国際会議協会(ICCA、本部オランダ・アムステルダム)が先日公表した昨年度国際会議開催地ランキングによれば、都市ではオーストリアの首都ウィーンが3年連続、世界で最も国際会議が開催される都市であった。ICCAによれば、ウィーンが154回でトップ、それをドイツの首都ベルリンが123回、シンガポール120回、パリ115回、バルセロナ106回、ブタペスト90回となっている(国別では米国が467回でトップ、それにドイツ429回、スペイン303回と続く。オーストリアは9位に留まっている)。
当方が昨年取材したウィーンの国際会議といえば、「欧州心臓学学会」だ。ウィーンのメッセゲレンデ(見本市会場)で昨年9月1日から5日まで約2万5000人の心臓医学者が参加した。同会議は米心臓学会議に匹敵する規模で、世界最大級の医学会議だ。門外漢の当方が学会取材に乗り出したのは、ドイツ・ベルリンの心臓センターの医者たちが同年5月、北朝鮮を訪問し、数人の北朝鮮人を手術した、という報道が流れたからだ。そこで当方は学会開催中、ベルリンから参加した心臓専門医をマークすることにした。ウィーン北駅に近い見本市会場には学会開催中、文字通り、心臓外科医で溢れるばかりだったことを思い出す。
国際会議の開催回数が多ければ、それだけ開催地のホテル、レストランなど観光業界は潤う。特に、医学関係の学会が開催されると、1日、ウィーン市に落ちる金は1人当たり420ユーロともいわれている。国際会議が開催される度に巨額の金がウィーン市に落ちるわけだ。今年6月には会議ではないが、欧州サッカー選手権(ユーロ2008)が始まる。約100万人のファンが殺到すると予想されている(ちなみに、ウィーンには30を越える国際機関の本部がある)。
オーストリア帝国の首都ウィーンで1814年、ナポレオン後の欧州の秩序を話し合う会議が開催されたが、夜な夜なダンスが開かれ、社交界は華やかだったが、肝心の会議は進まなかったことから、「会議は踊る、されど進まず」と揶揄されたものだ。あれから約200年が過ぎるが、ウィーンは今も国際会議のホスト国として踊り続けている。
当方が昨年取材したウィーンの国際会議といえば、「欧州心臓学学会」だ。ウィーンのメッセゲレンデ(見本市会場)で昨年9月1日から5日まで約2万5000人の心臓医学者が参加した。同会議は米心臓学会議に匹敵する規模で、世界最大級の医学会議だ。門外漢の当方が学会取材に乗り出したのは、ドイツ・ベルリンの心臓センターの医者たちが同年5月、北朝鮮を訪問し、数人の北朝鮮人を手術した、という報道が流れたからだ。そこで当方は学会開催中、ベルリンから参加した心臓専門医をマークすることにした。ウィーン北駅に近い見本市会場には学会開催中、文字通り、心臓外科医で溢れるばかりだったことを思い出す。
国際会議の開催回数が多ければ、それだけ開催地のホテル、レストランなど観光業界は潤う。特に、医学関係の学会が開催されると、1日、ウィーン市に落ちる金は1人当たり420ユーロともいわれている。国際会議が開催される度に巨額の金がウィーン市に落ちるわけだ。今年6月には会議ではないが、欧州サッカー選手権(ユーロ2008)が始まる。約100万人のファンが殺到すると予想されている(ちなみに、ウィーンには30を越える国際機関の本部がある)。
オーストリア帝国の首都ウィーンで1814年、ナポレオン後の欧州の秩序を話し合う会議が開催されたが、夜な夜なダンスが開かれ、社交界は華やかだったが、肝心の会議は進まなかったことから、「会議は踊る、されど進まず」と揶揄されたものだ。あれから約200年が過ぎるが、ウィーンは今も国際会議のホスト国として踊り続けている。