、反日政策を積極的に進めてきたが、そのツケが回ってきた。忍耐強い日本政府も輸出管理の見直しに乗り出し、国際法に差し障らない範囲でソウルを攻撃してきた。慌てたのは韓国側だ。叩いても大丈夫だと勝手に思い込んできたが、日本が本気に怒り出してきたのだ。そうなれば勝敗は明らかだ。韓国経済は発展し、先進国の仲間入りをしたが、それも日本側の陰日向の支援があったからだ。日本は過去の韓国植民統治時代を謝罪するという意味合いもあって韓国を支援してきたが、文大統領政権が1965年の日韓基本条約・請求権協定を破棄する一方、慰安婦問題でも日韓合意を一方的に放棄する無法国家のような振る舞いを実行するのに及んで、さすがの安倍晋三首相も切れてしまった。
文政権発足後の日韓関係の詳細な経緯は省略するが、いずれにしても日韓関係は戦後最悪の状況といわれる。その多くの責任はやはり文政権にある。韓国側の現在の窮地は自業自得といわれても仕方がない。
そこで当方はカトリック教徒の文大統領に「今こそ休暇を取って聖書をじっくりと読みなおし、朝鮮半島の将来を考えてみたらどうだろうか」とアドバイスを考えていた矢先だった。その時、韓国大統領府は大統領は国難に対処するために国家が認定した有給休暇を断念して、青瓦台に閉じこもって対日政策について考えると発表したのだ。致命的な間違いだ。韓国が国難に直面しているからこそ文大統領は休みを取り,内省の時間を取るべきであり、国民や経済界は文大統領が休んでいるときこそ政府からの干渉を心配せず、これまで通り積極的に活動すべきではないか。
文大統領を含む韓国大統領府を牛耳る革命世代は押せ押せ、革命だと無理強いをしてきたが、その歩みは限界に達したのだ。遅いということはない。文大統領には残された後半の任期を有終の美で飾るために、どうか夏季休暇を取って頂きたい。これまで見えなかったものが見え、これまで忘れていた思考やアイデアが生まれてくるかもしれない。パリパリ文化から脱皮する絶好の時だ、文大統領はその見本を国民に見せるべきだ。国民が走り、その大統領もバリバリと奔走する文化から韓国は脱皮し、先進国に相応しい余裕のある思考世界を構築していくべきだろう。
安倍首相との日韓首脳会談はここ当分は期待できない。そこで文大統領は安倍首相をゴルフに誘ったらどうだろうか。堅苦しい話はせず、もっぱらゴルフに集中する。ゴルフ外交だ。もちろん、安倍首相はトランプ米大統領とのゴルフには喜んで応じても、文大統領とゴルフとなれば考えるかもしれないが、一度トライしても悪くない。安倍さんがあまり乗り気でない場合、文大統領は「わが国には世界最強の女性ゴルファーがいます。ユン・チェヨン選手の教えを受けながら、安倍さん、プレイしましょうよ」と一押ししてもいいだろう。案外、効果があるかもしれない。