オーストリアで27日、また、考えられないような事件が明らかになった。同国東部の小都市・アムシュテッテン市(Amstetten)で73歳の父親(電気工)が当時18歳だった娘(現在42歳)を1984年以降、24年間、地下室に監禁し、性虐待を繰り返し、7人の子供(1人は出産直後、死亡)を産ませたというのだ。
 父親は娘が11歳の時から性虐待を繰り返し、18歳の時に地下室に手錠をかけて監禁し、娘を行方不明者として報告する一方、産まれた子供のうち3人を「家出した娘が子供たちだけを送り返してきた」として、自宅で育てる一方、他の3人の子供たち(現在、19歳、18歳、5歳)は娘と共に地下室で監禁していたという。地下室は約80平方メートルの広さだが、高さは約1メートル70センチしかない。トイレ、料理できる小台所はあったが、娘は24年間、太陽の光の届かない生活を強いられてきた。
 監禁中の子供が病気となったため、父親が子供を病院に運んだが、治療に当たった医者が子供の病状に不審を感じて警察に報告したことから、事件が明らかになった。逮捕された父親の妻(娘の母親)は「地下室に娘や子供たちが監禁されていたとはまったく気が付かなかった」と証言し、ショックを隠し切れない様子だったという。
 同国では2006年8月23日、8年間監禁された後、解放されたナターシャ・カムプシュさん(18歳)の記憶がまだ生々しい。ナターシャさんは拉致犯人(44歳、ナターシャさんの逃避後、列車飛び込み自殺)の自宅の地下室に拘束されていた。同居していた犯人の母親はまったく事件を知らなかったという。ナターシャさんは自力で逃げ出して解放された。なお、ナターシャさんが監禁8年間の体験を語った最初のインタビュー番組は、オーストリア国内で300万人以上が視聴し、世界120カ所のTV会社が放送権を得て放映したほどだ。
 世界を驚かせた「8年間の監禁事件」と今回の「24年間の監禁事件」には酷似点が少なくない。.Εーンのような大都市ではなく、ニーダーエスタライヒ州の小都市で発生、犯人の自宅地下室で監禁されていた、H反佑虜覆篳貎討自宅の地下室に娘や女性が監禁されていたことを知らなかった、の擔佑眛瑛諭△泙辰燭不審を感じなかったうえ、犯人を「親切で真面目な人間だった」と証言している、等だ。
 オーストリアの日刊紙は28日、1面トップで監禁事件の詳細を報じている。「オーストライヒ」紙は「わが国の犯罪史上、最悪事件」と述べている。