ローマ法王べネディクト16世は20日、アフリカ訪問を進め、カメルーンから第2の訪問国・アンゴラの首都ルアンダに到着、1979年以来、権力の座に君臨するドス・サントス大統領の歓迎を受けた。
 ドイツ出身の法王は「自分は戦争と分断を経験した国から来た者だ」と述べ、平和の重要性を知っていると強調した。この法王の発言は、アンゴラが独立後、27年間内戦を経験し、50万人の犠牲者を出し、400万人の難民が生じた紛争地だったことを踏まえたものだ。そして、「国家再建の要は紛争勢力間の和解にある」とアピールした。
 アンゴラは今日、石油輸出国機構(OPEC)に加盟し、ダイヤモンドや鉄鉱石など地下資源に恵まれている。同国の近年の経済成長は著しい一方、貧富の格差は大きな社会問題となってきた。同国人口約1600万人のうち、約900万人は18歳以下の国民だ。その意味で若い国だ。
 一方、同国のカトリック教会は今年、キリスト福音化500年祭を迎える。カトリック教徒数は人口の55%を占め、約860万人と推定されている。以上、バチカン放送から紹介した。
 ところで、べネディクト16世のアンゴラ訪問が公表された時、当方はなぜか金元錫の名前を思い出した。大韓航空機858便爆発事件(1987年11月)の犯人の1人、金賢姫工作員の父親・金元錫氏のことだ。金氏は60年代、キューバ駐在3等書記官を務めた後、アンゴラ駐在の北朝鮮貿易代表部に勤務していた。事件後の同氏の動向は不明だ。
 ローマ法王のアンゴラ訪問と金氏とはまったく関係がないことだが、当方の記憶の中で両者は妙にダブってくるのだ。日本人拉致被害者の家族と会見した金氏の娘、金賢姫元工作員のことを考えているからかもしれない。