この人ほど、誤解され、中傷されてきた人物は少ないだろう。そしてこの人ほど、世界の平和実現のために尽くしてきた業績に対して、正しい評価を受けてこなかった人物もいないだろう。
 しかし、この人には、そのようなことはどうでもいいのかもしれない。91歳の高齢にもかかわらず、先月25日から欧州8カ国(スペイン、イタリア、ノルウェー、ギリシャ、トルコ、英国、スイス、ドイツ)を訪ね、そこで神の願いを集った人々に語りかけている。
 飛行機から降りると、車椅子を使わざるを得ないほど、体力を消耗しているにもかかわらず、この人は一旦、神のことを話す出すと時間を忘れてしまう。時には、夜遅くなり、聞く者の方が疲れきってしまう。仕方がない。話し出したら、ちょっとやそっとでは終わらないのがこの人だ。これまでも、いつもそうだった。
 「この場にいる人々に神の心情を伝える機会がこの時しかないと思うと、語らざるを得ないのだ」という。
 この人がイタリアの首都、ローマを訪れた日、ローマ・カトリック教会総本山バチカン法王庁は、故ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の列福式(5月1日)の準備で奔走していた。
 2000年前のイエスの教えを継承するカトリック教会は、この人が何を主張しているのかを薄々知っている。それゆえに、世界に11億人以上の信者を有するカトリック教会はこの人と会うのを避ける。エマニュエル・ミリンゴ大司教がこの人が主礼を務める祝福式に臨んだことが伝わると、バチカンは大揺れになったことを思い出す。
 この人の目には、聖職者の未成年者への性的虐待事件で揺れるカトリック教会の姿がどのように映っただろうか。

 世界基督教統一神霊協会(通称・統一協会)の創設者・文鮮明師はドイツのベルリンを最後に、今月19日、欧州の巡回(4月25日〜5月19日)を終え、米国に飛ぶ。
 「神は死んだ」と叫ぶ世俗化社会の欧州の町々を訪ね、文師は何を見、祈っただろうか。