「ローマ・カトリック教会総本山、バチカン法王庁には同性愛者のロビー活動が存在する」とローマ法王フランシスコが今月初め、南米・カリブ海修道院関係者との会合の中で漏らしたことはこの欄で報道したが、独週刊誌シュピーゲルの最新号はホモ雑誌「男たち」の編集長、ダニエル・ベルガー氏(45)とのインタビュー記事を掲載し、フランシスコ法王の「同性愛者のロビー」発言が事実であることを裏付けている。ベルガー編集長は以前、月刊誌「神学的なこと」の編集長を務めていた人物で、カトリック教会では保守派に属する。

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▲コンクラーベ前に開催された枢機卿会議(バチカン放送独語電子版から)

 以下、同編集長との会見内容の概要を紹介する。

 ――フランシスコ法王がバチカン内にホモ・ネットワークが存在すると発言したが、事実か。

 「事実だ。ただし、教会内の保守派勢力が主張するようなものではない。それはバチカン内で潜行する秘密結社でもない。全く逆だ。多くのホモ聖職者は法王に特別に忠実だ。バチカン内のホモ、ネットワークは実務的だ。どこで見つからずに性的コンタクトができるか、どこに愛人を買うことができるか、ホモがくる酒場はどこか、などの情報を交換する。例えば、モンテ・マリオでは密かに接触するための住居を借りることができる。その家の鍵を持っている聖職者は多い。このネットワークはバチカンの高位聖職者、典礼秘跡省や国務省の関係者まで含まれる」 

 ――新法王はホモ問題を前法王から相続したのか。

 「フランシスコ法王はバチリークスに関する機密報告書を読んだはずだ。そこには元国務省関係者の書簡があるが、その中には『ホモ・グループがローマ法王周辺にまで拡大している』と記述されていたはずだ。べネディクト16世は退位表明前にこの書簡内容を読んだ可能性が濃厚だ」

 ベルガー氏の発言はこれまでの憶測を裏付けてる。世界に約12億人の信者を抱える教会の総本山、バチカンに同性愛者がたむろしているのだ。その事実に直面したベネディクト16世はバチカン内の粛正を断行できるだけの体力がもはやないと判断し、早期退位を決意し、新しい法王にその役割を託したわけだ。



【短信】 オーストリアで「日本博物館」開設計画

 オーストリアのラインホルド・ロパトカ外務次官は21日、「オーストリアのシュタイアーマルク州のフュルステンフェルト郡(市)で日本の手芸の工芸品を展示する日本博物館を開設する計画がある」と発表した。
 同次官の説明によると、「日本の47都道府県から独自の手芸品を集め、一同に展示する博物館だ。欧州でも初めての試みであり、オーストリアと日本両国関係の一層の発展をもたらすユニークなプロジェクトとなるだろう」という。博物館の近くにホテルと共に日本風温泉も開きたいという。

 ロパトカ次官は同日、駐オーストリアの岩谷滋雄日本全権大使、それに博物館を開設するフュルステンフェルト市のヴェルナー・グツヴァル市長らと共に博物館開設の予定地を視察し、「わが国はこのプロジェクトを全面的に支援する」と強調した。なお、博物館開設地のフュルステンフェルト郡全体の人口は約2万3000人だ。同郡(市)にとって、日本博物館の開設は一種の“町おこし”だろう。

 同次官は「日本の47都道府県関係者に手紙を送り、プロジェクトの趣旨を説明し、展示品などの支援を要請する」という。