ローマ・カトリック教会総本山、バチカン法王庁統計局によると、昨年度末現在で世界のイスラム教徒総数は12億8000万人でカトリック信者数の11億6500万人を初めて上回った。ただし、プロテスタント(新教徒)を含むキリスト者総数は21億4500万人で、依然、イスラム教徒数を大きく引き離している。
イスラム教徒数の場合、スン二派、シーア派、その他のグループの区別はなく、イスラム国で生まれたならば、その人は自動的にイスラム教徒と数える。その意味で、イスラム教徒数はあくまでも参考数字と受け止めるべきかもしれない。
ところで、西欧のキリスト教社会では久しく少子化に直面し、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供数)は2・0を越える先進諸国は少ない。例えば、オーストリアの昨年度合計特殊出生率は1・41だった。バチカン法王庁のあるイタリアでは少子化現象が著しく加速。犬の数が子供の数より多い地域もあるほどだ。先進諸国の中でフランスなど少数の国が移住者の増加、出産奨励策などで健闘しているだけだ。ちなみに、イスラム教国では合計特殊出生率は4・0以上の国が多い。
当方が住むオーストリアのイスラム教徒数は約35万人と推定され、その数は年々、増加している。トルコ系と旧ユーゴスラビア出身のイスラム教徒が大多数を占める。
ウィーン市23区の中でも「労働者の区」といわれる16区ではイスラム教徒が多い。週末になると、小学校の子供たちがコーランを学習するために近くのイスラム寺院に通う姿を良く見かける。16区のOttakring(オタクリング)地域に住んでいると、オーストリアが伝統的なカトリック教国であることを忘れてしまうほどだ。
オスマン・トルコ軍は1529年と1683年の2度、ウィーンを包囲したことがあったが、キリスト教国が当時、一体化してウィーンを死守、イスラム教の北上を阻止した。21世紀に入った今日、移民と高出生率を武器にイスラム教徒が再び、ウィーンを包囲してきている、といえるかもしれない。
ウィーン市民が近い将来、教会の鐘ではなく、イスラム寺院のミナレット塔から祈祷の時間を知らせるアザーンで目を覚ます、といったこともあり得るかもしれない。
イスラム教徒数の場合、スン二派、シーア派、その他のグループの区別はなく、イスラム国で生まれたならば、その人は自動的にイスラム教徒と数える。その意味で、イスラム教徒数はあくまでも参考数字と受け止めるべきかもしれない。
ところで、西欧のキリスト教社会では久しく少子化に直面し、合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供数)は2・0を越える先進諸国は少ない。例えば、オーストリアの昨年度合計特殊出生率は1・41だった。バチカン法王庁のあるイタリアでは少子化現象が著しく加速。犬の数が子供の数より多い地域もあるほどだ。先進諸国の中でフランスなど少数の国が移住者の増加、出産奨励策などで健闘しているだけだ。ちなみに、イスラム教国では合計特殊出生率は4・0以上の国が多い。
当方が住むオーストリアのイスラム教徒数は約35万人と推定され、その数は年々、増加している。トルコ系と旧ユーゴスラビア出身のイスラム教徒が大多数を占める。
ウィーン市23区の中でも「労働者の区」といわれる16区ではイスラム教徒が多い。週末になると、小学校の子供たちがコーランを学習するために近くのイスラム寺院に通う姿を良く見かける。16区のOttakring(オタクリング)地域に住んでいると、オーストリアが伝統的なカトリック教国であることを忘れてしまうほどだ。
オスマン・トルコ軍は1529年と1683年の2度、ウィーンを包囲したことがあったが、キリスト教国が当時、一体化してウィーンを死守、イスラム教の北上を阻止した。21世紀に入った今日、移民と高出生率を武器にイスラム教徒が再び、ウィーンを包囲してきている、といえるかもしれない。
ウィーン市民が近い将来、教会の鐘ではなく、イスラム寺院のミナレット塔から祈祷の時間を知らせるアザーンで目を覚ます、といったこともあり得るかもしれない。
