独メディアが報道したところによると、メルケル連立政権に参画している独自由民主党(FPD)の党首、ギド・ウェスターウェレ副首相兼外相(48)が17日、ボンで長年のボーイフレンド、実業家ミヒャエル・ムロンツさん(43)と正式に結婚したという。
 同外相は自身が同性愛者であることを既に公表している。ムロンツさんを公務の外遊に随伴したことが明らかになり、メディアに叩かれたばかりだ。2人は今回、正式に結婚したわけだ。同国では「登録パートナー法」に基づき、婚姻登録した同性カップルは異性間結婚とほぼ同等の権利が認められる。
 10年前だったら、同性愛同士の結婚はもっとセンセーショナルに報じられたかもしれない。ただし、現職閣僚が同性愛者と正式に結婚したケースはドイツの政界では初めてだ。FPDと連立を組むキリスト教民主同盟(CDU)のメルケル首相は外相の結婚式には出席していない。
 一方、ウェスターウェレ外相の前任者、フランク・ヴァルター・シュタインマイヤー前外相(現・社会民主党=SPD=院内総務)は先月23日、「腎臓移植を待つ妻に腎臓を提供するために移植手術を受ける。そのため、数週間、政治職務から遠ざかることになる」と記者会見で公表した。シュタインマイヤー氏(54)は2005年から09年まで外相を務め、07年から09年までは副首相も兼任してきた。
 同氏の妻エルケ夫人とは学生時代から知り合いで1995年に結婚。夫人は行政裁判官として活躍してきたが、腎臓を悪化し、腎臓移植を登録したが症状が悪化し、提供者が見つかるまで待機できなくなった。そのため、同氏は自分の腎臓を夫人に提供することにしたという。
 なお、シュタインマイヤー氏と同じ様に、夫人に自分の腎臓を提供したオーストリアの政治家を一人、知っている。10年間政権を維持した社民党フラ二ツキ元首相(1987年〜97年)だ。同元首相も退任後、クリスチーネ夫人に自分の腎臓を提供している。