北朝鮮最高指導者・金正日労働党総書記は20日、ロシア極東・シベリアの訪問を開始した。朝鮮中央通信が同日、使節団リストを公表したが、その中には後継者の金正恩氏の名前はなかったことから、同氏が同行していないとみられる。
そこで欧州駐在の北外交官に今回の金総書記のロシア訪問の意義などについて聞いてみた。
――金総書記は特別列車でロシア極東の訪問地域を訪問中だ。メドべージェフ大統領との首脳会談に臨むものと思われる。訪ロの主要目的は何か。
「わが国のメディアが報道しているように、ロシアとの経済関係が主要テーマだ。その中にはロシアのガス・パイプライン建設問題も含まれる」
――金総書記はどうして今回、訪ロに踏み切ったのか。中国とロシア両国を対北経済支援で競争させる意図がある、などの憶測も流れている。
「わが国が経済支援の獲得のために中国とロシア両国を競争させているといった情報は間違いだ。ロシアと中国では関係も経済力も異なる。わが国には中国を牽制するといった考えはない」
――金総書記の6月末の訪ロ計画が延期された時、総書記の健康問題説や安全問題説が流れた。
「金総書記は健康だ。健康悪化説は全く根拠がない。安全問題があったとは聞いていないが、その情報の真偽は分からない」
――ところで、後継者の金正恩氏が同伴リストになかった。
「後継者だからといって、いつも総書記に同伴する必要はないだろう」
――金正恩氏が若すぎて大国との交渉に経験不足だからだ、という解説もある。
「そんなことはない。考えてもみてほしい。胡錦涛国家主席の後継者に決定している習近平国家副主席が主席の外交にいつも同伴していることはないだろう。同じことだ」
――金正恩氏は“北朝鮮の習近平国家副主席”と同じだ、ということか。
「立場では同じだ。今年5月の訪中時で金総書記と胡錦涛国家主席の首脳会談が開催された時も習近平副主席は同伴していなかったではないか」
――最後に、駐ワルシャワ大使の金平一氏はポーランドに戻ったのか。
「聞いていない。まだ、平壌ではないか。君にも何度もいったが、金平一大使の自宅軟禁説は間違いだよ」
そこで欧州駐在の北外交官に今回の金総書記のロシア訪問の意義などについて聞いてみた。
――金総書記は特別列車でロシア極東の訪問地域を訪問中だ。メドべージェフ大統領との首脳会談に臨むものと思われる。訪ロの主要目的は何か。
「わが国のメディアが報道しているように、ロシアとの経済関係が主要テーマだ。その中にはロシアのガス・パイプライン建設問題も含まれる」
――金総書記はどうして今回、訪ロに踏み切ったのか。中国とロシア両国を対北経済支援で競争させる意図がある、などの憶測も流れている。
「わが国が経済支援の獲得のために中国とロシア両国を競争させているといった情報は間違いだ。ロシアと中国では関係も経済力も異なる。わが国には中国を牽制するといった考えはない」
――金総書記の6月末の訪ロ計画が延期された時、総書記の健康問題説や安全問題説が流れた。
「金総書記は健康だ。健康悪化説は全く根拠がない。安全問題があったとは聞いていないが、その情報の真偽は分からない」
――ところで、後継者の金正恩氏が同伴リストになかった。
「後継者だからといって、いつも総書記に同伴する必要はないだろう」
――金正恩氏が若すぎて大国との交渉に経験不足だからだ、という解説もある。
「そんなことはない。考えてもみてほしい。胡錦涛国家主席の後継者に決定している習近平国家副主席が主席の外交にいつも同伴していることはないだろう。同じことだ」
――金正恩氏は“北朝鮮の習近平国家副主席”と同じだ、ということか。
「立場では同じだ。今年5月の訪中時で金総書記と胡錦涛国家主席の首脳会談が開催された時も習近平副主席は同伴していなかったではないか」
――最後に、駐ワルシャワ大使の金平一氏はポーランドに戻ったのか。
「聞いていない。まだ、平壌ではないか。君にも何度もいったが、金平一大使の自宅軟禁説は間違いだよ」