欧州連合(EU)の統計局(EUROSTAT)が7日、公表したところによると、EU27カ国に昨年末現在で約3186万人の外国人が居住している。外国人が社会に占める率(以下、外国人率)は全体の6・4%だ。その内、1194万人は他のEU市民(全体で2・4%)、EU以外の居住者数は約1991万人(約4・0%)だ。
 EU加盟国の中で国内に住む外国人数が最も多い国はドイツで、その数は約718万人で外国人率は8・8%だ。次いでスペインが約565万人(12・3%)。英国の外国人数は約402万人だが、外国人率は6・6%とEUの平均値に近い。そしてイタリアが389万人(6・5%)、フランス約373万人(5・8%)となっている。
 一方、外国人率トップは小国ルクセンブルクで43・5%(外国人数21万人)、ラトビア17・9%(40万人)、キプロス16・1%(約12万人)だ。外国人率が最も低いEU国は、ポーランドとルーマニアで0・1%、それを追ってブルガリアが0・3%だった。東欧諸国の外国人率は西欧諸国より一律に低いのが特長だ。
 ちなみに、EU加盟国で他の加盟国の住む国民数が最も多い国はルーマニアで約200万人だ。それに次いでポーランドが150万人、イタリア130万人、ポルトガル100万人となっている。
 興味を引く点は、EU居住外国人の平均年齢が34・2歳で、EU27カ国の41・2歳よりかなり若いことだ(エストニア、ラトビア、そしてポーランドの3国を除く)。例えば、イタリアでは居住外国人の平均年齢は32・3歳だ。イタリア人のそれは43・9歳だ。10歳以上の差がある。
 なお、少子化と社会の高齢化に直面するEUでは、国内経済、社会福祉制度の堅持のために若い外国人労働者が不可欠となってきた、という考えが広がってきている。その一方、フランスやイタリアでみられるように、不法移住者(難民)に対する取り締まりが強化されてきている。