バチカン放送(独語版)が25日、報じたところによると、ロシアの野党、ロシア連邦共産党が国歌のテキストから「神」に言及した個所を削除するように要求した改正案を連邦下院に提出した。
その理由について、「神に言及するテキスト内容は国家の統一を損い、多民族国家、多宗教社会ロシアのイメージを傷つける」というものだ。
ロシア国歌に関する議論はこれが初めてではない。1991年には暫定国歌が歌われるなど、国歌にまつわる論争はかなり長いという。
現国歌は2000年12月、プーチン大統領時代、ソ連邦国歌メロディに新しい歌詞がつけたものだ。テキストの反対者は「全ての責任はプーチンにある。プーチンは国家の統合を強化するために、キリスト教を利用してきた。プーチンは(消滅した)共産主義の代わりにロシア正教を利用し出した」と批判する。
一方、ロシア正教側は国歌の中の神への歌詞の維持を主張、「国民の多数は現行の国歌テキストを支持し、修正を願っていない」と主張しているという。
ちなみに、1944年の国歌では独裁者スターリンを称賛するテキストが含まれていたが、53年にその部分は削除された。新国歌テキストは1977年のものだ。そこではロシアを「聖なる祖国」「神の加護を受け」等の個所がある。
当方はサッカーの国際試合や五輪大会で流れるロシア国歌が好きだ。力強いうえ、民族の歴史を感じさせる雰囲気がいい。
ちなみに、ドイツの現国歌は本来、オーストリア国歌だったが、ドイツがそれを奪っていった――多くのオーストリア国民は今なお、心の中でそのように呟き、一種の不満を抱いている。具体的には、現ドイツ国歌はオーストリア人の作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1797年、ハプスブルク皇帝を賛美するために作曲したものだからだ。
いずれにしても、ロシア国歌の歴史だけではなく、どの国の国歌もそれぞれ秘めたドラマを持っているものだ。
その理由について、「神に言及するテキスト内容は国家の統一を損い、多民族国家、多宗教社会ロシアのイメージを傷つける」というものだ。
ロシア国歌に関する議論はこれが初めてではない。1991年には暫定国歌が歌われるなど、国歌にまつわる論争はかなり長いという。
現国歌は2000年12月、プーチン大統領時代、ソ連邦国歌メロディに新しい歌詞がつけたものだ。テキストの反対者は「全ての責任はプーチンにある。プーチンは国家の統合を強化するために、キリスト教を利用してきた。プーチンは(消滅した)共産主義の代わりにロシア正教を利用し出した」と批判する。
一方、ロシア正教側は国歌の中の神への歌詞の維持を主張、「国民の多数は現行の国歌テキストを支持し、修正を願っていない」と主張しているという。
ちなみに、1944年の国歌では独裁者スターリンを称賛するテキストが含まれていたが、53年にその部分は削除された。新国歌テキストは1977年のものだ。そこではロシアを「聖なる祖国」「神の加護を受け」等の個所がある。
当方はサッカーの国際試合や五輪大会で流れるロシア国歌が好きだ。力強いうえ、民族の歴史を感じさせる雰囲気がいい。
ちなみに、ドイツの現国歌は本来、オーストリア国歌だったが、ドイツがそれを奪っていった――多くのオーストリア国民は今なお、心の中でそのように呟き、一種の不満を抱いている。具体的には、現ドイツ国歌はオーストリア人の作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1797年、ハプスブルク皇帝を賛美するために作曲したものだからだ。
いずれにしても、ロシア国歌の歴史だけではなく、どの国の国歌もそれぞれ秘めたドラマを持っているものだ。