北朝鮮の金正日労働党総書記の国家葬儀が28日、雪の降る寒い平壌で行われた。同国国営テレビは棺を載せた霊柩車に寄り添いながら歩く金正恩氏の姿を映し出した。そしてその後には、正恩氏の後見人張成沢国防委員会副委員長の姿があった。
国葬は国家葬儀委員232人が取り仕切ったが、そのプロトコールは1994年に死去した故金日成主席の国葬に倣ったものだったという。
ところで、232人から構成された国家葬儀委員リストで第140目の人物をご存知だろうか。李徹(リ・チョル)前スイス・ジュネーブ大使だ。同氏は2010年3月末、約30年余りの駐在生活を終えて平壌に帰国した(後任にソ・セピョン前イラン大使が同年4月、任命された)。
李氏の略歴を少し紹介する。同氏は1980年に駐ジュネーブの北代表部公使として赴任し、87年にジュネーブ国連事務局駐在の常任代表部大使、98年からは駐スイス大使を兼任してきた。同氏は、故金日成主席の心臓病治療のため仏リヨン大学附属病院の心臓外科医を平壌に送り、金ファミリーの亡命先用の大邸宅をジュネーブ郊外で購入した人物だ。そして金ファミリーの海外資金を管理してきた。“金総書記の金庫番”としてその名前は西側でも知られてきた。
同氏の名前が国家葬儀委員「232人」のリストに入っていたということは、同氏が帰国後も平壌中央で重要な役割を果たしていることを物語っている。
ちなみに、東亜日報(2011年10月21日電子版)によると、李氏は、外国人投資誘致のために昨年設立された機構「合弁投資委員会」の委員長として、対外経済協力の全権を掌握しているという。
北消息筋は、「李氏は帰国後も海外資金の管理人として従事している」とみている。欧州連合(EU)の対北制裁リストに名前が掲載されている張成沢氏に代わって、李氏は欧州に飛び、海外資金を動かすこともできるのだ。
国葬は国家葬儀委員232人が取り仕切ったが、そのプロトコールは1994年に死去した故金日成主席の国葬に倣ったものだったという。
ところで、232人から構成された国家葬儀委員リストで第140目の人物をご存知だろうか。李徹(リ・チョル)前スイス・ジュネーブ大使だ。同氏は2010年3月末、約30年余りの駐在生活を終えて平壌に帰国した(後任にソ・セピョン前イラン大使が同年4月、任命された)。
李氏の略歴を少し紹介する。同氏は1980年に駐ジュネーブの北代表部公使として赴任し、87年にジュネーブ国連事務局駐在の常任代表部大使、98年からは駐スイス大使を兼任してきた。同氏は、故金日成主席の心臓病治療のため仏リヨン大学附属病院の心臓外科医を平壌に送り、金ファミリーの亡命先用の大邸宅をジュネーブ郊外で購入した人物だ。そして金ファミリーの海外資金を管理してきた。“金総書記の金庫番”としてその名前は西側でも知られてきた。
同氏の名前が国家葬儀委員「232人」のリストに入っていたということは、同氏が帰国後も平壌中央で重要な役割を果たしていることを物語っている。
ちなみに、東亜日報(2011年10月21日電子版)によると、李氏は、外国人投資誘致のために昨年設立された機構「合弁投資委員会」の委員長として、対外経済協力の全権を掌握しているという。
北消息筋は、「李氏は帰国後も海外資金の管理人として従事している」とみている。欧州連合(EU)の対北制裁リストに名前が掲載されている張成沢氏に代わって、李氏は欧州に飛び、海外資金を動かすこともできるのだ。