メルケル独首相の表情をテレビで見ていると、「かなり疲れているな」と感じる。当然かもしれない。欧州のユーロ加盟国(17カ国)の財政危機が浮上して以来、欧州の盟主の首脳として連日、首脳会談を開催し、その対策に苦慮しているからだ。そこに米国は債務上限引き上げ問題で飛び込んできた。米国はデフォルト(債務不履行)を回避したが、米ドルはその信頼を大きく失墜した。メルケル首相を含め、欧州の政治家は安眠できない日々を過ごしているわけだ。
前口上はこれぐらいにして、「ギリシャ国民がドイツ国民より幸せだ」という調査結果が発表された。ギリシャの財政危機を救うために巨額の資金を拠出しているドイツの国民がこの結果を知ったらどう感じるだろうか、とちょっと心配になってくる。しかし、ソクラテスの国ギリシャの国民は経済大国のドイツ人より「幸福感」を感じているという結果が出ているのだ。
「未来問題に関する公益基金」が欧州13カ国、1万5000人以上の国民(14歳以上)を対象にその幸福感を調査した結果、欧州人の平均68%の国民が「幸福」と感じているという。
国別をみると、デンマーク国民の96%が「幸せ」を感じてトップ。それを追って、なんとユーロ圏の落第生と嘲笑されてきたギリシャが入り、80%の国民が「幸せ」を感じているというのだ。第3位はこれまた財政危機下にあるイタリアで79%だ。
ドイツと共にユーロ通貨の救済に腐心するフランスの国民は77%が「幸福」と答えているが、ギリシャ国民より低い。
問題は、財政危機で最大の支援国ドイツの国民はなんと61%の国民しか「幸せ」と感じていないというのだ。ドイツより「幸福感」が低いのはポーランド人(50%)とロシア人(37%)の2カ国しかない。
ここで「金があっても人間は幸せではない」といった陳腐な説明を繰り返すつもりはない。10万円の貯金しか持っていない人が1億円を貯金している人より「幸せ」を感じることだってある。「幸せ感」はその人の人生観、世界観、民族気質に深く関っているからだ。
ドイツ人は世界で最も旅行好きといわれる。当方もウィーン市内を見物するドイツ人旅行者グループを良く見かけるが、笑顔をみせず黙々と歩くドイツ人旅行者の姿からは「旅行を楽しんでいる」といった雰囲気をあまり感じない。どこにいても笑い声が絶えないイタリア人の旅行者グループとは好対照だ。
ちなみに、どの国でも、女性は男性より「幸せ」を感じ、家庭持ちは独身者より幸福を感じているという。
男性の一人として、「女性が男性より幸せを感じている」という結果は救われる。妻が自分より幸せではない、としたら夫は辛いものだ。
前口上はこれぐらいにして、「ギリシャ国民がドイツ国民より幸せだ」という調査結果が発表された。ギリシャの財政危機を救うために巨額の資金を拠出しているドイツの国民がこの結果を知ったらどう感じるだろうか、とちょっと心配になってくる。しかし、ソクラテスの国ギリシャの国民は経済大国のドイツ人より「幸福感」を感じているという結果が出ているのだ。
「未来問題に関する公益基金」が欧州13カ国、1万5000人以上の国民(14歳以上)を対象にその幸福感を調査した結果、欧州人の平均68%の国民が「幸福」と感じているという。
国別をみると、デンマーク国民の96%が「幸せ」を感じてトップ。それを追って、なんとユーロ圏の落第生と嘲笑されてきたギリシャが入り、80%の国民が「幸せ」を感じているというのだ。第3位はこれまた財政危機下にあるイタリアで79%だ。
ドイツと共にユーロ通貨の救済に腐心するフランスの国民は77%が「幸福」と答えているが、ギリシャ国民より低い。
問題は、財政危機で最大の支援国ドイツの国民はなんと61%の国民しか「幸せ」と感じていないというのだ。ドイツより「幸福感」が低いのはポーランド人(50%)とロシア人(37%)の2カ国しかない。
ここで「金があっても人間は幸せではない」といった陳腐な説明を繰り返すつもりはない。10万円の貯金しか持っていない人が1億円を貯金している人より「幸せ」を感じることだってある。「幸せ感」はその人の人生観、世界観、民族気質に深く関っているからだ。
ドイツ人は世界で最も旅行好きといわれる。当方もウィーン市内を見物するドイツ人旅行者グループを良く見かけるが、笑顔をみせず黙々と歩くドイツ人旅行者の姿からは「旅行を楽しんでいる」といった雰囲気をあまり感じない。どこにいても笑い声が絶えないイタリア人の旅行者グループとは好対照だ。
ちなみに、どの国でも、女性は男性より「幸せ」を感じ、家庭持ちは独身者より幸福を感じているという。
男性の一人として、「女性が男性より幸せを感じている」という結果は救われる。妻が自分より幸せではない、としたら夫は辛いものだ。