ウィーン市22区のドナウ河沿いに聳える国連都市(VIC)がスタートして今月末で30周年目を迎えた。28日には国連の潘基文事務総長を迎え記念式典が開催される。
ウィーンの国連都市は1979年8月末、オープンした。永世中立国のオーストリアの外交は冷戦時代、東西両陣営の掛け橋的役割を果たしてきたが、国連都市はそのシンボルと受け取られてきた。
ウィーンの国連の敷地は約18万平方メートル。工期は約2年間。市内に事務所を開いていた国際原子力機関(IAEA)がVICに引越ししたのを皮切りに、国連工業開発機関、包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)、国連薬物犯罪事務所(UNODC)、国際連合宇宙局(UNOOSA)など15余りの国連機関が次々と移転してきた。現在、約110カ国から約4000人の職員が勤務している。
ウィーンの国連都市は、ニューヨークの国連本部、ジュネーブの欧州本部、そして、国連環境計画(UNEP)本部を置くケニアの首都ナイロビ市と共に4大国連都市と正式に命名されている。
ちなみに、ホスト市のウィーン市側が国連側と交した契約によると、国連建物の家賃は当時1シリングとなっていた。ウィーン市が無料で建物を国連に貸しているわけだ。もちろん、ウィーン市にも大きなメリットがある。国連の国際会議開催などで年間、多数のゲストを迎え、そこから入る観光収入は年間3億6000万ユーロに達するというから、国連、ウィーン市双方にとって国連都市は魅力的、といったところだろう。
なお、ウィーンの国連機関の花形、IAEAの事務局長に、在ウィーン国連機関日本政府代表部の天野之弥大使が今年12月1日、正式に就任することになっている。
ウィーンの国連都市は1979年8月末、オープンした。永世中立国のオーストリアの外交は冷戦時代、東西両陣営の掛け橋的役割を果たしてきたが、国連都市はそのシンボルと受け取られてきた。
ウィーンの国連の敷地は約18万平方メートル。工期は約2年間。市内に事務所を開いていた国際原子力機関(IAEA)がVICに引越ししたのを皮切りに、国連工業開発機関、包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)、国連薬物犯罪事務所(UNODC)、国際連合宇宙局(UNOOSA)など15余りの国連機関が次々と移転してきた。現在、約110カ国から約4000人の職員が勤務している。
ウィーンの国連都市は、ニューヨークの国連本部、ジュネーブの欧州本部、そして、国連環境計画(UNEP)本部を置くケニアの首都ナイロビ市と共に4大国連都市と正式に命名されている。
ちなみに、ホスト市のウィーン市側が国連側と交した契約によると、国連建物の家賃は当時1シリングとなっていた。ウィーン市が無料で建物を国連に貸しているわけだ。もちろん、ウィーン市にも大きなメリットがある。国連の国際会議開催などで年間、多数のゲストを迎え、そこから入る観光収入は年間3億6000万ユーロに達するというから、国連、ウィーン市双方にとって国連都市は魅力的、といったところだろう。
なお、ウィーンの国連機関の花形、IAEAの事務局長に、在ウィーン国連機関日本政府代表部の天野之弥大使が今年12月1日、正式に就任することになっている。
