国連担当のイランの女性記者は「ラマダン(断食の月)が明けたらイランの故郷テヘランに病気の母親を見舞いに行く」という。国連で重要会議がないラマダンの期間に行けばいいのに、と聞くと、「ラマダンの雰囲気が好きではないのよ。だから、故郷に行くとしたら、ラマダン明け後よ」という。
 ちなみに、彼女は日頃はスカーフは着けている。「仕事柄、イスラム関係者や外交官にインタビューする機会が多いから、スカーフしていないと変に思われるからね」という。

 「でもね、イラン航空には乗りたくないの。だって、国連の制裁の影響でイラン航空はしばしば事故を起こしているのよ。メディアには余り報道されないけれど、飛行機の調子が悪い、といっては途中、緊急着地したりしているのよ」というのだ。制裁の影響で飛行機の部品などを購入できないからだろう。

 彼女、テヘランに行く時はトルコ航空を利用するという。
 「オーストリア航空もトルコ航空のサービスと比較すれば、問題にならないわ。トルコ航空では機内の食事も多くのメニューがあって自由に選ぶ事ができる。家族でテヘランに戻った時もトルコ航空を利用したけれども良かったわ」という。今回もイスタンブール経由でテヘランに飛ぶという。

 「お母さんには多くの土産を持っていくのだろう」と聞くと、「あちらでは病人の母親の世話で一週間、明け暮れるだけよ。それでもね……」という。

 「国際原子力機関(IAEA)の次の理事会はいつだったかしら。理事会開催の10日前にはIAEAのイラン報告書が発表されるから、その前までにウィーンにいなければならないわ」と、ラマダン明け後の日程を考えている。

 イランでは聖職者で穏健派のハッサン・ロウハ二師が新大統領として誕生した。「イランの核問題でも進展があるかもしれないね」と聞くと、「まあね」というだけ。「欧米メディア関係者が9月の理事会と年次総会には6月の定例理事会の時より多く集まるかもしれないね」というと、「いやね。またストレスの日々が続くわ」と呟いた。