法王選出会(コンクラーベ)開催前の準備会議(枢機卿会議)でブエノスアイレス大司教のホルへ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(現ローマ法王フランシスコ)が教会の現状を厳しく批判し、「教会は病気だ」と述べていたことが明らかになった。同内容は多くの枢機卿の心を捉え、南米教会初の法王誕生を生み出す原動力となったという。バチカン放送独語電子版からその衝撃的な演説内容を紹介する。

▲コンクラーベ前に開催された枢機卿会議(バチカン放送独語電子版から)
コンクラーべ開催前、枢機卿会議が午前と午後の2回、通算10回、準備会議が開かれたが、ベルゴリオ枢機卿も簡潔な演説をしている。同演説内容はハバナ大司教のオルテガ枢機卿が法王の許可を得て、自身の同教区の教会誌に掲載されたものをバチカン放送が紹介した。
枢機卿の持ち時間は5分内と制限されていたが、ブエノスアイレス出身のベルゴリオ枢機卿は短く、簡潔に語ったが、その内容は枢機卿たちが驚くほど厳しいものだ。
曰く、「福音を述べ伝えるためには、教会は(垣根から)飛び出さなければならない」と強調。南米教会の枢機卿は「飛び出る」という概念を頻繁に使用する。新法王の教会論の基本概念と指摘する神学者もいるほどだ。「飛び出す」とは、罪、不公平、無知などの戦いで自身の限界まで全力を尽くすことを意味する。
ベルゴリオ枢機卿は「自己中心的な教会はイエスを自身の目的のために利用し、イエスを外に出さない。これは病気だ。教会機関のさまざまな悪なる現象はそこに原因がある。この自己中心主義は教会の刷新のエネルギーを奪う」と主張。
そして最後に、「2つの教会像がある。一つは福音を述べ伝えるため、飛び出す教会だ。もう一つは社交界の教会だ。それは自身の世界に閉じこもり、自身のために生きる教会だ。それは魂の救済のために必要な教会の刷新や改革への希望の光を投げ捨ててしまう」という。
枢機卿の演説内容は現教会体制への厳しい批判だ。こんな批判をコンクラーベ前の準備会議で発言した枢機卿が90%以上の枢機卿たちの支持を得て法王に選出されたということは何を物語っているのか。114人の枢機卿たちの多くも教会の刷新がなければもはや存続できないと肌で感じていたことを示しているわけだ。
法王フランシスコは、聖マラキの預言によればバチカンの最後のローマ法王となるが、ひょっとしたら重要な使命を担っているのかもしれない。それは新しい時代への架け橋的な役割ではないか。

▲コンクラーベ前に開催された枢機卿会議(バチカン放送独語電子版から)
コンクラーべ開催前、枢機卿会議が午前と午後の2回、通算10回、準備会議が開かれたが、ベルゴリオ枢機卿も簡潔な演説をしている。同演説内容はハバナ大司教のオルテガ枢機卿が法王の許可を得て、自身の同教区の教会誌に掲載されたものをバチカン放送が紹介した。
枢機卿の持ち時間は5分内と制限されていたが、ブエノスアイレス出身のベルゴリオ枢機卿は短く、簡潔に語ったが、その内容は枢機卿たちが驚くほど厳しいものだ。
曰く、「福音を述べ伝えるためには、教会は(垣根から)飛び出さなければならない」と強調。南米教会の枢機卿は「飛び出る」という概念を頻繁に使用する。新法王の教会論の基本概念と指摘する神学者もいるほどだ。「飛び出す」とは、罪、不公平、無知などの戦いで自身の限界まで全力を尽くすことを意味する。
ベルゴリオ枢機卿は「自己中心的な教会はイエスを自身の目的のために利用し、イエスを外に出さない。これは病気だ。教会機関のさまざまな悪なる現象はそこに原因がある。この自己中心主義は教会の刷新のエネルギーを奪う」と主張。
そして最後に、「2つの教会像がある。一つは福音を述べ伝えるため、飛び出す教会だ。もう一つは社交界の教会だ。それは自身の世界に閉じこもり、自身のために生きる教会だ。それは魂の救済のために必要な教会の刷新や改革への希望の光を投げ捨ててしまう」という。
枢機卿の演説内容は現教会体制への厳しい批判だ。こんな批判をコンクラーベ前の準備会議で発言した枢機卿が90%以上の枢機卿たちの支持を得て法王に選出されたということは何を物語っているのか。114人の枢機卿たちの多くも教会の刷新がなければもはや存続できないと肌で感じていたことを示しているわけだ。
法王フランシスコは、聖マラキの預言によればバチカンの最後のローマ法王となるが、ひょっとしたら重要な使命を担っているのかもしれない。それは新しい時代への架け橋的な役割ではないか。

新法王が指摘した2つの教会像のうち、前者への回帰が、法王の願いではないでしょうか。その為には法王庁の刷新を含む改革が不可欠というわけです。
新法王の演説が多くの枢機卿の心を掴んだ、ということは多くの枢機卿も同じような思いを持っていた、ということではないでしょうか。ただし、具体的な刷新内容はこれからだと思います。
新法王の今後の動きを注視していきたいと思っています。