オーストリアのローマ・カトリック教会サクト・ぺルテン教区のクラウス・キュンク司教は独カトリック系日刊紙ダーゲスポスト紙(22日付)とのインタビューの中で「神学セミナーや教会聖職者の一部に同性愛的(ホモセクシュアル)な雰囲気を感じることがある。彼らは特定な人物に強い関心を示す」と述べた上で、神学セミナーや修道院で同性愛者のネットワークが存在すると指摘。「彼らが教会や修道院で拡大、増殖していった場合、教会や修道院の存続が危機に陥る。セミナーや修道院を閉鎖して、新しく出発する以外に解決の道がない」と語った。カトリック教会高位聖職者が教会関連施設内に「ホモ・ネットワーク」の存在を認めたのは初めてだ。
参考までに付け加えるならば、世界の平和実現に努力する国連内にも「ホモ・ネットワーク」が存在する。ウィーン国連の同性愛者サークルは大きな影響力を持っている(2009年1月8日「国連内の同性愛とポルノ」というタイトルで当ブログで紹介済み)。国連や教会関連施設という外部では“聖域”と見なされている場所や機関内で「ホモ・ネットワーク」が増殖してきているわけだ。
キュンク司教は聖職者の独身制については、「意識して結婚と家庭を断念する」ことの意義を主張し、「独身制の廃止」を支持表明したオーストリア教会アイゼンシュタット教区パウル・イビ司教とは立場が異なる。独身制問題では司教間で意見が分かれているわけだ。キュンク司教はまた、「同性愛とペドフィリア(少年、児童性愛)とは直接な関係はない」という立場だ。
なお、オーストリア教会の要請を受けて設置されたクラスニック元シュタイアーマルク州知事が主導する「聖職者による性的虐待の犠牲者保護委員会」が21日、明らかにしたところによると、聖職者による性的虐待の犠牲者件数はこれまでのところ174件だ。今夏までに第1次調査報告書をまとめる予定という。
参考までに付け加えるならば、世界の平和実現に努力する国連内にも「ホモ・ネットワーク」が存在する。ウィーン国連の同性愛者サークルは大きな影響力を持っている(2009年1月8日「国連内の同性愛とポルノ」というタイトルで当ブログで紹介済み)。国連や教会関連施設という外部では“聖域”と見なされている場所や機関内で「ホモ・ネットワーク」が増殖してきているわけだ。
キュンク司教は聖職者の独身制については、「意識して結婚と家庭を断念する」ことの意義を主張し、「独身制の廃止」を支持表明したオーストリア教会アイゼンシュタット教区パウル・イビ司教とは立場が異なる。独身制問題では司教間で意見が分かれているわけだ。キュンク司教はまた、「同性愛とペドフィリア(少年、児童性愛)とは直接な関係はない」という立場だ。
なお、オーストリア教会の要請を受けて設置されたクラスニック元シュタイアーマルク州知事が主導する「聖職者による性的虐待の犠牲者保護委員会」が21日、明らかにしたところによると、聖職者による性的虐待の犠牲者件数はこれまでのところ174件だ。今夏までに第1次調査報告書をまとめる予定という。