ソマリア沖で海賊が出現し、欧米諸国の船舶が襲撃され、その乗組員が殺害されたり、人質として身代金を要求されるといった事件が頻繁に発生、同沖での船舶の安全が脅かされている。
日本も海上自衛隊の護衛艦を派遣する一方、今年6月、海賊対処法を成立させるなど海賊対策に乗り出している。
ところで、在独の亡命ソマリア人(匿名希望)と最近、話す機会があったが、彼によると、海賊問題は海賊退治だけで済まない、別の深刻な問題が潜んでいるというのだ、
それによると、「欧州連合(EU)は海賊対策に腐心する前にソマリア海岸に有毒物質や放射性物質の廃液が入ったドラム缶を海に捨てる業者を取り締まるべきだ。ソマリア沖での不法な漁獲でソマリア人の生活の糧である魚類が激減したが、その上、有毒物質や放射性物質の廃液が入ったドラム缶を海底に捨てるため、地元住民のがんに罹る率が高まっている。業者らはソマリア政府の無秩序を悪用している」という。
その主張を裏付けるように、国連環境計画(UNEP)は「1980年代からアフリカの海岸で有毒・放射性物質が入ったドラム缶が捨てられている」と指摘している。バーゼル行動ネットワークの報告では、米国の先端技術機材(コンピューターなど)のスクラップの50%から80%が開発途上国で処置されているという。
亡命ソマリア人は「海賊退治も大切だが、不法な有毒物質を海に投げ捨てる業者を厳しく取り締まるべきだ。国際社会は強国の権益を保護し、弱小国家の権利を無視する、ということであってはならない」とアピールした。
日本も海上自衛隊の護衛艦を派遣する一方、今年6月、海賊対処法を成立させるなど海賊対策に乗り出している。
ところで、在独の亡命ソマリア人(匿名希望)と最近、話す機会があったが、彼によると、海賊問題は海賊退治だけで済まない、別の深刻な問題が潜んでいるというのだ、
それによると、「欧州連合(EU)は海賊対策に腐心する前にソマリア海岸に有毒物質や放射性物質の廃液が入ったドラム缶を海に捨てる業者を取り締まるべきだ。ソマリア沖での不法な漁獲でソマリア人の生活の糧である魚類が激減したが、その上、有毒物質や放射性物質の廃液が入ったドラム缶を海底に捨てるため、地元住民のがんに罹る率が高まっている。業者らはソマリア政府の無秩序を悪用している」という。
その主張を裏付けるように、国連環境計画(UNEP)は「1980年代からアフリカの海岸で有毒・放射性物質が入ったドラム缶が捨てられている」と指摘している。バーゼル行動ネットワークの報告では、米国の先端技術機材(コンピューターなど)のスクラップの50%から80%が開発途上国で処置されているという。
亡命ソマリア人は「海賊退治も大切だが、不法な有毒物質を海に投げ捨てる業者を厳しく取り締まるべきだ。国際社会は強国の権益を保護し、弱小国家の権利を無視する、ということであってはならない」とアピールした。

10数年前、イタリアの企業(マフィア)がソマリアの原野に核廃棄物を棄てていることを報じたニューヨークタイムズの記者が殺されました。
「当方」氏の勇気ある指摘を評価します。