ウィーンの国連情報サービス(UNIS)の一部が先日、記者室に引越ししてきた。アスベスト(石綿)の除去作業のため、Gビル5階にあったUNISが移動を強いられたからだ。そのため、UNIS職員が記者室で同居することになったわけだ。
UNISの引越しの日、当方も机やコンピューターを記者室の別の場所に移動させたり、コンピューターの接続などで、半日を費やした。
ウィーンの国連の建物には、発がん物質のアスベストが天井や床に使用されているため、国連側は数年前からアスベストの除去作業を続けてきた(日本でもアスベストによる中皮腫死亡者問題が表面化し、大きな社会問題となっている)。ただし、国連工業開発機関(UNIDO)があるDビルだけでも22階、国際原子力機関(IAEA)の場合、28階だ。全フロアーのアスベストを除去するためにはかなりの年月が必要だ。
除去作業中は該当するフロアーの職員は国連建物の側に緊急に設置されたコンテナーと呼ばれる臨時事務所で仕事をすることになる。だから、「俺は今、コンテナーだ」といった会話が国連職員の間で良く聞かれる。
UNISの一部が記者室に引っ越してくることは1カ月前から知らされていたので、当方も山積する文献や古くなった書籍を整理するなど、移動の準備をしてきたが、UNISの引越しを知らなかった記者たちの中には、突然朝、机やコンピューターが移動していたため、記者室に入るなり、怒り出す記者たちもいた。
いつもユーモアがあるドイツ人記者は「記者室の一部を失った俺たちは今、コソボを失ったセルビア民族の心情が少しは分かる」と冗談をいう余裕があった(セルビアはコソボを失うことで、領土の約13%を失ったが、国連記者たちは約30%のスペースをUNIS側に明渡すことになる)。
アスベスト撤去後、UNIS職員は再び元のGビルに戻る予定だ。一方、今年末か来年初めには国連記者室のCビル3階でアスベストの撤去作業が始まる予定だ。そうなれば、当方も国連記者室からこのコラムを書くことは暫くできなくなるわけだ。
UNISの引越しの日、当方も机やコンピューターを記者室の別の場所に移動させたり、コンピューターの接続などで、半日を費やした。
ウィーンの国連の建物には、発がん物質のアスベストが天井や床に使用されているため、国連側は数年前からアスベストの除去作業を続けてきた(日本でもアスベストによる中皮腫死亡者問題が表面化し、大きな社会問題となっている)。ただし、国連工業開発機関(UNIDO)があるDビルだけでも22階、国際原子力機関(IAEA)の場合、28階だ。全フロアーのアスベストを除去するためにはかなりの年月が必要だ。
除去作業中は該当するフロアーの職員は国連建物の側に緊急に設置されたコンテナーと呼ばれる臨時事務所で仕事をすることになる。だから、「俺は今、コンテナーだ」といった会話が国連職員の間で良く聞かれる。
UNISの一部が記者室に引っ越してくることは1カ月前から知らされていたので、当方も山積する文献や古くなった書籍を整理するなど、移動の準備をしてきたが、UNISの引越しを知らなかった記者たちの中には、突然朝、机やコンピューターが移動していたため、記者室に入るなり、怒り出す記者たちもいた。
いつもユーモアがあるドイツ人記者は「記者室の一部を失った俺たちは今、コソボを失ったセルビア民族の心情が少しは分かる」と冗談をいう余裕があった(セルビアはコソボを失うことで、領土の約13%を失ったが、国連記者たちは約30%のスペースをUNIS側に明渡すことになる)。
アスベスト撤去後、UNIS職員は再び元のGビルに戻る予定だ。一方、今年末か来年初めには国連記者室のCビル3階でアスベストの撤去作業が始まる予定だ。そうなれば、当方も国連記者室からこのコラムを書くことは暫くできなくなるわけだ。
