早朝、ラジオを聞いていたら、アナウンサーが元気の良い声で「オーストリア国民は今週、良きスタートを切りました」という。どうして「良きスタートを切ったのか」と考えていると、「ノルディックスキー・ジャンプの世界フライング選手権でオーストリアのナショナル・チームが個人と団体で金メダルを獲得したばかりか、 ロサンゼルスのハリウッドで開催された第80回アカデミー賞授賞式で24日、ドイツ・オーストリア合作映画、ステファン・ルツォヴィツキー監督の『ヒトラーの贋札』が外国語映画部門で受賞しました」と、アナウンサーの高い声がまた流れてきたのだ。
なるほど、自慢のノルディックスキーのジャンプで個人・団体で圧勝しただけではなく、世界の耳目が集まるアカデミー賞授賞式で「自国の監督」が手がけた映画が受賞したのだから、アナウンサーでなくても「今週は良きスタートを切った」と満足の意を吐露したくなるものだろう。
前者のスキー・ジャンプの場合、いま伸び盛りのグレゴア・シュリーレンツァウアー選手(最長距離217メートルを記録)と、今シリーズのW杯総合優勝を既に決めているトーマス・モルゲンシュテルン選手の2選手を抱えるオーストリア・チームが金メダルを取ったとしても当然だ。
一方、アカデミー賞外国語映画賞では、これまた不思議なことに、「ヒトラーの贋札」は前評判が非常に高かった。オーストリアのメディアでは「受賞間違いなし」といった報道が飛び交っていた。その理由として「ヒトラーとホロコーストの問題を扱った映画はアカデミー賞審査員の受けが好い」といったハリウッドのインサイド情報まで報じられていたからだ。実際、その通りとなった。
映画のストーリーは、ナチス・ドイツ時代、強制収容所に拘束されていたユダヤ人技師(カール・マルコヴィックス主演)が贋札製造の能力を買われ、ナチスの紙幣偽造作戦に関与して敵国・英国の通貨ポンドやドルの贋札を製造する―といった筋だ。実話を映画化したものだ。ちなみに、オーストリア人がアカデミー賞を受賞したのは20年前のビリー・ヴィルダー以来だ。オーストリア通信(APA)は、社会民主党と国民党の大連立政権の亀裂といったホットな政治記事を差し置いて、アカデミー賞受賞記事をトップで流していたほどだ。
なるほど、自慢のノルディックスキーのジャンプで個人・団体で圧勝しただけではなく、世界の耳目が集まるアカデミー賞授賞式で「自国の監督」が手がけた映画が受賞したのだから、アナウンサーでなくても「今週は良きスタートを切った」と満足の意を吐露したくなるものだろう。
前者のスキー・ジャンプの場合、いま伸び盛りのグレゴア・シュリーレンツァウアー選手(最長距離217メートルを記録)と、今シリーズのW杯総合優勝を既に決めているトーマス・モルゲンシュテルン選手の2選手を抱えるオーストリア・チームが金メダルを取ったとしても当然だ。
一方、アカデミー賞外国語映画賞では、これまた不思議なことに、「ヒトラーの贋札」は前評判が非常に高かった。オーストリアのメディアでは「受賞間違いなし」といった報道が飛び交っていた。その理由として「ヒトラーとホロコーストの問題を扱った映画はアカデミー賞審査員の受けが好い」といったハリウッドのインサイド情報まで報じられていたからだ。実際、その通りとなった。
映画のストーリーは、ナチス・ドイツ時代、強制収容所に拘束されていたユダヤ人技師(カール・マルコヴィックス主演)が贋札製造の能力を買われ、ナチスの紙幣偽造作戦に関与して敵国・英国の通貨ポンドやドルの贋札を製造する―といった筋だ。実話を映画化したものだ。ちなみに、オーストリア人がアカデミー賞を受賞したのは20年前のビリー・ヴィルダー以来だ。オーストリア通信(APA)は、社会民主党と国民党の大連立政権の亀裂といったホットな政治記事を差し置いて、アカデミー賞受賞記事をトップで流していたほどだ。
