ウィーンのホフブルク宮殿で「国際アンチ腐敗アカデミー」(本部ラクセンブルグ、IACA)の創設会議が2日から2日間、潘基文・国連事務総長や多数の閣僚たちを招いて開かれた。
それに先立ち、オーストリア内務省で2日午前、関係省の3大臣とIACAのある二ーダー・エストライヒ州のプレル知事が出席して記者会見が行われたので参加した。
フェクター内相は「IACAの設立というわが国のイニシャティブが実現して嬉しい」と述べ、IACAがアンチ腐敗対策の国際シンクタンクと発展することに期待を表明した。
シュピンデルエッガー外相は「腐敗対策はこれまで各国が実施してきたが、IACAが設立されたことで、腐敗対策の国際ネットワークが確立される」と、その意義を説明し、同アカデミーで今後、警察官、検事、裁判官ばかりか、銀行マンなど民間人もセミナーに参加し、腐敗対策を学ぶことができるという。
一方、バンディオン・オルトナー法相は「腐敗は社会の毒だ」と指摘し、腐敗対策の効率化や連帯強化の必要性を主張した。ちなみに、世界銀行によると、「腐敗」による被害総額は毎年、1兆ドル以上にも達するという。
オーストリア側は、IACAが近い将来、国連の専門機関として発展していくことを願っている。そこでウィーンの国連の「国連薬物犯罪事務所」(UNODC)と連係を強化する一方、欧州のアンチ詐欺事務所(OLAF)の支援を受けて腐敗対策の専門機関を目指すわけだ。IACA関係者によると、既に23カ国が共同創設国となることを表明したという。
記者会見では、新しく出発するIACAに対するオーストリア側の意欲は伝わってきたが、「新しい機関の創設はその地域の経済的効果と雇用促進に繋がるが、腐敗対策に効果があるだろうか。結局、新しい機関がまた一つ生まれた、というだけで終わるのではないか」といった懐疑的な思いが湧いてきた。
どのような機関やシステムが構築されたとしても、その主人は人間だ。人間が良くならない限り、どのような枠組みが出来たとしても、同じ結果ではないか。「創価学会」風にいえば、「人間革命」が本来、先決すべきだ。
「社会の毒」という「腐敗」に対し、国際機関やアカデミーがその毒素を解毒できるとは思えない。もし可能というのならば、UNODCが発足した段階(1991年)で腐敗問題は既に解決されていなければならないはずだ。
結局、「なぜ人は腐敗するか」「どうしたら人は良くなるか」などの問題を考えざるを得ない。それらを単なる哲学上の問題ではなく、現実上の課題として取り組んでいかない限り、如何なる腐敗対策も成果をもたらさないのではないか。
IACA創設の日、当方はそのように考えた。
それに先立ち、オーストリア内務省で2日午前、関係省の3大臣とIACAのある二ーダー・エストライヒ州のプレル知事が出席して記者会見が行われたので参加した。
フェクター内相は「IACAの設立というわが国のイニシャティブが実現して嬉しい」と述べ、IACAがアンチ腐敗対策の国際シンクタンクと発展することに期待を表明した。
シュピンデルエッガー外相は「腐敗対策はこれまで各国が実施してきたが、IACAが設立されたことで、腐敗対策の国際ネットワークが確立される」と、その意義を説明し、同アカデミーで今後、警察官、検事、裁判官ばかりか、銀行マンなど民間人もセミナーに参加し、腐敗対策を学ぶことができるという。
一方、バンディオン・オルトナー法相は「腐敗は社会の毒だ」と指摘し、腐敗対策の効率化や連帯強化の必要性を主張した。ちなみに、世界銀行によると、「腐敗」による被害総額は毎年、1兆ドル以上にも達するという。
オーストリア側は、IACAが近い将来、国連の専門機関として発展していくことを願っている。そこでウィーンの国連の「国連薬物犯罪事務所」(UNODC)と連係を強化する一方、欧州のアンチ詐欺事務所(OLAF)の支援を受けて腐敗対策の専門機関を目指すわけだ。IACA関係者によると、既に23カ国が共同創設国となることを表明したという。
記者会見では、新しく出発するIACAに対するオーストリア側の意欲は伝わってきたが、「新しい機関の創設はその地域の経済的効果と雇用促進に繋がるが、腐敗対策に効果があるだろうか。結局、新しい機関がまた一つ生まれた、というだけで終わるのではないか」といった懐疑的な思いが湧いてきた。
どのような機関やシステムが構築されたとしても、その主人は人間だ。人間が良くならない限り、どのような枠組みが出来たとしても、同じ結果ではないか。「創価学会」風にいえば、「人間革命」が本来、先決すべきだ。
「社会の毒」という「腐敗」に対し、国際機関やアカデミーがその毒素を解毒できるとは思えない。もし可能というのならば、UNODCが発足した段階(1991年)で腐敗問題は既に解決されていなければならないはずだ。
結局、「なぜ人は腐敗するか」「どうしたら人は良くなるか」などの問題を考えざるを得ない。それらを単なる哲学上の問題ではなく、現実上の課題として取り組んでいかない限り、如何なる腐敗対策も成果をもたらさないのではないか。
IACA創設の日、当方はそのように考えた。
