ポーランドの次期大統領(8月11日就任予定)に選出された中道右派「市民プラットフォーム」のブロニスワフ・コモロフスキ氏はまた勝利した。
レフ・カチンスキ大統領を含む96人の死者を出した政府専門機ツポレフ154型機墜落事故(今年4月10日)を追悼するためワルシャワの大統領府に近い聖アンナ教会に建立された十字架を撤去、移動させる問題で自身の主張を貫徹したのだ。
同十字架は墜落事故直後、聖アンナ教会で建立されたもので、高さ約4メートルの木製だ。カチンスキ大統領らは、旧ソ連秘密警察によってスモレンスク(ロシア西部)で銃殺されたポーランド人将校らの慰霊碑(カチンの森事件)に参拝する途上だったことから、同十字架は“スモレンスクの十字架”と呼ばれてきた。
大統領選後、十字架を今後どうするかでコモロフスキ氏と民族派の野党「法と正義」の間に激しい議論が起きたが、ワルシャワ大司教区など関係者が22日、十字架の撤去を主張するコモロフスキ氏の意見を支持し、十字架を適当な場所に移すことで合意したのだ。
コモロフスキ氏と大統領選を争ったカチンスキ大統領の双子の兄、ヤロスワフ・カチンスキ氏とその「法と正義」は“スモレンスクの十字架”の撤去と移動に強く反対してきたが、コモロフスキ氏に押し切られた形だ。
ヤロスワフ・カチンスキ氏は大統領機墜落事故後、大統領選に出馬を決定し、国民の同情票を得て、下馬評で有利が予想されていたコモロフスキ暫定大統領(下院議長)との差を縮めたが、最終的には、その民族主義的言動に対する国民の懸念を払拭できずに苦杯を喫した。そして「スモレンスクの十字架」問題でも国民の支持を得ることが出来ず、コモロフスキ氏に敗北したわけだ。
冷戦時代、そして同国の民主化運動の原動力、自主管理労組「連帯」が主導した時代からポーランドは確実に変りつつある。カトリック教国ポーランドで一旦建立された十字架が撤去されることはこれまで考えられなかったことだ。
なお、スモレンスクの十字架は近日中に撤去され、8月には同国カトリック教会の総本山ヤスナ・グラ僧院があるチェストホヴァの巡礼地に運ばれる予定という。
レフ・カチンスキ大統領を含む96人の死者を出した政府専門機ツポレフ154型機墜落事故(今年4月10日)を追悼するためワルシャワの大統領府に近い聖アンナ教会に建立された十字架を撤去、移動させる問題で自身の主張を貫徹したのだ。
同十字架は墜落事故直後、聖アンナ教会で建立されたもので、高さ約4メートルの木製だ。カチンスキ大統領らは、旧ソ連秘密警察によってスモレンスク(ロシア西部)で銃殺されたポーランド人将校らの慰霊碑(カチンの森事件)に参拝する途上だったことから、同十字架は“スモレンスクの十字架”と呼ばれてきた。
大統領選後、十字架を今後どうするかでコモロフスキ氏と民族派の野党「法と正義」の間に激しい議論が起きたが、ワルシャワ大司教区など関係者が22日、十字架の撤去を主張するコモロフスキ氏の意見を支持し、十字架を適当な場所に移すことで合意したのだ。
コモロフスキ氏と大統領選を争ったカチンスキ大統領の双子の兄、ヤロスワフ・カチンスキ氏とその「法と正義」は“スモレンスクの十字架”の撤去と移動に強く反対してきたが、コモロフスキ氏に押し切られた形だ。
ヤロスワフ・カチンスキ氏は大統領機墜落事故後、大統領選に出馬を決定し、国民の同情票を得て、下馬評で有利が予想されていたコモロフスキ暫定大統領(下院議長)との差を縮めたが、最終的には、その民族主義的言動に対する国民の懸念を払拭できずに苦杯を喫した。そして「スモレンスクの十字架」問題でも国民の支持を得ることが出来ず、コモロフスキ氏に敗北したわけだ。
冷戦時代、そして同国の民主化運動の原動力、自主管理労組「連帯」が主導した時代からポーランドは確実に変りつつある。カトリック教国ポーランドで一旦建立された十字架が撤去されることはこれまで考えられなかったことだ。
なお、スモレンスクの十字架は近日中に撤去され、8月には同国カトリック教会の総本山ヤスナ・グラ僧院があるチェストホヴァの巡礼地に運ばれる予定という。
