2000年前のイエス・キリストの遺骸を包んでいた布といわれる「聖骸布」の展示会が4月10日から5月23日の間、イタリア北部のトリノ市で開かれる。10年ぶりの聖骸布展示会を見るために既に100万人が予約したという。オーストリアのカトリック通信が17日、報じた。日本の観光会社も巡礼ツアーを計画中だ。
通称「トリノの聖骸布」と呼ばれる布は縦4メートル・35センチ、横1・1メートルのリンネルだ。その布の真偽についてはこれまでさまざな情報があり、多種多様の科学的調査も行われてきた。現時点では、「その布が十字架で亡くなったイエスの遺体を包んだもの」と100%断言はできない。
例えば、1988年に実施された放射性炭素年代測定では、「トリノの聖骸布」の製造時期は1260年から1390年の間という結果が出た。すなわち、イエスの遺体を包んだ布ではなく、中世時代の布というわけだ。そのニュースが流れると、世界のキリスト教信者たちから「その調査結果は間違いだ」といった批判の声が挙がった。「トリノの聖骸布」の真偽問題では、考古学者や科学者の間でも意見が分かれている。
例えば、聖骸布に映る人物を詳細に調査した学者は「手、首、足には貫通した跡があった」と説明し、「遺体は180センチの男性であった」と指摘、「トリノの聖骸布は本物」と主張している。
最近、「黄金のマスク」で有名な古代エジプトのファラオ(王)、ツタンカーメン(新王国第18王朝、BC1333〜BC1324年在位)がアクエンアテン(アメンホテプ4世)とその姉妹の1人との間に誕生した子供で、マラリアで死亡したことが判明した、というニュースが報じられたばかりだ。エジプトの考古学チームが欧州の専門家と協力し、DNA鑑定やコンピューター断層撮影装置(CT)を使用して調査した結果という。
「トリノの聖骸布」の真偽問題でも近い将来、全ての科学者が納得できる調査結果が明らかになることを期待したい。
なお、ローマ・カトリック教会のローマ法王べネディクト16世は5月2日、トリノの聖骸布展示会を訪ねる予定だ。
通称「トリノの聖骸布」と呼ばれる布は縦4メートル・35センチ、横1・1メートルのリンネルだ。その布の真偽についてはこれまでさまざな情報があり、多種多様の科学的調査も行われてきた。現時点では、「その布が十字架で亡くなったイエスの遺体を包んだもの」と100%断言はできない。
例えば、1988年に実施された放射性炭素年代測定では、「トリノの聖骸布」の製造時期は1260年から1390年の間という結果が出た。すなわち、イエスの遺体を包んだ布ではなく、中世時代の布というわけだ。そのニュースが流れると、世界のキリスト教信者たちから「その調査結果は間違いだ」といった批判の声が挙がった。「トリノの聖骸布」の真偽問題では、考古学者や科学者の間でも意見が分かれている。
例えば、聖骸布に映る人物を詳細に調査した学者は「手、首、足には貫通した跡があった」と説明し、「遺体は180センチの男性であった」と指摘、「トリノの聖骸布は本物」と主張している。
最近、「黄金のマスク」で有名な古代エジプトのファラオ(王)、ツタンカーメン(新王国第18王朝、BC1333〜BC1324年在位)がアクエンアテン(アメンホテプ4世)とその姉妹の1人との間に誕生した子供で、マラリアで死亡したことが判明した、というニュースが報じられたばかりだ。エジプトの考古学チームが欧州の専門家と協力し、DNA鑑定やコンピューター断層撮影装置(CT)を使用して調査した結果という。
「トリノの聖骸布」の真偽問題でも近い将来、全ての科学者が納得できる調査結果が明らかになることを期待したい。
なお、ローマ・カトリック教会のローマ法王べネディクト16世は5月2日、トリノの聖骸布展示会を訪ねる予定だ。