北朝鮮の金正日労働党総書記が訪中し、約6000キロの長距離を無事クリアして帰国した。当方はその成果などについて知人の北外交官に聞く機会を探してきた。そして1日、同外交官をようやくキャッチできた。以下はその一問一答だ。
――金総書記が訪中を終え、帰国したが、過去1年間で3回目の訪中(5月20日〜27日)の目的について聞きたい。
「一つはわが国と中国間の友好深化だ。それに経済協力問題を話し合うことだ」
――そのため金総書記は長距離の旅をしたというのか。北朝鮮消息筋では、金総書記は中国側に最新戦闘機の提供など軍事支援を要請したという情報が流れている。
「それはないと思う。大型の経済支援を要請したというニュースも聞くが、経済支援ではなく、経済協力プロジェクトで話し合ったのだ」
――いずれにしても、あまり成果のない訪中だった、というのが韓国メディア報道から伝わってくる。
「そのようなことはないだろう。金総書記は訪中の成果に満足していると聞く」
――それでは北朝鮮国防委員会の報道官が「韓国とはこれ以上相手にしない」と強く韓国を批判し、南北首脳会談開催の予備接触の内容を暴露したのはなぜか。6カ国協議のホスト国の中国は南北両国会議、米朝会議、6カ国協議再開という3段階プロセスを進めているが、北側の反応は南北間の対立を強めるだけだ。中国側の願いである6カ国協議の早期再開は覚束ない。
「韓国の李明博大統領がベルリンで第2回核安保サミットに金総書記を招請し、その前提として非核化を強く要求したからだ。南北間の関係悪化の責任は韓国側にある」
――金総書記の健康は回復していると受け取っていいか。
「金総書記の健康にはもはや大きな問題はない。全ての職務を履行している」
――ところで、後継者の決定した金正恩氏の結婚説が流れている。
「正恩氏が結婚したとは聞かない。まだシングルだろう」
――あなたや金光燮駐オーストリア大使(金正日労働党総書記の義弟)は昨年9月頃、平壌に滞在していた。金ファミリーが結集して正恩氏の結婚式を祝ったのではないか。
「私や金大使がその時期、帰国していたことは事実だが、結婚式の参加のためではない」
――正恩氏は今年28歳だ。結婚しても可笑しくない年齢ではないか。
「わが国では最近、結婚年齢が遅くなってきた。シングル時代を楽しみたい若者が増えてきたからだ。いずれにしても、私個人は金正恩氏の結婚を聞いていない」
――金総書記が訪中を終え、帰国したが、過去1年間で3回目の訪中(5月20日〜27日)の目的について聞きたい。
「一つはわが国と中国間の友好深化だ。それに経済協力問題を話し合うことだ」
――そのため金総書記は長距離の旅をしたというのか。北朝鮮消息筋では、金総書記は中国側に最新戦闘機の提供など軍事支援を要請したという情報が流れている。
「それはないと思う。大型の経済支援を要請したというニュースも聞くが、経済支援ではなく、経済協力プロジェクトで話し合ったのだ」
――いずれにしても、あまり成果のない訪中だった、というのが韓国メディア報道から伝わってくる。
「そのようなことはないだろう。金総書記は訪中の成果に満足していると聞く」
――それでは北朝鮮国防委員会の報道官が「韓国とはこれ以上相手にしない」と強く韓国を批判し、南北首脳会談開催の予備接触の内容を暴露したのはなぜか。6カ国協議のホスト国の中国は南北両国会議、米朝会議、6カ国協議再開という3段階プロセスを進めているが、北側の反応は南北間の対立を強めるだけだ。中国側の願いである6カ国協議の早期再開は覚束ない。
「韓国の李明博大統領がベルリンで第2回核安保サミットに金総書記を招請し、その前提として非核化を強く要求したからだ。南北間の関係悪化の責任は韓国側にある」
――金総書記の健康は回復していると受け取っていいか。
「金総書記の健康にはもはや大きな問題はない。全ての職務を履行している」
――ところで、後継者の決定した金正恩氏の結婚説が流れている。
「正恩氏が結婚したとは聞かない。まだシングルだろう」
――あなたや金光燮駐オーストリア大使(金正日労働党総書記の義弟)は昨年9月頃、平壌に滞在していた。金ファミリーが結集して正恩氏の結婚式を祝ったのではないか。
「私や金大使がその時期、帰国していたことは事実だが、結婚式の参加のためではない」
――正恩氏は今年28歳だ。結婚しても可笑しくない年齢ではないか。
「わが国では最近、結婚年齢が遅くなってきた。シングル時代を楽しみたい若者が増えてきたからだ。いずれにしても、私個人は金正恩氏の結婚を聞いていない」