「世界キリスト教情報」が仏誌「宗教ルモンド」最新号に基づいて報じたところによると、フランスの聖人と呼ばれ、今年1月22日にパリで死去したローマ・カトリック教会の神父アベ・ピエール(本名アンリアントワンヌ・グルエ)さんが昨年11月、ローマ法王ベネディクト16世宛てに一通の手紙を送り、その中で「熱意と能力のある妻帯者を聖職者に叙階すべきである」と助言していたことが明らかになった。
故アベ・ピエール神父の名前は日本でも有名だ。全ての財産を投資して慈善団体「エマウス」を創設、貧者、失業者たちを支援し、現代の聖者と呼ばれていた。その神父が妻帯者の叙階をローマ法王に助言していたというわけだ。ピエール神父は手紙の中で「支持者、司祭、司教、枢機卿たちと相談し、彼らは妻帯者の叙階を支持していた」と語っている。ちなみに、ピエール神父の手紙に対して、ベネディクト16世が返信したとはこれまで報じられていない。
カトリック教会聖職者の独身制問題については、ザンビア出身のエマニュエル・ミリンゴ大司教の結婚問題で再び話題となり、教会内外で是非が議論されてきた。それに対し、べネディクト16世は昨年11月16日、高位聖職者会議を招集し、「聖職者の独身制は神の恵みである」として独身制の堅持を再確認している。
ところで、ピエール神父の法王宛て手紙は11月1日付けであったことから、ミリンゴ大司教の既婚聖職者問題やピエール神父の妻帯者の叙階アピールが、法王をして高位聖職者会議を招集せざるを得なくなった理由であったと考えられる。なお、同法王は今年に入っても世界のカトリック信者に向けて「愛のサクラメント」と呼ばれる法王文書の中で、「神父に叙階された聖職者はキリストと完全に同じでなければならない。独身制は言い表されないほどの価値ある財産だ」と主張、独身制の意義を重ねて強調している。
イタリアのイエズス会雑誌「チビルタ・カトリカ」によれば、ローマ・カトリック教会の神父が結婚などを理由に聖職を断念した数は1964年から2004年の40年間で約7万人という。
故アベ・ピエール神父の名前は日本でも有名だ。全ての財産を投資して慈善団体「エマウス」を創設、貧者、失業者たちを支援し、現代の聖者と呼ばれていた。その神父が妻帯者の叙階をローマ法王に助言していたというわけだ。ピエール神父は手紙の中で「支持者、司祭、司教、枢機卿たちと相談し、彼らは妻帯者の叙階を支持していた」と語っている。ちなみに、ピエール神父の手紙に対して、ベネディクト16世が返信したとはこれまで報じられていない。
カトリック教会聖職者の独身制問題については、ザンビア出身のエマニュエル・ミリンゴ大司教の結婚問題で再び話題となり、教会内外で是非が議論されてきた。それに対し、べネディクト16世は昨年11月16日、高位聖職者会議を招集し、「聖職者の独身制は神の恵みである」として独身制の堅持を再確認している。
ところで、ピエール神父の法王宛て手紙は11月1日付けであったことから、ミリンゴ大司教の既婚聖職者問題やピエール神父の妻帯者の叙階アピールが、法王をして高位聖職者会議を招集せざるを得なくなった理由であったと考えられる。なお、同法王は今年に入っても世界のカトリック信者に向けて「愛のサクラメント」と呼ばれる法王文書の中で、「神父に叙階された聖職者はキリストと完全に同じでなければならない。独身制は言い表されないほどの価値ある財産だ」と主張、独身制の意義を重ねて強調している。
イタリアのイエズス会雑誌「チビルタ・カトリカ」によれば、ローマ・カトリック教会の神父が結婚などを理由に聖職を断念した数は1964年から2004年の40年間で約7万人という。
