いつものように友人の韓国外交官と電話で話していた時だ。
「日本の自衛隊機が核実験直後、希ガスのキセノン133を検出したという情報が連合ニュースに流れていたよ」という。
北朝鮮の3回目の核実験で放出された放射性物質を検出するために日韓米を中心に監視体制が敷かれてきたが、22日現在、北核実験によると思われる放射性物質が検出されていない。事実ならば、大きなニュースだ。

▲核爆発(CTBTOのHPから)
「当方の知る限り、そのような情報は日本メディアでは流れていないですがね」と答えた後、再度、日本の主要メデイアの電子版をチェックしてみたが、やはりない。連合ニュース日本語版にも見つからなかった。
そこで早速、包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)の知人に電話したが、繋がらない。そこで他の報道担当職員に電話したが、事務所にいない。
「希ガスが検出されたので、緊急会議でも開いているのか」と心配になってきた。30分後、知人から電話が入った。「何か緊急かね」という。そこで「北の核実験で放出された放射性物質が検出されたというニュースが流れているようだが、事実か」と聞くと、「そんなことは初めて聞いた」というではないか。
そこで日本の自衛隊機が検出したというニュースを説明すると、知人は「これまで数回、放射性物質を検出したという情報はあったが、その直後、間違いと判明した。日本の場合、高崎の放射性物質観測所が希ガスを観測したというニュースが入ったが、北の核実験によるものではないと判明したよ」という。
米日韓らの民間機関も独自に監視活動を行っているが、基本的に観測データーはウィーンの国際データセンター(ID)に送信されることになっている。だから、今回の情報は間違いだという。
ロイター通信は20日、「米韓軍が気象観測機などを飛ばして大気中の物質を採取したが、キセノンなどの放射性物質は検出されなかった」と報じたばかりだ。
今回の北の核実験では、北がウラン型爆弾を初めて使用したかどうかを検証することがポイントだ。そこで放射性物質の検出が重要となるわけだ。例えば、米ワールドトリビューンドットコムは18日、「北朝鮮の3度目の核実験はイランの核兵器をテストするのが目的だった」と報じ、「核実験現場にはイランの科学者がいた」と報じている。事実とすれば、北の3回目の核実験はウラン核実験の可能性が高くなる。
なお、韓国の朝鮮日報23日付の日本語電子版によると、「各国の情報当局が、核実験の行われた咸鏡北道吉州郡豊渓里の土を試料として確保するために、中朝国境地域で激しい情報戦争を展開している」という。大気中の放射性物質が検出されないので、実験場に近い土壌を採掘して検証しようというわけだ。
「日本の自衛隊機が核実験直後、希ガスのキセノン133を検出したという情報が連合ニュースに流れていたよ」という。
北朝鮮の3回目の核実験で放出された放射性物質を検出するために日韓米を中心に監視体制が敷かれてきたが、22日現在、北核実験によると思われる放射性物質が検出されていない。事実ならば、大きなニュースだ。

▲核爆発(CTBTOのHPから)
「当方の知る限り、そのような情報は日本メディアでは流れていないですがね」と答えた後、再度、日本の主要メデイアの電子版をチェックしてみたが、やはりない。連合ニュース日本語版にも見つからなかった。
そこで早速、包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)の知人に電話したが、繋がらない。そこで他の報道担当職員に電話したが、事務所にいない。
「希ガスが検出されたので、緊急会議でも開いているのか」と心配になってきた。30分後、知人から電話が入った。「何か緊急かね」という。そこで「北の核実験で放出された放射性物質が検出されたというニュースが流れているようだが、事実か」と聞くと、「そんなことは初めて聞いた」というではないか。
そこで日本の自衛隊機が検出したというニュースを説明すると、知人は「これまで数回、放射性物質を検出したという情報はあったが、その直後、間違いと判明した。日本の場合、高崎の放射性物質観測所が希ガスを観測したというニュースが入ったが、北の核実験によるものではないと判明したよ」という。
米日韓らの民間機関も独自に監視活動を行っているが、基本的に観測データーはウィーンの国際データセンター(ID)に送信されることになっている。だから、今回の情報は間違いだという。
ロイター通信は20日、「米韓軍が気象観測機などを飛ばして大気中の物質を採取したが、キセノンなどの放射性物質は検出されなかった」と報じたばかりだ。
今回の北の核実験では、北がウラン型爆弾を初めて使用したかどうかを検証することがポイントだ。そこで放射性物質の検出が重要となるわけだ。例えば、米ワールドトリビューンドットコムは18日、「北朝鮮の3度目の核実験はイランの核兵器をテストするのが目的だった」と報じ、「核実験現場にはイランの科学者がいた」と報じている。事実とすれば、北の3回目の核実験はウラン核実験の可能性が高くなる。
なお、韓国の朝鮮日報23日付の日本語電子版によると、「各国の情報当局が、核実験の行われた咸鏡北道吉州郡豊渓里の土を試料として確保するために、中朝国境地域で激しい情報戦争を展開している」という。大気中の放射性物質が検出されないので、実験場に近い土壌を採掘して検証しようというわけだ。