27日は「ホロコースト(大量虐殺)犠牲者を想起する国際デー」(International Holocaust Remembrance Day)だ。ウィーンの国連Cビル1階でホロコーストに関連したポスター展示会が開催中だ。
当方も展示会を見て回ったが、日本人の写真が掲載されたポスターに目が行った。「自分の生命の危険を侵してユダヤ人を救った人々」というタイトルが付いている。第2次世界大戦時にリトアニアの日本領事館の領事代理だった杉原千畝氏(1900〜86年)の写真だ。
日本外務省の意向に反して約6000人のユダヤ人を救済するために通過査証を発行し続けた杉原千畝氏は「日本のシンドラー」と呼ばれていることは日本でも良く知られている。イスラエル政府は杉原氏のような人々を「諸国の中の正義の人」(Righteous among the Nations)と呼び、尊敬し、称賛している。
イスラエル政府は1956年、「諸国の中の正義の人」を認定する関連法を可決し、64年には委員会が設置され、「正義の人」が選出されていった。
「正義の人」には 杉原千畝氏のような外交官の他、農民、聖職者、公務員、実業家など多種多様の人々が含まれている。彼らの共通点はナチス・ドイツ軍の蛮行への強い憤りと迫害されるユダヤ人への同情だろうか。
昨年1月段階でイスラエル側が認定した「正義の人」は世界に2万3226人に達する。日本からは杉原氏1人だが、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所があったポーランドでは6195人の「正義の人」がいる。それに次いでオランダ人5009人、フランス人3158人、ウクライナ人2272人、ベルギー人1537人となっている。ナチス・ドイツでも476人のドイツ国民が「正義の人」の称号を受け、ヒトラーの出身国オーストリアでは87人の国民が「正義の人」の称号を受けている。
ちなみに、杉原千畝氏のように外交官の立場で多くのユダヤ人を救済した人物としては、スウェーデン人外交官ラウル・ヴァレンベルク(Raoul Wallenberg)氏がいることを付け加えて置く。
なお、当方は昨年1月25日、オーストリアのユダヤ教ラビ、シュロモ・ホーフマイスター師と会見し、その会見内容は「ユダヤ教ラビとの質疑応答」(2010年1月26日)で紹介した。再読をぜひともお願いした。ホロコーストに対するユダヤ教徒の立場が語られているからだ。
当方も展示会を見て回ったが、日本人の写真が掲載されたポスターに目が行った。「自分の生命の危険を侵してユダヤ人を救った人々」というタイトルが付いている。第2次世界大戦時にリトアニアの日本領事館の領事代理だった杉原千畝氏(1900〜86年)の写真だ。
日本外務省の意向に反して約6000人のユダヤ人を救済するために通過査証を発行し続けた杉原千畝氏は「日本のシンドラー」と呼ばれていることは日本でも良く知られている。イスラエル政府は杉原氏のような人々を「諸国の中の正義の人」(Righteous among the Nations)と呼び、尊敬し、称賛している。
イスラエル政府は1956年、「諸国の中の正義の人」を認定する関連法を可決し、64年には委員会が設置され、「正義の人」が選出されていった。
「正義の人」には 杉原千畝氏のような外交官の他、農民、聖職者、公務員、実業家など多種多様の人々が含まれている。彼らの共通点はナチス・ドイツ軍の蛮行への強い憤りと迫害されるユダヤ人への同情だろうか。
昨年1月段階でイスラエル側が認定した「正義の人」は世界に2万3226人に達する。日本からは杉原氏1人だが、アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所があったポーランドでは6195人の「正義の人」がいる。それに次いでオランダ人5009人、フランス人3158人、ウクライナ人2272人、ベルギー人1537人となっている。ナチス・ドイツでも476人のドイツ国民が「正義の人」の称号を受け、ヒトラーの出身国オーストリアでは87人の国民が「正義の人」の称号を受けている。
ちなみに、杉原千畝氏のように外交官の立場で多くのユダヤ人を救済した人物としては、スウェーデン人外交官ラウル・ヴァレンベルク(Raoul Wallenberg)氏がいることを付け加えて置く。
なお、当方は昨年1月25日、オーストリアのユダヤ教ラビ、シュロモ・ホーフマイスター師と会見し、その会見内容は「ユダヤ教ラビとの質疑応答」(2010年1月26日)で紹介した。再読をぜひともお願いした。ホロコーストに対するユダヤ教徒の立場が語られているからだ。