北朝鮮国営の高麗航空が6年連続、欧州連合(EU)域内乗り入れ禁止航空会社リストに含まれた。韓国の連合ニュース(日本語版)が26日報じた。
 EU域内運航禁止の理由として、北朝鮮が保有している20機余りの航空機がいずれも旧ソ連製で、老朽化が進んでいるからだという。すなわち、高麗航空機の安全性が疑わしいというわけだが、これがEU域内乗り入れ禁止の全ての理由ではないだろう。
 例えば、スロバキアがEU加盟国ではなかった1990年代、高麗航空は不定期だが、首都ブラチスラバに乗り入れていた。高麗航空機が到着すると、2、3の人物がタラップから降り、欧州駐在の北外交官が用意していたベンツに乗り込むと、そのまま姿を消していったことが何度も目撃されている。時には、身元不明の人物が北外交官に連行されるように航空機の中に入っていったこともあったという。また、スロバキア製の武器や軍需品が高麗航空機内に運び入れられたことも目撃されたという。
 以上の情報は、オーストリア内務省関係者から当時、直接聞いた話だ。同関係者によると、高麗航空機から降りてきた人物は「北の欧州担当工作員だ」といっていた。
 旧東欧諸国が次々とEU加盟国となったことを受け、EUは6年前、北の欧州工作を阻止するという立場から、旧東欧に乗り入れていた高麗航空のEU内運航禁止を決定したというわけだ。



【短信】バチカンは前法王の「列福式」一色


rome01前法王の列福式を宣伝するポスター(2011年4月23日)


 故ヨハネ・パウロ2世(在位1978年〜2005年)の列福式(福者)が来月1日、バチカンで行われる。前法王の列福式には世界から50万人を超える巡礼者が参加すると予想されている。特に、前法王の出身国ポーランドからは多くの信者たちを乗せた巡礼バスがローマ入りする。列福式の当日、バチカンへ通じるローマ市内の道やサンピエトロ広場周辺の交通網は閉鎖されるという。
 故ヨハネ・パウロ2世は生前、「空飛ぶ法王」と呼ばれるほど世界を飛び歩き、カトリック信者だけではなく、多くの人々から愛されてきた。死去6年目という短期日の間に列福を受けたローマ法王はいない。それだけ、異例中の異例の列福というわけだ。
 バチカン法王庁は目下、列福式のために最後の準備に余念がない。ローマ市内には前法王の列福式を伝えるポスターが到る所に貼られている。土産店では前法王の肖像がコピーされたTシャツから絵葉書などが売り出されている。前法王の人気にあやかって――といったところだろう。