ローマ法王べネディクト16世の退位を受け法王選出会(コンクラーベ)が開催される。開催時期は現時点では不明だが、法王は25日、「自発教令」(Motu Proprio)を公表し、前法王ヨハネ・パウロ2世が1997年に発行した法王憲章の一部を変更し、コンクラーベの開催時期の「法王死去(退位)15日後から20日までに実施」と明記されている個所を「枢機卿会議で自主的に判断して開始できる」と改正した。また、選出条件の「3分の2の支持」を「コンクラーベに参加した枢機卿の3分の2」と微調整している。

▲今日、退位するべネディクト16世(バチカン放送独語電子版から)
この「自発教令」に基づき、枢機卿たちはべネディクト16世が退位する今月28日午後8時以降、コンクラーベ参加有資格者の80歳未満の枢機卿がローマに到着次第、コンクラーベをいつでも開催できる。ただし、「参加予定の枢機卿の到着が遅れている場合、到着まで待つ」ということだから、ヨハネ・パウロ2世の憲章の「法王死去(退位)後、20日以内」を超える可能性も考えられるわけだ。すなわち、べネディクト16世は「法王の憲章」に拘らず、枢機卿の自主的判断に委ねているわけだ。
ところで、コンクラーベ有資格者80未満の枢機卿数は開催日が近づくほど減ってきた。べネディクト16世は昨年11月23日、新に6人の枢機卿を任命した。次期法王選出会に参加権利を有する枢機卿はその時点で120人となった。それから3カ月後、同法王が今月末に退位すると表明した段階でその数は117人に減った。3人はどこに行ったのか。簡単だ。80歳を迎えたか、死去したケースだ。その直後、アジアの一人の枢機卿が健康を理由にコンクラーベ参加を欠席すると通達してきた。これで116人だ。そして25日に入ると、聖職者の未成年者への性的虐待問題の責任を取る形でコンクラーベ参加を見合わせた結果、その数は115人とまた1人減った。
コンクラーベ開催が遅れれば、参加する枢機卿数はどんどん減っていくことが予想される。法王が退位した後、新しい枢機卿を選ぶ法王がいないから、枢機卿の数は減ることがあっても増える可能性はないわけだ。
コンクラーベの開催が何らかの理由で3カ月間遅れた場合を想定してほしい。コンクラーベに参加できる枢機卿数がどれだけ少なくなっているだろうか。ひょっとしたら110台を割っているかも知れない。2桁代に急減するということは常識では考えられないが、完全には排除できない。何が起きるか予想できない時代だからだ。
80歳未満とはいえ、健康問題を抱えている枢機卿が結構、多い。欧州からローマに飛ぶのは余り負担ではないが、アジア地域や南米などからローマに飛ばなければならない高齢の枢機卿にとってはローマ行きは命がけの旅となる。ちなみに、年齢別にみると、75歳から79歳までの枢機卿数は47人で最も多い。最も若い50歳から59歳の枢機卿は5人に過ぎない。
欧米社会は高齢社会に突入したと呼ばれるが、バチカン社会は一般社会以上に高齢社会だ。同時に、高齢だけに、新しい考え方や若者達の思考が理解できなくなる。バチカンが刷新や改革に消極的なのは教義問題だけに理由があるのではなく、その肉体的衰えも大きく影響しているはずだ。バチカン社会の高齢化は存続にも関連する大きな問題だ。

▲今日、退位するべネディクト16世(バチカン放送独語電子版から)
この「自発教令」に基づき、枢機卿たちはべネディクト16世が退位する今月28日午後8時以降、コンクラーベ参加有資格者の80歳未満の枢機卿がローマに到着次第、コンクラーベをいつでも開催できる。ただし、「参加予定の枢機卿の到着が遅れている場合、到着まで待つ」ということだから、ヨハネ・パウロ2世の憲章の「法王死去(退位)後、20日以内」を超える可能性も考えられるわけだ。すなわち、べネディクト16世は「法王の憲章」に拘らず、枢機卿の自主的判断に委ねているわけだ。
ところで、コンクラーベ有資格者80未満の枢機卿数は開催日が近づくほど減ってきた。べネディクト16世は昨年11月23日、新に6人の枢機卿を任命した。次期法王選出会に参加権利を有する枢機卿はその時点で120人となった。それから3カ月後、同法王が今月末に退位すると表明した段階でその数は117人に減った。3人はどこに行ったのか。簡単だ。80歳を迎えたか、死去したケースだ。その直後、アジアの一人の枢機卿が健康を理由にコンクラーベ参加を欠席すると通達してきた。これで116人だ。そして25日に入ると、聖職者の未成年者への性的虐待問題の責任を取る形でコンクラーベ参加を見合わせた結果、その数は115人とまた1人減った。
コンクラーベ開催が遅れれば、参加する枢機卿数はどんどん減っていくことが予想される。法王が退位した後、新しい枢機卿を選ぶ法王がいないから、枢機卿の数は減ることがあっても増える可能性はないわけだ。
コンクラーベの開催が何らかの理由で3カ月間遅れた場合を想定してほしい。コンクラーベに参加できる枢機卿数がどれだけ少なくなっているだろうか。ひょっとしたら110台を割っているかも知れない。2桁代に急減するということは常識では考えられないが、完全には排除できない。何が起きるか予想できない時代だからだ。
80歳未満とはいえ、健康問題を抱えている枢機卿が結構、多い。欧州からローマに飛ぶのは余り負担ではないが、アジア地域や南米などからローマに飛ばなければならない高齢の枢機卿にとってはローマ行きは命がけの旅となる。ちなみに、年齢別にみると、75歳から79歳までの枢機卿数は47人で最も多い。最も若い50歳から59歳の枢機卿は5人に過ぎない。
欧米社会は高齢社会に突入したと呼ばれるが、バチカン社会は一般社会以上に高齢社会だ。同時に、高齢だけに、新しい考え方や若者達の思考が理解できなくなる。バチカンが刷新や改革に消極的なのは教義問題だけに理由があるのではなく、その肉体的衰えも大きく影響しているはずだ。バチカン社会の高齢化は存続にも関連する大きな問題だ。

法王という表現を使うのは主に報道機関のようですが、ナショナルジオグラフィック日本語版とカトリック信者のブログ記事等ではローマ教皇ですね。
各報道機関のニュースでは突然のことのように報じられていましたが、ナショナルジオグラフィックは13日付けの記事でも予測されていたらしい内容の詳細が出ていました。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130213001
この中で、先例では、13世紀末、結論に至らぬまま3年もコンクラーベが続けられ、決着を付ける為にピエトロという名の敬虔な隠遁修道士がローマ教皇に選ばれた。それがケレスティヌス5世だという記事部分もあります。
コンクラーベが長引けば、先例を引き合いに出し枢機卿以外の敬虔な隠遁修道士から選ばれることも有り得るのでしょうか。