ロシア正教会最高指導者・アレクシー2世の死去(2008年12月5日)に伴い、次期総主教選が27日からモスクワの救世主キリスト大聖堂で始まる。
 正教会からの情報によると、全教会会議に先駆けて25日に開かれた主教会議で3人の候補者が選出された。アレクシー2世の死後、総主教の代理を務め、総主教選の準備をしてきたスモレンスクとカリーニングラードのキリル府主教(62)、カルーガとボロフスクのクリメント府主教(59)、そしてミンスクとスルツクのフィラレ府主教(73)の3人だ。3人とも12人から構成された正教会指導委員会に属するメンバーだ。
 27日にはロシア全土、旧ソ連連邦共和国、外国から総数711人の代表が参加して全教会会議が開かれ、29日までに新総主教が決定される運びだ。
 ソ連共産党政権時代、ロシア正教会は政権の手先となって生きのびる以外に道がなかったため、共産党政権との癒着、腐敗が絶えなかったが、ソ連連邦解体後はプーチン政権下で愛国教会としてロシア民族主義を鼓舞する役割を果たしてきた経緯がある。
 キリル府主教は25日、主教会議で「教会は特定の政治的立場を擁護してはならない」と述べ、「政治」と「教会」の分離を主張している。
 なお、新総主教(終身制)は2月1日、正式に就任する。