当方はこのコラム欄で「北朝鮮の故金日成主席とイランの故ホメイ二師」をよく比較した記事を書いてきたが、今回は「イラン大統領とローマ法王」に関するテーマだ。具体的には、イランのアハマディネジャド大統領とローマ・カトリック教会最高指導者ベネディクト16世の共通点についてだ。
両者とも国家元首だ。それだけではない。両者の言動が国際社会で批判の対象となる事が多い点で似ている。
イランのアハマディネジャド大統領の「イスラエルを地図上から抹殺すべきだ」といった発言は国際社会を驚かさせた。その内容と表現があまりにも国家元首としての品性に欠けていたからだ。
一方、ベネディクト16世は法王に就任したばかりの2005年9月、訪問先のドイツのレーゲンスブルク大学の講演で、イスラム教に対し、「モハメットがもたらしたものは邪悪と残酷だけだ」と批判したビザンチン帝国皇帝の言葉を引用したため、世界のイスラム教徒から激しいブーイングを受けたことは記憶に新しい。
両者の発言は、次元は異なるが大きな波紋を投じたという点で似ている。しかし、ここでは過去の言動をもう一度検証するつもりは全くない。
ニューヨークの国連総会に出席したイランのアハマディネジャド大統領は22日、一般演説をしたが、多くの席が空席だった。大統領の話を聞きたくない欧米外交官が退席したからだ。その数は決して少なくない。ニュース番組で映し出された国連総会本会場では空席が目立つ。
一方、21回目の外遊先ドイツでベネディクト16世は22日、ローマ法王として初めてベルリン連邦議会で22分間あまり演説したが、そこでも社会民主党、緑の党、左翼党らの約80人の議員たちが法王の演説をボイコットしたために、空席が目立った。
説明が長くなったが、イラン大統領とローマ法王の類似点は、演説の時に「空席」が目だった、という点だ。簡単にいえば、それだけだが、説明するとかくのごとく長くなる。
要するに、イラン大統領もローマ法王も多くの敵(政敵、論敵など)を抱えているわけだ。イラン大統領の場合、欧米諸国の政治家、外交官たちであり、ローマ法王の場合、無神論者、左翼論者たちだ。
ところで、両者が直面する「空席」をもう少し検証してみる。イラン大統領は「シオニストに身代金を支払う言い訳としてホロコーストを利用している」(CNN放送電子版)と批判するなど、あまり根拠のない対米批判が多い。それに抗議して欧米外交官が席を立ったわけだ。ある意味で当然の反応だ。
一方、ローマ法王は、「政治では公平と倫理が重要だ。民主主義の多数決原理が常に正しいわけではない」と語っている。内容はかなり哲学的だが、正論だ。それだけに連邦議会の「空席」は残念だった。法王演説をボイコットした政治家たちからは、偏見と傲慢さを感じる。
両者とも国家元首だ。それだけではない。両者の言動が国際社会で批判の対象となる事が多い点で似ている。
イランのアハマディネジャド大統領の「イスラエルを地図上から抹殺すべきだ」といった発言は国際社会を驚かさせた。その内容と表現があまりにも国家元首としての品性に欠けていたからだ。
一方、ベネディクト16世は法王に就任したばかりの2005年9月、訪問先のドイツのレーゲンスブルク大学の講演で、イスラム教に対し、「モハメットがもたらしたものは邪悪と残酷だけだ」と批判したビザンチン帝国皇帝の言葉を引用したため、世界のイスラム教徒から激しいブーイングを受けたことは記憶に新しい。
両者の発言は、次元は異なるが大きな波紋を投じたという点で似ている。しかし、ここでは過去の言動をもう一度検証するつもりは全くない。
ニューヨークの国連総会に出席したイランのアハマディネジャド大統領は22日、一般演説をしたが、多くの席が空席だった。大統領の話を聞きたくない欧米外交官が退席したからだ。その数は決して少なくない。ニュース番組で映し出された国連総会本会場では空席が目立つ。
一方、21回目の外遊先ドイツでベネディクト16世は22日、ローマ法王として初めてベルリン連邦議会で22分間あまり演説したが、そこでも社会民主党、緑の党、左翼党らの約80人の議員たちが法王の演説をボイコットしたために、空席が目立った。
説明が長くなったが、イラン大統領とローマ法王の類似点は、演説の時に「空席」が目だった、という点だ。簡単にいえば、それだけだが、説明するとかくのごとく長くなる。
要するに、イラン大統領もローマ法王も多くの敵(政敵、論敵など)を抱えているわけだ。イラン大統領の場合、欧米諸国の政治家、外交官たちであり、ローマ法王の場合、無神論者、左翼論者たちだ。
ところで、両者が直面する「空席」をもう少し検証してみる。イラン大統領は「シオニストに身代金を支払う言い訳としてホロコーストを利用している」(CNN放送電子版)と批判するなど、あまり根拠のない対米批判が多い。それに抗議して欧米外交官が席を立ったわけだ。ある意味で当然の反応だ。
一方、ローマ法王は、「政治では公平と倫理が重要だ。民主主義の多数決原理が常に正しいわけではない」と語っている。内容はかなり哲学的だが、正論だ。それだけに連邦議会の「空席」は残念だった。法王演説をボイコットした政治家たちからは、偏見と傲慢さを感じる。
