第265代ローマ法王ベネディクト16世は今週、法王専用の夏季別荘カステルガンドルフォからバチカンに戻る。同16世は今年2月28日、健康を理由に退位して8週間余り、夏季別荘に宿泊してきたが、退位後拠点とするバチカン内の修道院Mater Ecclesiaeの修復作業が終わったのを受け、バチカン庭の館に移動することになったわけだ。オーストリアのカトリック通信が26日、報じた。

▲隣人(前法王)を迎えるフランシスコ法王(2013年3月、撮影 )
南米教会出身の現ローマ法王フランシスコは法王選出後もゲストハウスSanta Martaに宿泊し、豪華な法王宮殿に引越しする考えは今のところない。
そのゲストハウス201号室からベネディクト16世が移り住むバチカン庭の館まで100メートルも離れていないのだ。文字通り、“スープの冷めない距離”(徒歩で5分以内の距離)に前法王と現法王の2人のローマ法王が住むことになる。互いに隣人となるのだ。
生前に退位したベネディクト16世(86)と質素な生活様式を好むフランシスコ法王(76)が生み出した稀に見る現象だ。歴史家は将来、両法王の交流を記述するだろう。
ドイツ人法王のベネディクト16世は退位後、8年間の激務の疲れを癒すと共に、読書やピアノ演奏、瞑想の日々を送っている。同16世は「現法王の支障とならないように目立たないように生きていく」という。一方、フランシスコ法王は法王選出後も頻繁にベネディクト16世に電話したり、3月23日にはカステルガンドルフォまで行って交流を深めてきているだけに、隣人同士となればその交流も否応なしに深まっていくことが予想される。
ベネディクト16世はバチカン庭の館に以前の家政婦などを引き連れて住むことになる。1994年から2012年まで修道女達が住んでいた館で大きさは400平方メートル。祈祷室と図書館がある。
一方、フランシスコ法王はゲストハウス(スィートルーム)に寝泊りをし、法王庁関係者や聖職者たちとの会合はその部屋の仕事場で行っている。ただし、国賓や外国人ゲストを迎える時だけは法王宮殿で行っているという。「フランシスコ法王がいつまでゲストハウスに留まっているのかは不明だ」(バチカンのロムバルディ報道官)という。
いずれにしても、前法王と現法王が隣人としてどのような交流を繰り広げるか興味深いところだ。

▲隣人(前法王)を迎えるフランシスコ法王(2013年3月、撮影 )
南米教会出身の現ローマ法王フランシスコは法王選出後もゲストハウスSanta Martaに宿泊し、豪華な法王宮殿に引越しする考えは今のところない。
そのゲストハウス201号室からベネディクト16世が移り住むバチカン庭の館まで100メートルも離れていないのだ。文字通り、“スープの冷めない距離”(徒歩で5分以内の距離)に前法王と現法王の2人のローマ法王が住むことになる。互いに隣人となるのだ。
生前に退位したベネディクト16世(86)と質素な生活様式を好むフランシスコ法王(76)が生み出した稀に見る現象だ。歴史家は将来、両法王の交流を記述するだろう。
ドイツ人法王のベネディクト16世は退位後、8年間の激務の疲れを癒すと共に、読書やピアノ演奏、瞑想の日々を送っている。同16世は「現法王の支障とならないように目立たないように生きていく」という。一方、フランシスコ法王は法王選出後も頻繁にベネディクト16世に電話したり、3月23日にはカステルガンドルフォまで行って交流を深めてきているだけに、隣人同士となればその交流も否応なしに深まっていくことが予想される。
ベネディクト16世はバチカン庭の館に以前の家政婦などを引き連れて住むことになる。1994年から2012年まで修道女達が住んでいた館で大きさは400平方メートル。祈祷室と図書館がある。
一方、フランシスコ法王はゲストハウス(スィートルーム)に寝泊りをし、法王庁関係者や聖職者たちとの会合はその部屋の仕事場で行っている。ただし、国賓や外国人ゲストを迎える時だけは法王宮殿で行っているという。「フランシスコ法王がいつまでゲストハウスに留まっているのかは不明だ」(バチカンのロムバルディ報道官)という。
いずれにしても、前法王と現法王が隣人としてどのような交流を繰り広げるか興味深いところだ。