日本のキリスト教信者数は人口の約1%、100万人前後と推定されているが、約13億人の人口を有する中国のカトリック教徒数も人口比ではほぼ1%だ。プロテスタント系教会メンバーも含めば、中国のキリスト教信者数は数千万人とみられ、信者数では既に韓国、フィリピンなどよりもはるかに上回っている。
一部の情報によると、中国のキリスト教徒総数は中国共産党員数(2007年度約7500万人)を凌いだともいわれる。中国はもはや純粋な共産党政権国家とはいえないわけだ。
欧州に亡命した中国反体制派グループから聞いた話だが、中国の共産党幹部は党員証より民間企業の会社名刺を持っていることを自慢するという。すなわち、企業の重役ポストの名刺が党員証よりも社会的ステイタスが高いわけだ。
さて、中国の宣教に意欲を燃やすローマ・カトリック教会総本山バチカン法王庁では今月24日を「中国教会のために祈祷を捧げる日」として、信者たちに祈りを呼びかけている。これはローマ法王べネディクト16世のイ二シアティブに基づく。
同16世は07年6月30日、中国のカトリック信者向けに「中国人への書簡」を公表し、そこで(1)中国共産党独裁政権下で弾圧を受けている地下教会の聖職者、信者への熱いメッセージ、(2)北京政権に対しては「信仰の自由」の保証、特に、バチカンの聖職者任命権の尊重を要求した。
中国では1958年以来、聖職者の叙階はローマ法王ではなく、中国共産政権と一体化した「愛国協会」が行い、国家がそれを承認してきた。バチカンによれば、愛国協会は現在、中国を138教区に分け、司教たちが教区を主導している。一方、ローマ法王に信仰の拠点を置く地下教会の聖職者、信者たちは弾圧され、尋問を受け、拘束されたりしてきた。
ただし、中国とバチカン両国はここにきて歩み寄りが見られる。というより、バチカン側の譲歩が目立つ。「愛国協会」公認司教をバチカン側が追認するケースが増えてきた。バチカンと中国両国の外交樹立が差し迫ってきた、という予測記事が流れるほどだ。
なお、今年は中国宣教の基礎を築いたイタリアのイエズス会修道士マテオ・リッチ師(1552―1610年)の死後400年に当たる。
一部の情報によると、中国のキリスト教徒総数は中国共産党員数(2007年度約7500万人)を凌いだともいわれる。中国はもはや純粋な共産党政権国家とはいえないわけだ。
欧州に亡命した中国反体制派グループから聞いた話だが、中国の共産党幹部は党員証より民間企業の会社名刺を持っていることを自慢するという。すなわち、企業の重役ポストの名刺が党員証よりも社会的ステイタスが高いわけだ。
さて、中国の宣教に意欲を燃やすローマ・カトリック教会総本山バチカン法王庁では今月24日を「中国教会のために祈祷を捧げる日」として、信者たちに祈りを呼びかけている。これはローマ法王べネディクト16世のイ二シアティブに基づく。
同16世は07年6月30日、中国のカトリック信者向けに「中国人への書簡」を公表し、そこで(1)中国共産党独裁政権下で弾圧を受けている地下教会の聖職者、信者への熱いメッセージ、(2)北京政権に対しては「信仰の自由」の保証、特に、バチカンの聖職者任命権の尊重を要求した。
中国では1958年以来、聖職者の叙階はローマ法王ではなく、中国共産政権と一体化した「愛国協会」が行い、国家がそれを承認してきた。バチカンによれば、愛国協会は現在、中国を138教区に分け、司教たちが教区を主導している。一方、ローマ法王に信仰の拠点を置く地下教会の聖職者、信者たちは弾圧され、尋問を受け、拘束されたりしてきた。
ただし、中国とバチカン両国はここにきて歩み寄りが見られる。というより、バチカン側の譲歩が目立つ。「愛国協会」公認司教をバチカン側が追認するケースが増えてきた。バチカンと中国両国の外交樹立が差し迫ってきた、という予測記事が流れるほどだ。
なお、今年は中国宣教の基礎を築いたイタリアのイエズス会修道士マテオ・リッチ師(1552―1610年)の死後400年に当たる。
今回の記事では、聖座が中国宣教に意欲を燃やしている、ということですが、中国への外国からの宣教は、今日の中国において法的に禁止されているのでは? これは私の個人的な見解ですが、聖座は、今は宣教ではなく、中国における公教徒の「霊性」を憂慮しているのではないしょうか‥‥。その憂慮は、具体的には、政府非公認の地下教会の困難な状況、地下教会と中国天主教愛国会の分裂状況、また、天主教愛国会の、公教会(基督の神秘体としての)からの分離の懸念、等です(もっともこれは、くどいようですが、私の個人的な見解にすぎません)。