オーストリア大統領選(6年間)は来年夏、実施される。ハインツ・フィッシャー現大統領(70)は目下、再選出馬の意思を表明していない。一方、エルヴィン・プレル・二ーダー・エストライヒ州知事(62)が立候補意思をメディアを通じて明らかにしている。
フィッシャー大統領が再選意思表明を躊躇している理由として、健康問題があるからだといわれている。いずれにしても今秋には再選出馬かどうかを決定するという。
フィッシャー大統領の出身政党、社会民主党は「再選出場を表明すれば、全力で支援する」(ファイマン首相)や「フィッシャー大統領に代わる人物はいない」(ホイプル・ウィーン市長)といったエールを送っている。
一方、プレル州知事はオーストリア最大日刊紙「クローネン」の支援を受け、大統領職に意欲を示している。ただし、出身政党の国民党の中には「プレル州知事の早々な出馬に少々戸惑っている」といった感じだ。その背景には、フィッシャー現大統領との闘いとなれば、苦戦は必至だ。プレル州知事の立候補表明はフィッシャー大統領の再選出馬断念を前提としている、という見方が強いほどだ。
オーストリアでは大統領職は名誉職で実際の政治には大きな影響力がない。下院議長職を12年間務めたフィッシャー大統領は一貫して名誉職の道を歩んできた政治家だ。一方、プレル州知事は州レベルだが権力志向の強い政治家として知られている。プレル副首相は甥に当たる。だから、「プレル家は連邦首相と大統領のポストを掌握しようと腐心している」といった見出しが日刊紙で踊っているほどだ。
ホーフブルク宮殿の連邦大統領公邸の主人を目指し、静かだがホットな闘いが始まろうとしている。
なお、フィッシャー大統領は9月末、「オーストリア・日本修好140周年」を記念して来日する予定だ。
フィッシャー大統領が再選意思表明を躊躇している理由として、健康問題があるからだといわれている。いずれにしても今秋には再選出馬かどうかを決定するという。
フィッシャー大統領の出身政党、社会民主党は「再選出場を表明すれば、全力で支援する」(ファイマン首相)や「フィッシャー大統領に代わる人物はいない」(ホイプル・ウィーン市長)といったエールを送っている。
一方、プレル州知事はオーストリア最大日刊紙「クローネン」の支援を受け、大統領職に意欲を示している。ただし、出身政党の国民党の中には「プレル州知事の早々な出馬に少々戸惑っている」といった感じだ。その背景には、フィッシャー現大統領との闘いとなれば、苦戦は必至だ。プレル州知事の立候補表明はフィッシャー大統領の再選出馬断念を前提としている、という見方が強いほどだ。
オーストリアでは大統領職は名誉職で実際の政治には大きな影響力がない。下院議長職を12年間務めたフィッシャー大統領は一貫して名誉職の道を歩んできた政治家だ。一方、プレル州知事は州レベルだが権力志向の強い政治家として知られている。プレル副首相は甥に当たる。だから、「プレル家は連邦首相と大統領のポストを掌握しようと腐心している」といった見出しが日刊紙で踊っているほどだ。
ホーフブルク宮殿の連邦大統領公邸の主人を目指し、静かだがホットな闘いが始まろうとしている。
なお、フィッシャー大統領は9月末、「オーストリア・日本修好140周年」を記念して来日する予定だ。