世界基督教統一神霊協会(通称・統一教会)の創設者、文鮮明師は人間の死が悲しいことではなく、新たな霊界への出発の瞬間だと指摘し、従来の葬式を変革し、昇華式なるセレモニーを開拓した。それから黒色が覆っていた葬式から白色の礼服で輝く昇華式が確立された。
 人類はこれまで「死」を宿命とし、回避できないものと受け止めてきた。死者とはコミュニケーションができないと考え、生きている者は死者のことを忘れていく努力をしてきた。
 文師はいう。人間は胎児、地上生活、そして霊界と3つの世界を体験しながら完成へと成長していくという。胎児の時は母親の羊水で生き、地上では万物を摂取し、霊界では神の愛を呼吸して生きていくというのだ。
 新井満作曲の「千の風になって」が多くの人々に歌われ出す前に、文師は霊界の存在を語り、米映画「Frequency」(2000年作、デニス・クウェード主演)が上映される前から霊界の実相を説明してきた。
 米国TV番組に「Ghost Whisperer」というヒット番組があった。主人公の女性はこの「死んだ人々」と交信できる。彼女は死んだ人々の悲しみ、恨みを聞き、それを解き明かすことで、彼等を所定の霊界に送る、というストーリーだ。文師はその教えの中で、霊界に行った霊人復活のメカニズムを克明に久しく明らかにしている。
 文師の霊界の証明はわれわれの意識の大変革をもたらすメッセージだ。私たちは永遠に生き、亡くなった父母、友人、恋人と再会できることを、これほど確信を持って語り続けてきた宗教指導者が過去、いただろうか。
 「愛する」ことが哀しい行為となったのは、ある日、その愛する人と決別の時を迎えるという「不安」が払拭できなかったからだ。
 誰も気がつかない時、文師は愛からこの決別の宿命を解放し、愛が死を乗り越えたとして、「愛勝日」という祝日を設けている。
 文師は霊界の世界を説明し、われわれに提示してきた。その間、数多くの批判と中傷を受けながらも、倦むことなく語り続けてきた。
 そのような人が過去、いただろうか。