職種の中でも国連職員と外交官は他の業種の労働者を大きく引き離して断然トップだった。「世界の平和」への貢献度の話ではない。もちろん、給料のことでもない。一年間、病気で欠勤する日数だ。
「オーストリア社会保険会社中央組合」がこのほど公表した職種別の病気による欠勤日数によると、国連職員と外交官が1年間、平均39・3日間、病欠している。参考までに挙げると、第2は会社秘書で17・8日間、第3はゴミ収集員15・6日、それに続いて国鉄職員15・5日間、国家公務員14・7日間、建築労働者・職人14・4日間となる。
上記のリストをみれば一目瞭然だが、ウィーンの国連に勤務する国連職員が圧倒的に欠勤日数が多いのだ。
国連職員が余り勤勉ではないことはこのコラム欄でも機会ある度に紹介してきたが、数字になって現れてくると、一層説得力がある。
国連は久しく週休2日制を導入している。その上に、ホスト国の祝日と国連関係の祝日(今年は10日間、例「ラマダン明け」「イースター」など)が加わる。それに通常、年間数週間(3〜5週間)の夏季・冬季休日が保証されている。全ての休日を計算すると、一年間365日の内、約180日間、少なくとも、職場に姿を現さないことになる。簡単にいえば、一年の半分は休んでいるわけだ。
「世界の平和」が実現できないのは、国連職員が怠け者だからだ、といいたいのではない。休日が異常に多い、という“事実”を指摘したまでだ。
国連憲章が明記しているように、世界の紛争を解決し、平和な社会の構築のために、国連職員は日々、休む暇もなく汗を流している、と考えておられる読者がいたら、「世界平和のため献身的に働いている職員もいるが、大多数は民間の職場の社員よりも多くの休日を享受している」という“現実”を伝えたいだけだ。
午前9時半から10時にかけ、コーヒー休憩に入る。12時から2時にかけ昼食。午後3時から4時にかけ再びコーヒー休憩、そして6時前には帰路に向かう。これが平均的な国連職員の日課だ。
勤務評価は労働時間によって決まる、とは考えていないが、国連職員の正味の労働時間は非常に少ない。にもかかわらず、病欠勤日数では他の業種の同輩たちを圧倒的に上回っているわけだ。
「オーストリア社会保険会社中央組合」がこのほど公表した職種別の病気による欠勤日数によると、国連職員と外交官が1年間、平均39・3日間、病欠している。参考までに挙げると、第2は会社秘書で17・8日間、第3はゴミ収集員15・6日、それに続いて国鉄職員15・5日間、国家公務員14・7日間、建築労働者・職人14・4日間となる。
上記のリストをみれば一目瞭然だが、ウィーンの国連に勤務する国連職員が圧倒的に欠勤日数が多いのだ。
国連職員が余り勤勉ではないことはこのコラム欄でも機会ある度に紹介してきたが、数字になって現れてくると、一層説得力がある。
国連は久しく週休2日制を導入している。その上に、ホスト国の祝日と国連関係の祝日(今年は10日間、例「ラマダン明け」「イースター」など)が加わる。それに通常、年間数週間(3〜5週間)の夏季・冬季休日が保証されている。全ての休日を計算すると、一年間365日の内、約180日間、少なくとも、職場に姿を現さないことになる。簡単にいえば、一年の半分は休んでいるわけだ。
「世界の平和」が実現できないのは、国連職員が怠け者だからだ、といいたいのではない。休日が異常に多い、という“事実”を指摘したまでだ。
国連憲章が明記しているように、世界の紛争を解決し、平和な社会の構築のために、国連職員は日々、休む暇もなく汗を流している、と考えておられる読者がいたら、「世界平和のため献身的に働いている職員もいるが、大多数は民間の職場の社員よりも多くの休日を享受している」という“現実”を伝えたいだけだ。
午前9時半から10時にかけ、コーヒー休憩に入る。12時から2時にかけ昼食。午後3時から4時にかけ再びコーヒー休憩、そして6時前には帰路に向かう。これが平均的な国連職員の日課だ。
勤務評価は労働時間によって決まる、とは考えていないが、国連職員の正味の労働時間は非常に少ない。にもかかわらず、病欠勤日数では他の業種の同輩たちを圧倒的に上回っているわけだ。