駐オーストリアの北朝鮮大使館(金光燮大使、金正日労働党総書記の義弟)で20日午後、金総書記の死去に対して駐ウィーンの外交団の弔問が始まった。
初日の同日午後4時すぎ、駐国際原子力機関(IAEA)担当のイランのソルタニエ大使が金総書記の死去に弔意を表明するために姿を現した。同大使は記帳を済ませると。約10分間ほど北外交官と会談した後、帰途についた。
イラン外交官によれば、ソルタニエ大使は北朝鮮のナショナル・デーなど重要祝賀会にこれまでも出席してきたという。北朝鮮とイラン両国の友好関係を示すものだ。ちなみに、当方がソルタニエ大使に話し掛けようとすると、大使は返答せず、即、車に乗った。
その直後、国連工業開発機関(UNIDO)副事務局長の浦元義照氏が大使館内に入った。UNIDO副事務局長という立場だが、日本人が金総書記の死去に弔意表明するために北大使館を訪ねたのは、同氏が最初だろう。
なお、藤村修官房長官は21日午後の記者会見の中で「金総書記の死去に対し、日本政府としては弔意を示す考えはない」と述べている。拉致被害者家族の心情を配慮したものとみられる。
一方、欧州駐在の北外交官が明らかにしたところによれば、駐ウィーンの金光燮大使は20日現在、金総書記の葬儀出席(28日)のための帰国指令の通達を受け取っていない。金正恩氏を中心とした新指導部は海外居住のロイヤル・ファミリーに対しては故金総書記と同じように冷遇する意向とみられる。ただし、韓国メディアによれば、駐ポーランドの金平一大使(故金日成主席と金聖愛夫人間の長男)は既に平壌に帰国したというが、未確認情報だ。
なお、北大使館の国旗が元の位置に戻っていた。金総書記の死去が報じられた19日は半旗が掲げられていた。当地の外交官筋は「何かの間違いではないか。喪服期間も過ぎていない。本来は半旗であるべきだ」と指摘し、「ウィーン駐在の北外交官たちが独自に判断して半旗を止めたとすれば、北の新指導部への忠実を疑われてしまう危険すら出てくる」と述べ、首を傾げた。
初日の同日午後4時すぎ、駐国際原子力機関(IAEA)担当のイランのソルタニエ大使が金総書記の死去に弔意を表明するために姿を現した。同大使は記帳を済ませると。約10分間ほど北外交官と会談した後、帰途についた。
イラン外交官によれば、ソルタニエ大使は北朝鮮のナショナル・デーなど重要祝賀会にこれまでも出席してきたという。北朝鮮とイラン両国の友好関係を示すものだ。ちなみに、当方がソルタニエ大使に話し掛けようとすると、大使は返答せず、即、車に乗った。
その直後、国連工業開発機関(UNIDO)副事務局長の浦元義照氏が大使館内に入った。UNIDO副事務局長という立場だが、日本人が金総書記の死去に弔意表明するために北大使館を訪ねたのは、同氏が最初だろう。
なお、藤村修官房長官は21日午後の記者会見の中で「金総書記の死去に対し、日本政府としては弔意を示す考えはない」と述べている。拉致被害者家族の心情を配慮したものとみられる。
一方、欧州駐在の北外交官が明らかにしたところによれば、駐ウィーンの金光燮大使は20日現在、金総書記の葬儀出席(28日)のための帰国指令の通達を受け取っていない。金正恩氏を中心とした新指導部は海外居住のロイヤル・ファミリーに対しては故金総書記と同じように冷遇する意向とみられる。ただし、韓国メディアによれば、駐ポーランドの金平一大使(故金日成主席と金聖愛夫人間の長男)は既に平壌に帰国したというが、未確認情報だ。
なお、北大使館の国旗が元の位置に戻っていた。金総書記の死去が報じられた19日は半旗が掲げられていた。当地の外交官筋は「何かの間違いではないか。喪服期間も過ぎていない。本来は半旗であるべきだ」と指摘し、「ウィーン駐在の北外交官たちが独自に判断して半旗を止めたとすれば、北の新指導部への忠実を疑われてしまう危険すら出てくる」と述べ、首を傾げた。