欧州ではここ数年、ポーカーの人気が高まっている。アマのプレイヤーが2003年、プロのポーカープレイヤーが参加する試合に出て、そこで勝って以来、オンライン・ポーカーがブームを呼び、ポーカー人口が急増している。ニーズに応じるように、朝からテレビでポーカー試合を放映しているほどだ。
 経験に基づく駆け引きだけではなく、運が大きく左右するポーカーでは、初心者が勝つこともある。しかし、試合に勝ち続けるためには運だけでは十分ではない。俗に言うと、相手を騙す能力が要求される。ポーカー・フェイスだ。例えば、ストレートをハイカードで破ることも可能だからだ。だから、ポーカーの世界でも熟練が要求される。
 現在、プロのポーカー世界で最も実績のあるプレイヤーは米国のフィル・ヘルムート氏(Phil Hellmuth)だろう。世界ポーカー選手権(WSOP)に11度勝ち、11個のチャンピオン腕輪を持っている。同氏はゲーム中もうるさく、派手な言動を好むので、相手のプレイヤーからは嫌われている。悪童と呼ばれたプロ・テニス界のジョン・マッケンロー選手のような存在といえば、理解してもらえるかもしれない。
 プロのポーカー選手にはハーバード大学教授だった人物もいるし、博士号を持つプレイヤーも少なくない。持ちカード、相手カード、そして残りのカードが織成す勝率の世界だろう。その世界に魅せられる人が今、増えているのだ。もちろん、一攫千金を狙う人もいる。オンライン・ポーカーだけでミリオネアーとなったプレイヤーも出てきている。