連続2冠に輝いた水泳の北島康介選手ら日本五輪参加選手が帰国し、解団式が開かれたが、メダリストには奨励金が贈られたという。それによると、金メダルは300万円、銀200万円、銅が100万円だ。他人の懐を覗くような話だが、北島選手は金2個と銅1個だから、計700万円の奨励金を手に入れたことになるわけだ。
 参考までに他国の場合をみると、北京五輪で金メダル51個、銀メダル21個、銅メダル28個を獲得し、メダル総数100個で米国を抜きトップに踊り出た中国の場合、金メダリストには約560万円が与えられるという。金13個、銀10個、銅8個と大活躍した韓国の場合、兵役義務を終えていないメダリスト24人は兵役免除の特例を受けるという。両国とも金メダルの社会的評価は日本よりは数段、高いわけだ。
 一方、アルプスの小国オーストリアでも25日、ウィーン市庁舎前で五輪メダリストの歓迎会が開かれた。同国国営放送がその状況をライブで放送した。3人のメダリスト(銀1個、銅2個)は舞台に上がり、インタビューを受けた後、同国オリンピック委員会会長から報奨金として金貨セット(20個の金貨)が贈られた。金額にすると、100万円は下らない贈物だ。
 ところで、北京大会に歴代最大の選手団(選手63人、役員71人)を派遣した北朝鮮は今回、金2個、銀1個、銅3個、計6個のメダルを獲得した。成績としては、1992年のバルセロナ大会以来の好成績という。メデタイ話だ。ちなみに、女子重量挙げ63キロ級で金メダルを獲得したパク・ヒョンスク選手は同国最高指導者・金正日労働党総書記からどのようなご褒美をもらったのか、気になるところだ。女子重量挙げ58キロで銅メダリスト、オ・ジョンエ選手は「祖国の期待に応えられず……」と嘆いた、というお国柄だ。金メダリストとなれば、報酬も超度級だろう。
 ちなみに、サッカーのW杯で敗北した、ある独裁国出身のサッカー選手たちは帰国後、「国家の恥辱だ、訓練が足りない」と叱咤されたうえ、全員、強制労働収容所に送られたという話を聞いたことがある。国によっては、スポーツ選手も文字通り、命懸けの戦いを強いられている。