オーストリア国民議会選挙(下院、183議席)の投票結果は予想された範囲だったが、それにしても極右派政党の「自由党」と「未来同盟」2党の大躍進は衝撃的だった。両党の得票率を合わせるとほぼ30%だ。有権者の3割だ。両党を与党の失政を批判するだけの野党に過ぎない、といって看過するわけにはもはやいかなくなった。
両党が躍進した背景には、与党・社会民主党と国民党の不甲斐なさがある。2大政党は2年間余り、政権内で対立を繰り返し、いがみ合いを続けてきた。有権者が2大政党に嫌気がさしたのも当然だ。選挙前の公約が次々と廃案になり、国民の政治離れが一層加速化されていった。そこを「自由党」と「未来同盟」が選挙戦で追求していったわけだ。税改革から物価対策、外国人問題まで、両党の主張は明確だった。
1人の婦人は「国民党を支持してきたが、同性愛者を黙認するなど、同党の伝統的な家庭重視政策に陰りが見えてきた。同性愛者問題ではっきりと反対を表明したのは自由党だけだった」と述べている。
国民党は2006年の選挙で社民党に負けて以来、リベラルな有権者を掴む為に路線を修正した。同党幹部のプレル農林・環境相は昨年、同性愛カップルも正式にパートナー登録できるようにすべきだと発言し、保守派の国民党支持者ばかりか、カトリック教会関係者らにも衝撃を与えたことはまだ記憶に新しい。また、「子供は重荷となる」と自身の著者の中で記述したアンドレア・クドルスキ女史が厚生・家庭問題相に選出されたほどだ。ちなみに、国民党は独「キリスト教民主同盟」(CDU)の姉妹政党であり、その世界観はキリスト教を土台としている。
投票結果の分析によると、国民党の伝統的支持者の票が今回、「自由党」と「未来同盟」の両党に流れたことを物語っているという。国民党はリベラル色を求めるのではなく、原点に返るべきではないか。
両党が躍進した背景には、与党・社会民主党と国民党の不甲斐なさがある。2大政党は2年間余り、政権内で対立を繰り返し、いがみ合いを続けてきた。有権者が2大政党に嫌気がさしたのも当然だ。選挙前の公約が次々と廃案になり、国民の政治離れが一層加速化されていった。そこを「自由党」と「未来同盟」が選挙戦で追求していったわけだ。税改革から物価対策、外国人問題まで、両党の主張は明確だった。
1人の婦人は「国民党を支持してきたが、同性愛者を黙認するなど、同党の伝統的な家庭重視政策に陰りが見えてきた。同性愛者問題ではっきりと反対を表明したのは自由党だけだった」と述べている。
国民党は2006年の選挙で社民党に負けて以来、リベラルな有権者を掴む為に路線を修正した。同党幹部のプレル農林・環境相は昨年、同性愛カップルも正式にパートナー登録できるようにすべきだと発言し、保守派の国民党支持者ばかりか、カトリック教会関係者らにも衝撃を与えたことはまだ記憶に新しい。また、「子供は重荷となる」と自身の著者の中で記述したアンドレア・クドルスキ女史が厚生・家庭問題相に選出されたほどだ。ちなみに、国民党は独「キリスト教民主同盟」(CDU)の姉妹政党であり、その世界観はキリスト教を土台としている。
投票結果の分析によると、国民党の伝統的支持者の票が今回、「自由党」と「未来同盟」の両党に流れたことを物語っているという。国民党はリベラル色を求めるのではなく、原点に返るべきではないか。
サラエボの犬のその後について書いて頂きたい。
特に犬好きというわけではないがなぜか気になる話でしたので。