今年もクリスマスのシーズンが到来した。というより、クリスマス・シーズンは既に終盤を迎えている。ウィーン市内では到る所でクリスマスツリーが飾られている。否応なしに、市民はクリスマスのプレゼント買いに追われる。

▲国連職員合唱隊、クリスマス・ソングを歌う
ウィーンの国連内でもCビルの中央にクリスマスツリーが飾られている。15日には国連職員の合唱隊が昼休みにクリスマスソングを披露してくれたばかりだ。
ところで、世の中には、人々の心を高揚させるクリスマスツリーに敵意を感じ、「ツリーを撤去しないと不足な事態が生じる」と警告する声も聞かれる。「クリスマス廃止運動」ではない。あの北朝鮮だ。
北朝鮮政府は韓国側に国境近くにクリスマスツリーを飾るのを止めるように警告を発したという。高さは30メートルに及ぶクリスマスツリーが点灯されると北朝鮮の開城市からも見えるという。だから北朝鮮は不快感を表明し、韓国側に警告したというのだ。
北国営ウェブサイト「わが民族同士」はクリスマスツリーを「卑劣な心理戦だ」と敵意を丸出しにした。南の同胞たちがクリスマス・シーズンに酔い、楽しく生きている状況を飢餓に苦しむ国民に教えたくないからだ。毎年のことといえばそれまでだが、クリスマスツリーにすら軍事的警告を発する異常な国だ。

▲ウィーン市内のクリスマス風景
北から音楽の都ウィーンのクリスマスツリーに話を戻す。当方の住む16区の地下鉄オッタクリング駅前ではクリスマスツリーを売る業者が忙しく動き回っている。さまざまな大きさのモミの木が並んでいる。市民は大きさや枝振りなどをみて買う。いいツリーは100ユーロを越す。
ただし、24日に近付けばそれだけツリーの値段は下がる。だから、24日朝、ツリーを買う節約家もいる。大多数の家庭では子供たちの願いに応じて早々とツリーを家の中に飾る。ツリーがなければ、クリスマス・シーズンの雰囲気が出てこないからやむを得ない。子供たちはツリーの下にあるプレゼントが目当てだ。大人たちはツリーを飾る事で「ああ、一年も終わろうとしているな」といった感慨をもつ。
最後に、クリスマスについて簡単に紹介しておく。世界では約22億人が24日、25日のクリスマスを祝う。ただし、ロシア正教徒、セルビア正教徒など正教会は来年6日に祝う。
クリスマスツリーやクリッペ(キリスト降誕の模型)を飾る風習は13世紀初め頃から始まった。ただし、ツリーがクリスマスのシンボルと定着した始めたのは19世紀に入ってからだ。
米国のブルース・シンガー、チャールズ・ブラウンのヒット曲 Please come home for christmas をご存知だろう。クリスマスには、家から遠く離れていた人も故郷に戻り、家族の絆を改めて確認する時だ。ちょっと早いが、メリー・クリスマス!

▲国連職員合唱隊、クリスマス・ソングを歌う
ウィーンの国連内でもCビルの中央にクリスマスツリーが飾られている。15日には国連職員の合唱隊が昼休みにクリスマスソングを披露してくれたばかりだ。
ところで、世の中には、人々の心を高揚させるクリスマスツリーに敵意を感じ、「ツリーを撤去しないと不足な事態が生じる」と警告する声も聞かれる。「クリスマス廃止運動」ではない。あの北朝鮮だ。
北朝鮮政府は韓国側に国境近くにクリスマスツリーを飾るのを止めるように警告を発したという。高さは30メートルに及ぶクリスマスツリーが点灯されると北朝鮮の開城市からも見えるという。だから北朝鮮は不快感を表明し、韓国側に警告したというのだ。
北国営ウェブサイト「わが民族同士」はクリスマスツリーを「卑劣な心理戦だ」と敵意を丸出しにした。南の同胞たちがクリスマス・シーズンに酔い、楽しく生きている状況を飢餓に苦しむ国民に教えたくないからだ。毎年のことといえばそれまでだが、クリスマスツリーにすら軍事的警告を発する異常な国だ。

▲ウィーン市内のクリスマス風景
北から音楽の都ウィーンのクリスマスツリーに話を戻す。当方の住む16区の地下鉄オッタクリング駅前ではクリスマスツリーを売る業者が忙しく動き回っている。さまざまな大きさのモミの木が並んでいる。市民は大きさや枝振りなどをみて買う。いいツリーは100ユーロを越す。
ただし、24日に近付けばそれだけツリーの値段は下がる。だから、24日朝、ツリーを買う節約家もいる。大多数の家庭では子供たちの願いに応じて早々とツリーを家の中に飾る。ツリーがなければ、クリスマス・シーズンの雰囲気が出てこないからやむを得ない。子供たちはツリーの下にあるプレゼントが目当てだ。大人たちはツリーを飾る事で「ああ、一年も終わろうとしているな」といった感慨をもつ。
最後に、クリスマスについて簡単に紹介しておく。世界では約22億人が24日、25日のクリスマスを祝う。ただし、ロシア正教徒、セルビア正教徒など正教会は来年6日に祝う。
クリスマスツリーやクリッペ(キリスト降誕の模型)を飾る風習は13世紀初め頃から始まった。ただし、ツリーがクリスマスのシンボルと定着した始めたのは19世紀に入ってからだ。
米国のブルース・シンガー、チャールズ・ブラウンのヒット曲 Please come home for christmas をご存知だろう。クリスマスには、家から遠く離れていた人も故郷に戻り、家族の絆を改めて確認する時だ。ちょっと早いが、メリー・クリスマス!