クリスマス休暇に入る直前、北朝鮮問題を担当する韓国人外交官と公安出身の日本人外交官がウィーン市内のレストランで会食した。
ソウルと東京の首都を舞台としたトップ交流だけではなく、海外駐在地でも必要に応じて両国外交官が接触し、情報を交換することはある。
ところで、日韓外交官の会食の場で北朝鮮最高指導者・金正日労働党総書記の長男、金正男氏が話題に挙がったという。
「金正男が欧州を度々訪問しているという情報がありますが、韓国側ではどのように見ていますか」
「こちらでも、正男の動きは注目していますが、これまでのところ特別な情報は入手していないですね」
といった会話が交わされたらしい。
金正男氏が最近、フランスのパリに現れ、日本のテレビ局が正男氏を目撃している。その前にも、正男氏は度々フランス入りしていることが確認されている。もちろん、正男氏だけではない。金総書記の故高英姫夫人も治療の為に何度もパリを訪問していた。正男氏は2004年11月には、パリからホテルの運転手を雇ってミラノ経由でウィーンまで足を伸ばしている。
興味を引く点は、金正男氏が頻繁に欧州入りすることから、欧州駐在の日韓外交官は同氏の動きをマークするように上司から指令を受けているということだ。
一般的に、北朝鮮指導部の動きに関する情報は韓国側が豊富だが、金正男氏に関しては日本側が一歩、先行している、ともいわれる。正男氏が2001年5月、日本への不法入国で拘束された際、正男氏の指紋は日本の公安側によって取られた。日本が入手した正男氏の指紋はこれまで同氏の身元確認の最大の武器となってきた。なぜならば、旅券は簡単に偽造できるし、写真も完全ではないが、指紋は騙すことができないからだ。
正男氏がパリ入りした時、フランス当局は日本側から提供された正男氏の指紋で身元を確認する。そのお返しとして、日本側はフランスの治安機関から正男氏のパリ入りを韓国当局より早い段階で知らされる、といった恩恵を受けているはずだ。
なお、金正男氏の欧州の親戚関係者によれば、正男氏は現在、欧州にはいない。
ソウルと東京の首都を舞台としたトップ交流だけではなく、海外駐在地でも必要に応じて両国外交官が接触し、情報を交換することはある。
ところで、日韓外交官の会食の場で北朝鮮最高指導者・金正日労働党総書記の長男、金正男氏が話題に挙がったという。
「金正男が欧州を度々訪問しているという情報がありますが、韓国側ではどのように見ていますか」
「こちらでも、正男の動きは注目していますが、これまでのところ特別な情報は入手していないですね」
といった会話が交わされたらしい。
金正男氏が最近、フランスのパリに現れ、日本のテレビ局が正男氏を目撃している。その前にも、正男氏は度々フランス入りしていることが確認されている。もちろん、正男氏だけではない。金総書記の故高英姫夫人も治療の為に何度もパリを訪問していた。正男氏は2004年11月には、パリからホテルの運転手を雇ってミラノ経由でウィーンまで足を伸ばしている。
興味を引く点は、金正男氏が頻繁に欧州入りすることから、欧州駐在の日韓外交官は同氏の動きをマークするように上司から指令を受けているということだ。
一般的に、北朝鮮指導部の動きに関する情報は韓国側が豊富だが、金正男氏に関しては日本側が一歩、先行している、ともいわれる。正男氏が2001年5月、日本への不法入国で拘束された際、正男氏の指紋は日本の公安側によって取られた。日本が入手した正男氏の指紋はこれまで同氏の身元確認の最大の武器となってきた。なぜならば、旅券は簡単に偽造できるし、写真も完全ではないが、指紋は騙すことができないからだ。
正男氏がパリ入りした時、フランス当局は日本側から提供された正男氏の指紋で身元を確認する。そのお返しとして、日本側はフランスの治安機関から正男氏のパリ入りを韓国当局より早い段階で知らされる、といった恩恵を受けているはずだ。
なお、金正男氏の欧州の親戚関係者によれば、正男氏は現在、欧州にはいない。