ローマ・カトリック教会総本山バチカン法王庁で今月4日から7日まで、広報評議会(議長クラウディオ・マリア・チェッリ大司教)主催の「国際カトリック・メディア会議」が開催された。同会議には、世界85カ国以上から200人を超えるジャーナリストやメディア専門家たちが参加した。
会議の主要テーマは、(1)「言論の自由」と教会の「真理の主張」、(2)カトリック・メディア間の協調、(3)インターネット時代の「カトリック・プレス」の役割などだった。
バチカン法王庁がメディアの重要性を再認識する直接の契機となったのは、聖職者の未成年者への性的虐待問題が今年に入り、欧州各地で発覚し、世界のメディアが大きく報道したが、その中には事実誤認や未確認な情報が多数あったことからだ。特に、米メディアが「現ローマ法王は教理省長官時代(ラッツィンガー枢機卿時代)、聖職者の性犯罪を隠蔽した疑いがある」と報じ、ローマ法王の責任を追及し出した。バチカンはその時、パニックに陥り、その対応に大慌てとなった。「法王の退陣要求」や「法王の逮捕」などの声が米英メディアで大きく報道されたからだ。
バチカン内でも過去、情報の流通は決してスムーズではなかった。例えば、べネディクト16世は今年、「兄弟ピウス10世会」の4人の司教の「破門宣言撤回」の教令を出したが、4人の司教の中にホロコーストを否定した聖職者(英国のリチャード・ウイリアムソン司教)が含まれていたことから、世界のユダヤ人から激しい非難を受けた。法王はその直後、その事実を知って、ウイリアムゾン司教の破門撤回を再度撤回したほどだ。教会最高指導者のローマ法王に重要情報が届いていなかったのだ。考えられないことだ。
バチカンのロンバルディ報道官は「聖職者の性的虐待事件が発覚して以来、カトリック教会のコミュニケーションは改善され、透明度を増した」と強調している。バチカンの今後の広報政策を注視していきたい。
なお、ローマ法王べネディクト16世は会議最終日の7日、参加者を迎え、「情熱とプロ魂はジャーナリストとして必要だが、情報手段や方法が急変する今日、事実と虚実を取り違えて報道するジャーナリストが少なくない。真理の伝達者であることは非常に難しい課題だ」と述べている。
参加者の声を拾うと、ロンバルディ報道官は「神の福音は簡潔で読みやすい内容でなければならない」と強調。また、カトリック・メディアの課題として、「セックス(性)とマネー(金)」に関するテーマに対し、「バチカンはこれまで消極的だったが、今後は迅速的、明確に対応していかなければならない」といった声が聞かれた。
会議の主要テーマは、(1)「言論の自由」と教会の「真理の主張」、(2)カトリック・メディア間の協調、(3)インターネット時代の「カトリック・プレス」の役割などだった。
バチカン法王庁がメディアの重要性を再認識する直接の契機となったのは、聖職者の未成年者への性的虐待問題が今年に入り、欧州各地で発覚し、世界のメディアが大きく報道したが、その中には事実誤認や未確認な情報が多数あったことからだ。特に、米メディアが「現ローマ法王は教理省長官時代(ラッツィンガー枢機卿時代)、聖職者の性犯罪を隠蔽した疑いがある」と報じ、ローマ法王の責任を追及し出した。バチカンはその時、パニックに陥り、その対応に大慌てとなった。「法王の退陣要求」や「法王の逮捕」などの声が米英メディアで大きく報道されたからだ。
バチカン内でも過去、情報の流通は決してスムーズではなかった。例えば、べネディクト16世は今年、「兄弟ピウス10世会」の4人の司教の「破門宣言撤回」の教令を出したが、4人の司教の中にホロコーストを否定した聖職者(英国のリチャード・ウイリアムソン司教)が含まれていたことから、世界のユダヤ人から激しい非難を受けた。法王はその直後、その事実を知って、ウイリアムゾン司教の破門撤回を再度撤回したほどだ。教会最高指導者のローマ法王に重要情報が届いていなかったのだ。考えられないことだ。
バチカンのロンバルディ報道官は「聖職者の性的虐待事件が発覚して以来、カトリック教会のコミュニケーションは改善され、透明度を増した」と強調している。バチカンの今後の広報政策を注視していきたい。
なお、ローマ法王べネディクト16世は会議最終日の7日、参加者を迎え、「情熱とプロ魂はジャーナリストとして必要だが、情報手段や方法が急変する今日、事実と虚実を取り違えて報道するジャーナリストが少なくない。真理の伝達者であることは非常に難しい課題だ」と述べている。
参加者の声を拾うと、ロンバルディ報道官は「神の福音は簡潔で読みやすい内容でなければならない」と強調。また、カトリック・メディアの課題として、「セックス(性)とマネー(金)」に関するテーマに対し、「バチカンはこれまで消極的だったが、今後は迅速的、明確に対応していかなければならない」といった声が聞かれた。

カトリック教会の独身制については、過去、同コラムで集中的に伝えました。時間がありましたら読んでみてください(カテゴリー・カトリック)。
べネディクト16世はもっとも知性的な法王です。ただし、外交官のようなセンスを有していた前法王とは違い、学者です。その良さと限界を感じます。
今後とも宜しくお願いします。