国連総会は昨年12月、8月29日を「核実験反対の国際デー」(the Internatinal Day against Nuclear Tests)に指定する決議案を採択した。それを受け、国際原子力機関(IAEA)と包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)の本部があるウィーン国連で30日から9月3日まで、冷戦時代、旧ソ連の最大の核実験場(セミパラチンスク市)だったカザフスタン政府主催の写真展示会が開かれる。展示会のタイトルは「核実験の震央から欧亜繁栄の中心に」だ。
 30日のオープニングには、駐オーストリアのカザフ代表とCTBTOのトート事務局長が参加する予定だ。
 旧ソ連当局は冷戦時代、カザフのセミパラチンスク核実験場で456回の核実験を実施した。具体的には、大気圏実験86回、地上実験30回、地下実験340回。最初の実験は1949年8月29日。最後の実験は1989年10月19日だ。その総爆発力は広島に投下された核爆弾の2500倍という。
 セミパラチンスク実験場の広さは18500平方キロメートル。核実験の結果、同市周辺ではがん患者の発生率が非常に高い上、異常児出産が多発、約160万人が核実験の放射能の影響を受けたと推定されている。歪んだ顔のままで生まれた1人のカザフ人の写真は核実験の恐ろしさを世界に示した。
 今年4月に核実験場サイトを訪問した潘基文・国連事務総長は「恐ろしい遺産だ」と述べ、心を深く動かされた様子を見せたという。
 同実験場は1996年から2001年にかけて取り壊された。181の地下トンネルや13の未使用のトンネルが破壊された。
 カザフは旧ソ連連邦から独立した後、世界第4の核兵器保有国の汚名を返還するために核不拡散に努力を払ってきた。1992年には「核兵器フリー国家」を宣言し、2006年9月には中央アジア諸国の「中央アジア核フリー地帯」にジョイントしている。