訪韓を終え、ローマに帰国途上、機内の記者会見の中でフランシスコ法王は「私もべネディクト16世の早期退位に共感する」という趣旨の発言をしたという。すなわち、前ローマ法王べネディクト16世と同様、健康が悪化し、法王の使命を果たせなくなった場合、「潔く法王職を辞任し、後継者にポストを譲る」というのだ。フランシスコ法王にとって、べネディクト16世は法王職を刷新した歴史的な改革者というわけだ。
ドイツ法王べネディクト16世は2013年2月、突然、「健康上、法王職を継続して履行できなくなった」という理由から法王職を降りることを表明した。カトリック教会ばかりか、全世界は終身制が当然と考えてきたから、驚いた。だから、ローマ法王の早期退位について、さまざまな憶測が流れたものだ。べネディクト16世自身、後日、「神が私の辞任を願われた」と述べている。
べネディクト16世の早期退位、フランシスコ法王の共感発言の背景には、27年間の長期政権を続けたヨハネ・パウロ2世(在位1978〜2005年4月)の姿があったのではないだろうか。ポーランド出身のヨハネ・パウロ2世はパーキンソン病にかかり、法王職務を履行するのも難しい健康状態だったが、終身制の法王職を最後までまっとうした。当時、教理省長官だったべネディクト16世はヨハネ・パウロ2世の姿を身近に見てきたはずだ。それが同16世の退位表明につながったのではないだろうか。同じことが、フランシスコ法王にも言えるだろう。べネディクト16世の決断が賢明であったと受け取っているはずだ。
少し、飛躍するが、歴代のローマ法王について予言した聖マラキによれば、ローマ・カトリック教会の最後の法王はべネディクト16世で終わっている。その後の法王については、聖マラキは何も予言していないのだ。すなわち、ペテロの後継者、ローマ法王職がドイツ人法王で終わり、全く新しい時代を迎えることを強く示唆しているわけだ。
11世紀の預言者、聖マラキは「全ての法王に関する大司教聖マラキの預言」の中で1143年に即位したローマ法王ケレスティヌス2世以降の112人(扱いによっては111人)のローマ法王を預言している。そして最後の111番目が昨年退位したベネディクト16世だったのだ。(「法王に関する『聖マラキの預言』」2013年2月23日参考)。
フランシスコ法王以降は、従来のカトリック教会ではなく、新しい宗教として生まれ変わるのではないか、といった予感がするほどだ。南米出身のフランシスコ法王は昨年4月、8人の枢機卿から構成された提言グループ(C8)を創設し、法王庁の改革<使徒憲章=Paster Bonusの改正>に取り組んできた。そして、今年10月5日にはシノドス(世界代表司教会議)を開催し、そこで「福音宣教から見た家庭司牧の挑戦」(仮題)について協議することになっている。今後は聖職者の独身制の廃止、離婚・再婚者へのサクラメント問題にも何らかの改革が実施されるのではないかと期待されているわけだ。
ちなみに、独週刊誌シュピーゲルはフランシスコ法王の改革をソ連最後の大統領ゴルバチョフ大統領のペレストロイカ(露語で改革)に倣って、“パパストロイカ”(Papastroika)と呼んだことがあるが、パパストロイカがローマ法王職の終身制に終わりを告げるのではないだろうか。
ドイツ法王べネディクト16世は2013年2月、突然、「健康上、法王職を継続して履行できなくなった」という理由から法王職を降りることを表明した。カトリック教会ばかりか、全世界は終身制が当然と考えてきたから、驚いた。だから、ローマ法王の早期退位について、さまざまな憶測が流れたものだ。べネディクト16世自身、後日、「神が私の辞任を願われた」と述べている。
べネディクト16世の早期退位、フランシスコ法王の共感発言の背景には、27年間の長期政権を続けたヨハネ・パウロ2世(在位1978〜2005年4月)の姿があったのではないだろうか。ポーランド出身のヨハネ・パウロ2世はパーキンソン病にかかり、法王職務を履行するのも難しい健康状態だったが、終身制の法王職を最後までまっとうした。当時、教理省長官だったべネディクト16世はヨハネ・パウロ2世の姿を身近に見てきたはずだ。それが同16世の退位表明につながったのではないだろうか。同じことが、フランシスコ法王にも言えるだろう。べネディクト16世の決断が賢明であったと受け取っているはずだ。
少し、飛躍するが、歴代のローマ法王について予言した聖マラキによれば、ローマ・カトリック教会の最後の法王はべネディクト16世で終わっている。その後の法王については、聖マラキは何も予言していないのだ。すなわち、ペテロの後継者、ローマ法王職がドイツ人法王で終わり、全く新しい時代を迎えることを強く示唆しているわけだ。
11世紀の預言者、聖マラキは「全ての法王に関する大司教聖マラキの預言」の中で1143年に即位したローマ法王ケレスティヌス2世以降の112人(扱いによっては111人)のローマ法王を預言している。そして最後の111番目が昨年退位したベネディクト16世だったのだ。(「法王に関する『聖マラキの預言』」2013年2月23日参考)。
フランシスコ法王以降は、従来のカトリック教会ではなく、新しい宗教として生まれ変わるのではないか、といった予感がするほどだ。南米出身のフランシスコ法王は昨年4月、8人の枢機卿から構成された提言グループ(C8)を創設し、法王庁の改革<使徒憲章=Paster Bonusの改正>に取り組んできた。そして、今年10月5日にはシノドス(世界代表司教会議)を開催し、そこで「福音宣教から見た家庭司牧の挑戦」(仮題)について協議することになっている。今後は聖職者の独身制の廃止、離婚・再婚者へのサクラメント問題にも何らかの改革が実施されるのではないかと期待されているわけだ。
ちなみに、独週刊誌シュピーゲルはフランシスコ法王の改革をソ連最後の大統領ゴルバチョフ大統領のペレストロイカ(露語で改革)に倣って、“パパストロイカ”(Papastroika)と呼んだことがあるが、パパストロイカがローマ法王職の終身制に終わりを告げるのではないだろうか。
