独週刊誌シュピーゲル(電子版)が28日、フォルザ世論調査の結果を報じたが、それによると、独の海賊党は目下、ドイツ全土で7%の支持を得ている一方、キリスト教民主同盟(CDU)と連立政権を築く自由民主党(FDP)は2%と記録的な低迷に甘んじている。
 ドイツのベルリン市議会選挙で今月18日、海賊党が得票率8・9%を獲得して15議席を得たばかりだ。
 ベルリン市議会選の成果に自信を持った同党のセバスチアン・ネルツ党首(Sebastian Nerz)は「ドイツ全土で党の拡大を目指す」と表明している。それだけではない。欧州の海賊党も活気を帯びてきた。次期選挙に候補者を送る海賊党が出てきた。
 欧州で最初の海賊党は2006年1月1日、スウェーデンで創設され、オーストリアは同年7月、ドイツでは同年9月、結党している。
 欧州の海賊党の最初の勝利はスウェーデン海賊党だ。同党は09年欧州議会選で7・1%の得票率を獲得した。そして今回のドイツ海賊党だ。オーストリア海賊党は06年、総選挙出馬に必要な2500人の支援声明書を集めることができずに、候補者を擁立できなかった経緯がある。
 成文化した海賊党の綱領はなく、肖像権や特許の改革、情報の自由化促進、直接民主主義の導入などを要求している。
 海賊党の躍進の背景には、既成政党への有権者の不信がある。特に、インターネット時代の若い世代では、既成政党への不信から政治への無関心が広がっている。海賊党はその政治不信層の“受け皿”的役割を果たしているのかもしれない。